『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『ツリー・オブ・ライフ』を観た(短信)]

2011-08-13 23:59:27 | 物語の感想
☆正直、きつかったなぁ。

 最初の30分間くらい、延々と「宇宙/地球/生命創造」のイメージ画像が続く。

 「物語」で進んでくれているわけじゃないので、退屈なことこの上ない。

 でも、恐竜時代のトコでは、妙にCGに金をかけた恐竜描写がある^^

 退屈だが、睡魔に襲われなかったのは、それぞれの超自然の描写が、音響や音楽ともども、こちらを引きつけるような映像が続いていたからなのと、

 何らかの物語的なテーマ性を理解しなくちゃならないと必死で見たからだ。

 だが、作品全般を通しても、それは、なんだかよく分からなかった。

 私よりも「頭のいい人」は、そこに、何らかのテーマ性との有機的なつながりを見るのだろうが、私にはわからんかった。

 ・・・どでかい宇宙の中にも、その片隅で生きる家族の事情があり、その家族の息子(だけじゃないが主人公なので…)にとって、宇宙に匹敵する苦悩なのである・・・、

 大宇宙=神の視点においては、個々の人間の運命は、良くも悪くも自由である・・・、てな陳腐なことしか思いつかない・・・^^;

 ただ、中盤の、主人公の少年期、その父親への愛憎入り乱れ具合と、美しい母親への思慕、弟への父親の教育のエピゴーネン的な接し方など、かなり骨太に撮られていて目が離せなかった。

 私が「世俗」的に思ったのが、父親サイドの、子への教育の難しさだ。

 父親と言うのは、子供と四六時中一緒にいる訳じゃないからね。

 だが、ある種の父親と言うのは、四六時中、子供のことを考えたりはしている。

 それを、短い時間に教え込もうとするとき、父親主観と子供主観の違いによって齟齬が生じ、不協和音が奏でられる。

 ・・・と、これと似たようなセリフは、ブラッド・ピットが演じた父親自身によって語られるが、頭で分かっていても、実践は難しいのだな。

 また、反対に、音楽的な才能の片鱗を見せた、ギターを弾く次男に、父親がピアノを絡めるシーンは良かったね^^

 私は、自分が父親になるようなことがあったときの困難と、自分と父親の関係を想い続けながら、見た。

 良い面も悪い面も、私の父親の教えにもあったと思うが、私も、草むしりのやり方は「根っこから」と教え込まれたものだ^^

 中盤の「物語」は実に良かった。

 だが、終盤に、また、訳が分からなくなってしまったよ^^;

 私は、この作品を、宇宙終焉の完結に至った『伝説巨神イデオン・発動篇』の「その後」として見ていたのだが、

 と考えると、終盤の「死者・生者、三途の浜辺で入り乱れ」みたいな状況は<因果地平>と考えればいいのかな?

 いい作品だとは思うが、かったるいので、もう二度と見ることはないでしょう・・・。

                                                      (2011/08/13)
コメント (2)
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