福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

自伝・中通病院(13) 初回大曲赴任後に個人的に外来応援を開始

2007年04月09日 06時38分16秒 | 自己紹介・自伝
 大曲中通病院の内科診療は広範な領域に一定以上の水準にあると考えられたが、画像診断や臨床検査成績に特徴が表われ難い疾患群に関しては若干ながら弱さを感じることもあった。その分野では私の経験がいささか役に立つ様であった。

 当時の大曲中通病院の内科科長の勧めもあって初回の大曲赴任終了後に、週1回外来の診療応援をすることになった。ところが、この診療応援の扱いは何故か病院としてとか、内科としてではなく、全く個人的な希望による診療応援としての妙な扱いとなった。本来であれば、診療応援は公的な立場でなされるはずで、不在時の診療のカバーとか、行けない様な事態には病院とか診療科で対応すべきであるが、基本的にそのようなバックアップは出来ないとの事であった。別に、私にとってはそう大きな問題でない。どうしても都合が付かない場合には代理はないこと旨の了解を得て開始した。

 病棟の10数人の患者を診ないまま大曲に出かけることは出来ない。毎週金曜日は5:00am頃に出勤して必要な対応をし、その後の対応は電話連絡を受けて行っていた。通常はこの対応で問題なく出かけられたが、時には重症患者の対応のために行くことが出来なくなることもあり、そのようなときには大曲中通病院の内科医には迷惑をかけることとなった。

 この様な対応の中、細かいことは分からなかったが、赴任後約一年を経ても院内の自分の立場に何となく居心地の悪さを感じていたことは確かである。
 この頃だったと思うが、私の赴任は必ずしも中通病院に歓迎されていたわけではない、いろいろなディスカッションがあったらしい、と言うことを同僚医師の一人から聞く機会があり、何となく私の置かれている立場が理解できた。
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