福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

最近の演奏会雑観 ブラボー プレトーク 団員への労い そのほか

2018年12月03日 05時44分59秒 | 音楽談義
 私は、演奏会、特にオーケストラの演奏会が好きで、秋田市内で聴ける場合はその知名度とは関係無く可能な限り聴いてきた。地元の青少年オーケストラ、秋田室内合奏団、秋田市管弦楽団は勿論のこと、大学の夏期休暇中に秋田を訪れる都内の大学オーケストラなども聴いてきた。先日2000年前後から集めていた演奏会のパンフレットを廃棄したが120枚ほどあった。ずいぶん聴いたものである。しかし、ここ2-4年は稀にしか行かない。

 人が集まる場所を毛嫌いするのは前からあったが、最近、その傾向が特にひどくなった。とにかく人が集まる場所に身を置くことが不快になってきている。つい前までは、知人に会うことがストレスであったが、最近は座席で前の人の頭を見るのも嫌になった。話し声、喧騒も嫌で、人混みの中ではノイズキャンセリングヘッドフォンは離せない。

 今年は、6月のベルリン交響楽団と昨日の秋田市管弦楽団のみである。

 無理して演奏会に行っても不快なことがあってがっかりする。

■ 第一は演奏終了時のブラボーのかけ声。
 昨日、秋田市管弦楽団定期演奏会があったが、第一曲目から演奏が終わるやいなや,近くの席から「ブラボー!ブラボー!」の大きな声があり、私は眠気も覚めたがすっかり興ざめした。実に迷惑である。アトリオンの演奏会でも頻回に聞く声で、よく響く低音で声もデカイ。いつも同じ人なのだろう。とにかく迷惑、やめて欲しい。私にとって秋田における演奏会の最大の不快は,この大声である。本心は注意したいのであるが、度胸がないから耐えるだけ。なんで後ろで怒鳴る。前席でやればいい。

■ 第二は演奏前の注意事項の説明。
 携帯電話の電源オフ、演奏中の出入り、飲食などに関する注意事項である。こんなのは常識である。会場入り口などに掲示するだけで良いし、さらに求めるならパンフレットに記載すればいい。

■ 第三は演奏前のプレトーク。
 昨日の演奏会もそうであったが、指揮者等によるプレトーク。多くの場合は配布パンフレットに記載されているから100%ムダである。もし挨拶したいなら自分の言葉であっさりと。

■ 第四は演奏後の団員への労い。
 例として2012年秋田県民会館で行われた小林研一郎指揮の東京都交響楽団を挙げる。プログラムはチャイコフスキー作曲ピアノ協奏曲第一番、交響曲第5番。演奏自体は見事なものであったが、交響曲第5番の演奏終了後に管楽器各パートのもとを訪れ首席演奏者から順に立たせて、驚いたことに全員に労をねぎらった。
 確かに,団員をねぎらいたい気持ちは演奏内容からも見て取れたが、それを聴衆の前でやる必要はない。演奏上の責任者であるコンサートマスターだけで良い。あえて挙げるなら見事なソロを聴かせたバスクラリネット奏者だけでよかった。聴衆は其の間拍手を強要される。主客転倒である。団員への労いは控え室でやればいい。

■ 第五は観客の退場。
 いろんな演奏会場で感じることであるが、観客がスムーズに会場を出れない。だらだらと進む。これが苦痛。緊急時、大丈夫なのか、と思う。
 私は、通常は演奏終了直後に席を立つ。大抵一番目。そのために常に後方で通路側の席を確保する。

 私も老けたものである。従来それほど大きく感じなかった事象を大げさに感じるようになった。だから、最近はコンサート自体を避けている。

 
コメント
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