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梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

イタリア映画「ひまわり」ソフィアローレンとその頃の映画の思い出

2020-06-14 14:59:30 | 映画
BSで放送していた昔の「火曜サスペンス劇場」と言うのをかみさんが録画していて見るモノもないので晩酌をしながら見ていた、

古い放送で今の画面だと両サイドが欠けるほど古い、

内容としては今では絶対に通用しないくらいご都合ドラマなんだが何しろ今より制作予算が潤沢だったので結構地方のロケ物が多い、

山陰の小京都と言う場所の撮影で殺人事件だが海辺の景色が全体の半分以上を占めている、

バックグラウンドに流れている音楽が聞き覚えがあるがどうしても思い出せない

演奏しているのはクロードチアリのギターだったのだが確か何かの映画音楽だった筈だ

気にしながら寝床に入ったのだがあけがた突然思い出した、

イタリア映画の「ひまわり」のテーマ曲だった、念の為Googleで調べたら間違いない、

ひまわりは作品としても曲としても本当に好きだったのに何故思い出さなかったんだろう、

映画局は弦楽器は管楽器だったので印象が違ったせいかもしれない

確かにストーリーは同じようなシチュエーションになっていた、

イタリア映画は大体好きなんだがこの映画が一番好きかもしれない

ソフィアローレンとマルチェロマストロヤンニと言う名優が演じていた、

当時のソフィアローレンの評価とは違う感じがするが他の映画を見ると素晴らしい役者だった

最後のひまわり畑の中を走る列車の中で彼女が手放しで泣き続けるシーンは今思い出しても涙が出る、

その頃ヨーロッパ映画は全盛期でイタリア・フランスの作品が必ずどこかで掛かっていた

ジャンリュックゴダールと言う監督の「軽蔑」と言う作品もかなりいい映画だったが女優が有名な「ブリジットバルドー」だった、

B・B(べべ)と言われC・Cと言われたクラウディナカルディナーレとグラマー女優と言う売込みだったが実際に映画を見るとかなりの演技女優だ、

ソフィアローレンも同じ様な雑誌の扱いだったが実際の演技は素晴らしい、

昭和40年代からアメリカ映画が売れ出していつしかイタリアとフランスの映画は掛からなくなってしまった

アメリカ映画も西部劇からファンタジー映画、社会派映画も良い映画があったがパニック映画まででスターウォーズ頃からお子様映画になってしまい昔の映画ファンは見るモノが無くなってしまった、

しかし観客動員数は世界でもこの手の娯楽映画に押されてしまったのだろう、 その頃から日本では新しいいヨーロッパ映画は見られなくなった

「鉄道員」や”死ぬほど愛して”で知られた「刑事」とか「市民ケーン」とか「怒れる12人の男」の様な見終わってからの方が心に沁みこむという映画が無くなってしまったと感じるのはやはり時代遅れになったのか

そう言えば高倉健の「居酒屋長治」もそんなことを言っていた気がする

しかし改めてアマゾンプライムで古い映画を見直してみると結構変な映画もあったがそれなりの当時は楽しんでいた気がする

残念ながら古いイタリア映画は流石に見られない。「自転車泥棒」と「鉄道員」がもう一度見たいのだがないな

小津作品と「深夜食堂」の話

2020-03-02 09:22:30 | 映画
アマゾンプライムで小津安二郎の「東京慕情」を見た、
ずいぶん前に見たのは何だったか?同じような名前の「東京物語」だったか
原節子と宮城千賀子の出ていたものだった気がする
「東京慕情」では不良とまでいかない妹が妊娠してしまい親に内緒で堕胎してその帰りに電車にひかれて無くなってしまうというストーリーでこの監督の演出と単色の暗い雰囲気がやるせなくなる様なエンディングが小津監督の作品らしい映画だった、
好きだったイタリア映画もこんなエンディングが多くそれがよく見られていたというのは時代背景が違ったせいか、あるいはこの年齢になるとそれが心にかなり負担になるせいか、
何しろもともと涙腺がゆるいかったのが60代から更にゆるくなってきた、
それでも1時間もののドラマなんかでは一過性みたいなものだがこんな風に1時間以上かけて追い詰められた後の涙は心を重くしてしまう、
その後「深夜食堂」と言うドラマをオンデマンドを見たがこのドラマも中々涙ものがあったがそこで気になったのは小津監督時代の役者と現代の役者の演技だった、
これは私の感覚だが芝居の自然さと言う事を見るとあの時代の演技はかなりぎこちない感じがする、
人気では永遠の乙女と言われた原節子だが私の見た2本ではかなりせりふ回しが固い感じがする、
その直後に見たせいもあるし映像の仕上がりやセットのクオリティもあるが小林薫も客の演技も本当に自然な雰囲気を出している、無論全員ではないがそれも明らかに演出だろう、
「深夜食堂」はビッグコミックの漫画が原作だが私は好きでずっと見ている、
最初にドラマ化されたときは深夜放送なので見なかったがオンデマンドで出ていたので見たが最初見たときは違和感が有ってすぐ消してしまったが再度見てみたら別の意味で面白い、
考えたら漫画のほうは深夜食堂は完全にこの店以外が出て来ないのだ、
マスターと客との会話、色んな客同士の会話と再度来店しその前後の話題でストーリーが進み、完結する、
さすがにドラマではそうはいかないのだろう、結構膨らめてドラマ化しているのだがこれはこれでうまくできている
しかし、あの状況をドラマで完全に再現できればそれはそれで素晴らしいんじゃないかと思う、
「ゴドーを待ちながら」ほどではあるまいがあれじゃあ難解でドラマにはならないか、
あくまでテレビドラマなんだし、原作者もそこまでは望んでいないんだろうがちょっと興味がある気がする

