福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

下血にて緊急入院(6) 4人部屋、カーテン閉めっぱなし、これじゃ個室と変わらん

2022年10月25日 07時26分58秒 | 近況・報告
 私も入院歴は5回目になる。
 1回目は膀胱頚部硬化症手術(2007年)、2回目は腸閉塞手術(2012年)、3回目は心原性脳梗塞(2012年)。4回目は鼠径ヘルニア手術(2016年)で、その時は何れも個室入院であった。

 今回初めての4人部屋の経験である。空床がない状態での緊急入院だったのもあるが、これが高齢者医療の通常の姿で良い。スタッフはキャリアを意識していろいろ気遣ってくれたが、退職後約10年の、引きこもりの高齢医師にとって、これで十分である。若い人にいい療養環境を与えなければ、と思う。

 4人部屋に入るに当たっての最大の心配点は同室者とうまく会話できるか、であった。
 しかしながら、この点は全く杞憂であった。何故ならば、各々の患者が24時間ベット周辺のカーテンを隙間なく締め切っているからである。入院6日目の今日まで同室者の姿も見たこともなく、一言も挨拶も声を交わす機会がなかった。時折の看護師との対話は聞こえてくるから居ることは確か。

 私が病棟患者を受け持っていた約8年ほど前の旧病院の病室の雰囲気とは全く異なっていて、驚くと共に感心した。当時は朝になると患者達自らが、あるいは看護師がカーテンを開け病室を明るくし、時には患者通しのコミュニケーションを仲介することもあった。請われて担当以外の患者を診ることもあった。

 私一人だけが古い感覚を持っているのか?
 これについて病棟看護主任を呼んで確かめてみた。主任によれば「2014年に新病院になってからはずっとこんな雰囲気で、患者さん同士、特に男性はカーテンを締切り、ほとんど会話もしなくなった。患者が嫌がるので看護師も介入せず患者に任せています。一部の女性部屋では日中はカーテンを開けて過ごす部屋もありますが、むしろ稀です・・・」という。

 時代柄かな?とも思った。その際、日本人は孤独好きになったのか??それともプライバシー優先か??どっちだろうか、疑問に思った。

 この半閉鎖空間、患者同士の対話なしの環境は、私にとってメリットであったが、困ったことは、私は病室入り口脇の壁側のベットであったから、さらにカーテンがあったから、入院後太陽には一才お目にかかっていないことであった。だから、歩行が自由になった時から、連日6時前後に日当たりのいい廊下のコーナーに車椅子を置いて1時間ほど日光浴を楽しみながら読書や音楽を聴いていた。

(入院中の私にとって貴重な太陽だった am6:05東の空に姿を表した瞬間)

 日光浴をした日は一日中身体がぽかぽかして暖かい。体調も気分もいい。
 太陽って本当に素晴らしい存在である。我々の全ての母である。改めて感謝を捧げたね。
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2 コメント

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福田先生の“真似”ばかりしているかの私ですが… (原左都子)
2022-10-29 11:44:07
実は、去る10月26日に自宅近くにて激しく転倒し、左脚膝がしらの複雑骨折、右肋骨骨折にて、10月31日に入院、11月1日に手術をすることとなりました。
左膝がしらは針金3本を挿入するらしいのですが、それが定着してリハビリで歩行できるようになって後の退院らしいです。
病室は、はやり福田先生同様4人部屋になりましたが、今時の4人部屋とは福田先生が記されている通り、カーテン締め切りの様子です。 オペ直後は私も安静にしたいのでその方がいいのですが、その後は福田先生同様に太陽が見たいですね…
とにかくオペを頑張ってきます。 福田先生も引き続きお大事に過ごされて下さい。 (参考ですが、私の場合はリハビリにて一人歩行が何とかできるまで入院!、とのスパルタ指導らしいです…)
Unknown (FUKUDA)
2022-10-30 04:40:16
思いがけないことです。お見舞い申し上げます。
私と異なりちょっと時間がかかりそうですね。
とにかく治療に専念されます事を願っております。私はもう業務に復帰しておりますが、原様の場合、リハビリにてちょっと時間がかかるかと予想されます。焦らずに療養下さいますように。

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