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梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

ナバロンの要塞とローマの休日

2021-12-23 09:40:22 | 映画
子供の頃駅の在った掛川の街には映画館が3ヶ所あった
掛川座が日活専門、映劇が東映専門で中央劇場が松竹・大映・東宝である
小学生の頃歳の離れた姉たちに初めて連れて行ってもらったのが「雪崩」と言う映画だったので中央劇場だった筈だ、
村の万屋に映画のチラシが貼られていてその裏に掲載礼として「ビラ裏・ビラ下」と言う鑑賞券がついていてそれを時々貰って見に行ったのは大抵チャンバラだった、
初めて洋画を見たのは姉が働いていた浜松だった、
掛川には邦画映画館はあったがこの辺りでは静岡と浜松しか洋画館は無かった、
その時見たのは「ナバロンの要塞」と言う戦争映画問より冒険映画の様な奴だった
Wikiで見たら1961年となっているから13歳の頃、中学2年生の筈だ
絶壁に掘られた難攻不落の要塞を登山家の大尉他が雨の中、絶壁をよじ登り爆薬を仕掛けると言う内容で感激したものでそれからすっかり洋画フアンになった、
これもWiki を見て知ったがグレゴリーペックとデヴィット・ニーブンだった
西部劇の印象が強いがやはり彼は「ローマの休日」だ、
ヘプバーンの王女と新聞記者のグレゴリー・ペックのおとぎ話の様な淡い恋物語
最後の記者会見で王女と記者として再会するが王女の最後の回答は正確には覚えていないが最後を締めくくるにふさわしい台詞だった、
真子様の問題、王女の覚悟と平民の矜持、比べるには無理が有るができれば格好よく「プリンセスの悲恋」と締めくくったら株も上がったろうに

日本映画の話と映画音楽

2020-07-06 09:48:19 | 映画
何年か前にトランペットソロの「上海帰りのリル」を聞いた記憶がある

時々思い出すのだがネットでは.トランペットのソロは出ていない

映画音楽と言えば日本の映画でも結構色んな曲があったが基本的に順序は逆で曲が売れるとこれを下敷きに映画が出来る事の方が多い

この曲が大ヒットした2年後に歌詞を下敷きにできたらしい、

「旅の夜風」でヒットしたのもそうかと思ったがこれは主題歌として同時だったようだ

今はアニメの方が有名になっているが「君の名は」はもともとラジオドラマで銭湯が空になるというくらいの流行だったがこれもテーマ曲だった

旅の夜風と悲しき子守唄は「愛染かつら」松竹映画の主題歌として永くカラオケなどでも歌われていた

この映画が流行したころはこれでもかと言うくらいすれ違う「すれ違い映画」と言う奴が流行った、

観ながら「ああ。行っちゃダメ!」と声を出してみている観客が居たくらいだったがそれがわかっていて受けたものである、

宣伝文句も「紅涙を絞る」という様なのが多かった

もっともそれより少し前、「瞼の母」なんぞが流行った頃は「お涙頂戴」と言う文句すらあった、

映画はいわゆる大衆娯楽の大様だという事になっていた時代がある、

映画前に大衆娯楽としてその地位を持っていたのは恐らく芝居と落語の演芸だろう

地方に出て興行を打つ旅芝居と言うものと常設小屋の芝居を含めて日本人の大衆演劇・演芸と言うジャンルが映画にシフトしたのだろうがそれがTV→ネットと移行していって結果として映画が衰退していったのだろう、

