福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

自伝・中通病院(14) 私は歓迎されていなかったらしい(3)

2007年04月30日 15時54分01秒 | 自己紹介・自伝
 私が歓迎されなかったらしいことの理由は、一つは私の赴任が大学第三内科の関連病院の拡張方針に添ったものであるかのごとくの誤解があったこと、もう一つは私自身の性格的問題点が理由としてあげられたらしい。前者に関しては院長に「私の赴任は個人的なもので医局は無関係で、第三内科から人的援助は全くありません」とはっきり伝えて了承を得ていたが、うまく伝わっていなかったらしい。

 第二の私自身の問題点について言えば、私はいろいろ、例えば気が小さく言いたいことも上手く表現できないとか、一見当たりが良いように見えるが真から協調性があるとは言えず孤立を求める性格だとか、若干主張はするが論争を嫌って本心を隠して直ぐ相手に同調するとか、問題は無いわけではないが、集団の中で責任を果たすという意味では常識的な範囲に何とか収まると思っている。しかし、同僚達には必ずしもそう見えていなかったかもしれない。大学の医局会である同僚が「福田先生の意見も聞きたい・・・」と発言したのに対して別の同僚から「福田先生の意見なんて常識的でないから聞くだけ無駄・・・」と発言を遮られたことがある。このとき私は一種の評価をもらった、と嬉しくなったものである。

 マア、いろいろ凸凹のある個性の頂点だけを並べてつなげれば変な人間像が出来上がるが、そんなことで大きく(?)誤解されて伝わっていたのかな、と思っている。
 赴任後しばらく発ってからの病院の医局会では、私を民医連的でない、と批判めいた評価を受けたこともあった。その時は、全員が民医連的であったらこの病院はダメになるんじゃないですか、と居直った返答をした事を覚えている。

 そんなこともあって、私は仕事を進める上で気に入って長く居着いてしまったが、つい最近まで外様的感覚でしっくりしないものを感じていた事は確かである。
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