梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

レナウン倒産、経済の再編成

2020-05-16 10:49:34 | 雑記
衣料大手のレナウンが倒産した、正確に言えば「会社更生法の申請」をしたのだが要するに倒産だ、
「レナウン、レナウン、レナウン、エ~イエイ、エイ」と言うコマソンが流れていたのは何時頃だったか?テレビの黎明期から茶の間の主役になりつつある頃だった、
民法放送が全国版で流れて番組は大体30分から1時間番組でスポンサーが一社と言うスタイルの頃、全国ネットっで盛んに流していた大手である、
多分40年以上前だっただろうがその頃の大手企業と言われる会社は財閥系と戦後急激に大きくなった企業が主で紡績関係でも三菱レイヨンや東洋レイヨンなど戦前からある企業が主だったがレナウンと言う企業は今考えると毛色が変わった衣料関連会社だった、
生地生産ではなく既成衣料今でいうプレタポルテで成長して新メディアであるテレビ放送を有効に利用した企業と言えるだろう、
重厚長大と言われる大手の中でも戦後成長期が落ち着くとともに淘汰が始まり百花繚乱として出て来た会社の吸収合併が始まる
松下電器とソニーは振興企業だったがテレビとオーディオブームで成長し、当時電気業界を支えていたシロモノ電気は新興国の安い製品に押されて次々倒産もしくは吸収されていった、
三洋電機、ゼネラル電気、パイオニア、トリオ等は消えた、戦前からの重厚長大電機はモーター三社「日立・東芝・三菱」だったが単独電気業だった東芝は平成になって名前だけとなってしまった、
証券大手の山一証券倒産もかなり驚いたが今回のレナウン倒産はやはり一般生活で記憶に残っているだけに隔世の感がある、
世界的に見ても今一番経済界を席巻しているのは情報関連いわゆるIT関連で21世紀は今までの経済構造が大きく変った事を納得しなければならない様だ
しかし、情報社会が経済を牛耳ると言うのも実生活で言えばやはり「虚業」だと言える、金の力は絶大ではあるが最終的に経済の「需要と供給:と言うのは生産がなければ成り立たない
今度のコロナ騒ぎでその事は顕著に表れるだろう、食料とエネルギーは人口分だけ消費するしその分の生産は必要であり、その為のデリバリーも絶対に必要である、
そこの情報は効率化に有効ではあるがこの基本経済行動に絶対的に必要であるという事はない、
労力とエネルギーが実資産である、ネットで買い物をするとしても生産者があって運ぶ手立てがありそしてそれを消費する者があるという事が大前提だ、
このコロナ騒ぎは改めて今の構造を見直すチャンスだと思う、プラットフォマーの影響を削ぐとまでいかないまでもこれ以上の拡大は抑える事が出来そうだ、
余談だがレナウンの吸収はやはり「ユニクロ」なんじゃないか?