しかし映画全盛の時代には「映画だから」成立し、映画以外では表現できないというものが 間違いなくあった気がする

日本映画ではやはり黒澤監督の作品にそれを感じる

娯楽要素が表になっているが主題になっているものは構成も映画と言う構造だから、或いは映画でなければ表現できないという作品がいくつかある

「生きる」などはその最たるものの様な気がする、そのインパクトがきつくて中々再度見る体力がない位の映画だ、

羅生門も芥川龍之介の「藪の中」だそうだが舞台であれを表現する事は確かに可能ではあるが 殆どがモノローグになる事になる、

画像の背景と個々の役者の演じる個性が全体でもある

黒澤監督の作品は舞台を映画に置き換えているものが多いが「蜘蛛巣城」はマクベスを下敷きにしていると言うがまさに舞台だが映画だからこその舞台芝居である

「どん底」はゴーリキーの作品だが元の作品とは違う作品になっている気がする 、もう一度「映画」でなければ出来ないという作品を期待したいものだ

「カメラを止めるな!」が素晴らしいと評判だがやはり頭を見ただけで入り込めなかったのは歳のせいだな


















ジャンギャバンから由美かおるまで

2020-07-01 14:17:59 | 映画
古い映画で「霧の波止場」と言うのを見つけた

主人公を演じていたのは恐らく未だ20代のジャン・ギャバン、

ジャン・ギャバンを最初に見たのはアランドロン最盛期のギャング映画「地下室のメロディ」だったと思う、

幾つかの映画でも老練な貫禄のあるアウトローがよく似合う役者だ、

映画音楽の「ヘッドライト」のトラックドライバーが確か彼だったがやはりそこそこの年齢だった、

しかしこの映画で見た彼は未だ若かったがやはり暗い陰のある役だ、この頃の映画を見ると大抵ラストは不幸なシーンで終えている、

先日見た「道」と言う映画も最初から最後までこれでもかと不幸な状況が続き最後はジェルソミーナの死とアンソニーパーキンス(こっちは俳優の名前しか思い出せない)の号泣で終える、

地下室のメロディの方もやはり全てがアウトになりそのままフェードアウトと言うラストシーンだがその間は結構面白い、

映画音楽としても「地下室のメロディ」の頃アラン・ドロン太陽シリーズと言うのが売れてそのスクリーンテーマはよく聞いていたがやはりラストシーンはハッピーエンドと言うのはない、

チャールズ・ブロンソンとの共演した「さらば友よ」の最後も同じく「狼の挽歌」の最後もブロンソンは結局射殺されることになった、

Wikを見ると色んな映画に出ているが日本で受けたのは大抵喰いう結末になっていがジャンポール・ベルモントの映画は結構コミカルな物も多かった

名優と言うより怪優という様な俳優で実に色んな役をこなす、何をやっても「これがベルモンドだ!」という様な見事さである、

余談だが「地下室のメロディ」と「黄金の腕」の曲を取り違えていた事がある、黄金の腕も悲劇的な最後になるのだがこの映画もごく最近になってみた、

音楽を初めて聴いたのは多分昭和32~34年位か、当時人気があったジャズダンスグループに 西野バレエ団5人娘というのがあってテレビによく出ていた、

金井克子・岸ユキ・原田糸子・由美かおる・奈美悦子の五人組で由美かおるはその後も水戸黄門に出ていたから有名だがその頃のダンス局にこの「黄金の腕」がよく使われていた、

映画音楽だという事は知っていたが実際に見たのは実は一昨日えある、

映画音楽から思い出す映画は見ていない事も多いがアマゾンプライムのおかげでコロナ籠りに幾つか見ている、 西部劇はかなり出ているが何となく後回し、邦画では松竹は「男はつらいよ」シリーズだがこれも後廻し、

木下恵介の「おじょうさん乾杯!」を見たが秋刀魚の味はまだ見ていない、 眠狂四郎シリーズも結構たくさん出ているのだが中々食指は動かない、

アメリカ映画なら大長期間ロード記録の「チキチキバンバン」と「ドリトル先生不思議な旅」 あたりか、

「ポセイドンアドベンチャー」あたりも良いが私が最初に見た洋画「ナバロンの要塞」も会ったら見たいもんだ

しかし良い時代になったね

「第三の男」と「霧笛が俺を呼んでいる」

2020-06-21 11:16:31 | 映画
「第三の男」も映画より音楽の方が有名だと思う

アントン・カラスのツィター(当時はチターと発音していたと記憶するが)の曲は 映画音楽としてよく流れていた

ウィキを見るとイギリスとアメリカの共同制作映画だった、第三の男”ハリー・ライム”を演じているオーソンウェルズは監督でも有るらしい

曲はよく知っていたが映画そのものを見たのはごく最近になってからだった 、サスペンス映画と言う事で確かにストーリーは謎を追いかけて行く主人公のストーリーだが映像の印象が今のアメリカ映画などとはかなり違い抑えたトーンで引き込まれる

