梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

普通に生きて行くのすら難しい世の中か

2017-10-31 10:55:46 | 雑記
東京新聞にある税金差し押さえの記事が出ていた、子供が4人いるシングルマザの話、4人いた子供の3人は独立し引き籠りの子供をパートで支えている、
月収は12万程度、給与が入った筈だとATMに行ったら残高不足となり記帳してみたら全額が差し押されてて残高は“0”になっていたと言う、
県民税、市民税、保険等が重なって一時は160万まで膨らんだが母親に縁を切られながら借りて30万近くまで支払ったが今回の処置をされたと言う、
法的には最低の生活費である給与は差し押さえられないが「入金したらその時点で財産」だと言うのが言い分らしい、
子供を抱えて苦しい生活を何とか支えている彼女は突然残金ゼロと言う境遇に叩き落されたと言う、
税金と保険が未納だと言う事だけとれば彼女の責任だが12万の所得から家賃と光熱費と食費を計算すればそれでも足らない事は理解できるだろう、
江戸時代の年貢でも食べる分程度は残している、逃散されたり餓死されたら来年の年貢は減る位の事は例え代官様が喚いても末端はお見逃しは当然あった、
「税収が上がらないから」と言うがそんな僅かな生活費まで北朝鮮並みの「無慈悲な」事をするとは呆れかえる物だ、
役所は何でもできるし最優先だがその連中が全く国民の生活を考えないのでは社会生活は成り立たない、高利貸のとりたて屋でも今ではそこまでやらないだろうが基本的にそれは全て違法行為だから警察に訴えれば取り締まりも出来るし自分のだらしない生活から背負った借金でも自己破産をすればそれからの所得は保障される、
生活保護もあるが彼女の様に働いていれば対象にならない、しかし「生活費を稼ぐことが出来るから生活保護は出来ない」と言うのにそれを差し押さえてしまうと言う事とは福祉の意味はないだろう、
中に「年金の滞納」も含まれているらしいが年金は「老後の安定した生活を補償する」と言うのがお題目だが老後どころではあるまい、明日から暮らせないのだから「滞納した年金を生活出来なくとも法律だから」と言うのは全く矛盾した話だ
誰が命令し誰が実行しているのだ、「自己責任」は生まれてから働ける所まで国が面倒を見続けて同じスタートラインから同じ条件で始めてこそレースは成り立つ
履く靴どころか走る体力を得る食事しかまともに取れない者と至れり尽くせりで十分にトレーニングを積んだ者が同じレースに並んで「途中でレースを放棄したのは自己責任だ」と言うのは現実を全く理解していない、もう少し想像力と思いやりを持ったらどうだ、
やはり「資産課税」が一番公平で納得が出来る方法だと思う