駅馬車とアラモと映画音楽

2020-02-26 14:40:20 | 映画
プライムビデオで「駅馬車」を見た、
この映画はおそらく映画解説と言う事を初めてやった淀川長春さんが「8回見た」と絶賛していた西部劇だが未だ見ていなかった、
「OK牧場の決闘」と「荒野の決闘」は見たがこれはまだ見ていなかった、
”文化座系”の映画館でもあまり西部劇はやっていなかったので見逃したままだったが
プライム映画の中に有ったので見てみたのだがやはり古い映画の粗さは気になるところがあったが確かに面白かった、
監督はジョンフォード、西部劇は彼の手によるものが多いが私が映画を多く見るようになったのはもう少し後からで西部劇と言えばジョンウェインと言う頃で「リバティバラランスを撃った男」とか「騎兵隊」等より少し後になる
ジョンウェイン自ら監督をした「アラモ」が掛かったのはいつ頃だったか、テーマ曲の「The Green Leaves of summer」の印象が強くこれは2度見た
映画音楽で言えば「遥かなる山の呼び声」が有名だが確かこれは「シェーン」の主題曲だったかな、これはプライムにあった、
あの頃は音楽には「映画音楽」とジャンルがあって喫茶店や洒落たバーなんかで有線放送から流していた、
その前に見た「道」の音楽も「ジェルソミーナの歌」として出ていたが見てみるとこれはバックテーマではなくストーリーの中で効果的に使われている音楽だった、
アメリカの映画音楽は西部劇と戦争モノ、戦争モノではミッチミラー合唱団の曲が多買ったというよりほとんどそうだったのではないか
「史上最大の作戦マーチ」「北京の55日」、「戦場にかける橋」は違ったかな?
フランス映画ではアランドロンの太陽シリーズがよく売れた、同時期に「シェルブールの雨傘」や「男と女」等が流行った、
私が好きだったのはイタリア映画で「刑事」のアモーレと「鉄道員」のテーマが有名だが個人的には「誘惑されて捨てられて」と「ガラスの城」が好きだった
が「ガラスの城」の方は平成になって「ヒロシ」がバックテーマに使ったおかげで有名になってしまいせっかくの雰囲気はお笑い芸のテーマと化してしまった、
「バラの入れ墨」と「誘惑」のテーマ、少し毛色が違う「黄金の腕」等々あの頃の映画音楽はずいぶん聴いていたのだが実際に見た映画は半分くらいか、
さすがにプライムでは中々出てこない、少々金をかけても探し出してみてみるか




古い映画「道」

2020-02-20 11:09:21 | 映画
定額で幾つか見ることが出来るのと古い映画が見られると言うのでアマゾンのㇷ゚ライムビデオを契約した、
懐かしいテレビ番組のリストもある、YouTubeも見られるがここからリンクして有料放送にもつながっている
とりあえず試聴として1ヶ月位無料で見られるところが有ってザッピングをしていたらWowowで古いヨーロッパ映画が見られる様だ
若いころは結構映画をよく見ていたが好きだったのはフランス映画とイタリア映画だった
しかし最近はこの2カ国の映画は公開されていない
モノクロ時代のイタリア映画が好きで評判だったが見ていない映画が結構ある
Wowowの一番上に「道」があった、映画音楽のレコードで知ってはいたがまだ見ていなかった
フェデリコ・フェリー二監督の映画でジェルソミーナとザンバーノと言う旅芸人の話だったが
ジュリエッタマシーナという女優の「ジェルソミーナ」が秀逸だった、
笑っているような泣いているような独特の表情と流されてゆく生活を楽しんだり悲しんだりしながら結局不幸な生涯を閉じる、
ザンバーノは自分が捨てた彼女の死を5年位過ぎた時訪れたある街でジェルソミーナが奏ていた曲を聴いて彼女が此処で死んだことを知る、
衰弱して保護されたがずっと泣き続けある朝冷たくなっていたという、
その時ザンバーノは自分が必要だたのはジェルソミーナだったことに気づき浜に伏せて泣き続ける
原題だとしたら「道」と言う題名は何を言っているのだろうか
アメリカの映画は大抵ハッピーエンドだがイタリア映画は殆んどアンハッピーエンドだ
自転車泥棒も刑事も最後は悲しい結末だがなぜか好きだった、
カラーになってからの「ひまわり」もソフィアローレンの手放しの号泣が未だに眼に浮かぶ
この次は「鉄道員」と「ヘッドライト」をさがして見てみようかと考えている
多分継続契約をするだろうな