友人に会いに行くとすでに死んでいるという、友人の死を調べていると友人は犯罪者として手配されていて追いかけている刑事(大佐と言っていたので軍かもしれない)は彼を共犯者として追及し、友人の死は偽装だという

やがてその友人は彼の前に現れて協力を要請するが結局最後は射殺される

この映画を見て日活の「霧笛が俺を呼んでいる」を思い出した 、赤木圭一郎の演じる男と葉山良二が演じる親友も再開を目指していたら港に水死体で上がったとされる、

しかし彼は麻薬組織の首魁で警察に追われて偽装死をしていると言う 、やはり生きていて彼の前で射殺されるというプロットがかなり似ていた

日本の映画はあまりスクリーンミュージックと言うものが売れなかった 、日本のジェームス・ディーンと言われた赤木圭一郎が同名の主題歌を歌っていたが当時は売れたが音楽が単独で流れるという様な事はなかった

「第三の男」のジャケットも印象的なオーソンウェルズの顔とラストシーンに流れた並木道に 小さく乳母車を押した女性のモノクロームの印象には遠く及ばない

モノクロ映画の持つ雰囲気はやはり独特で印象に強く残る、

黒澤映画も自分が好きなのはやはりモノクロ作品になるな、確か「どですかでん」か「地獄変」あたりからカラーになったと思うが黒澤映画としての魅力はなかった気がする

「影武者」の冒頭シーンは素晴らしい画だったがモノクロの方がもっと迫力が出たかもしれない

誘惑されて捨てられて

2020-06-16 10:07:25 | 映画
「誘惑されて捨てられて」と言う映画があった

イタリア映画だと思っていたらフランスとの合同映画らしい

曲の感じから悲恋物語かと思ったらジャンルとしては喜劇らしい

間違いなく見ているのだがイタリア式離婚狂騒曲と言うらしいのだが正直よく覚えていない

曲自体は「誘惑のセレナータ」となっていて男性歌手が歌っているのでそんな感じが強い

曲もきにいったのだがシングル盤のジャケットのアンニュイな女性の雰囲気が気に入った

この頃は映画音楽が全盛期で喫茶店に行くと有線放送で幾つかのジャンルの音楽が流されていたがその中でもスクリーンミュージックと言うのは多かった気がする

名曲喫茶と言う店もあって此処はずっとクラシックを流していたが此処は殆どしわぶきすら許されない雰囲気でちょっと友人と楽しむという雰囲気ではなかった、

映画音楽大全集というアルバムを年末福引で当てた商品券で買ったという事を書いたことがあるがその前からシングルで幾つか買っていたが大抵はヨーロッパ映画でイタリアが多かった、

「ブーべの恋人」は曲はよく知っていたのだが未だ見ていなかったが先日アマゾンプライムで見つけたので見ているがどうも曲のイメージとずれがあってぶつ切りで見ている

どうやらレジスタンスと言う内容からスペインではないかと思うがどうも入り込めていない

モノクロームのせいもあるが暗い雰囲気で男の方がいわゆるダーティヒーロー的に感じるせいかもしれない、何とか見終えてしまわないとな

「シェルブールの雨傘」も見ていない映画だが探してみようかと思っている

アメリカ映画では明るいものが多い、「ハタリ」のテーマ曲ヘンリーマンシーニ楽団の「小象の行進曲」なんかは最たるものだ

シャレードも映画自体がサスペンス仕立ての喜劇だが曲はムーディだ、

しかし彼女の「麗しのサブリナ」もシチュエーションは似ている様な気がするがアマゾンプライムは結構ありがたい、

残念ながらイタリア・フランスが少ないのが残念だ