本作は吉村昭著「遠い幻影」文春文庫 2000年に収録されている短編の一つ。
作家吉村昭氏の作品は『三陸海岸大津波』、『戦艦武蔵』を含め、私が好む作家の一人であり30冊近く読んでいる。
氏の文学は歴史、戦記、実録、時代短編など多種多彩である。作品のリストを見ると優に100冊に及ぶ。どんな毎日を送っていたのか??驚くばかりである。
その中に長編小説、短編小説集もあった。吉村氏の随筆や短編現代小説も愛好されている。
共通して、健康問題、人生の黄昏、定年退職者が感じる老年の孤独がテーマとなっている。
吉村昭著「梅の蕾」は私が医師になって最初に赴任した岩手県宮古市から北に向かって40Kmと比較的近い下閉伊郡田野畑村が舞台になっている。

(中央の宮古市 北に向かって40Kmほどに田野畑村がある)
ここには風光明媚な鵜の巣断崖、北山崎があり、私も赴任していた2年間の間に何度も訪れたところである。

(高さ約200mの断崖が5層に連なる鵜の巣断崖)

(高さ約200mの大断崖が約8kmに渡り連なる北山崎 日本の海岸風景の中で最も迫力のあるものの一つ)
ここは古くは陸の孤島と呼ばれていた地域であり、診療所医師の赴任が常に懸案の一つであった。
そこに思いがけず赴任してくれそうな医師の情報があった。
ここから吉村昭著「梅の蕾」が始まる。
この小説は実話を基にしている。
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医師の将基面誠氏は千葉県がんセンターの産婦人科医師であったが、事情があって田野畑村に赴任した。19年にわたって地域医療に尽くし、村の青年たちとも交流を重ねた。45歳で亡くなった妻春代さんは梅の花が好きで、村人たちとも積極的に交流を重ねた。村内には二人を顕彰する「花笑みの碑」が建立されている。碑には村を愛した夫婦にふさわしい、梅の花が彫られている。
医療活動とそれを支えた妻の春代氏の半生が後に将基面氏によって綴られいる。
将棋面誠著:無医村に花は微笑む ごま書房 2006。
また、これはドラマ化され、2006年1月にフジTVで放送された。
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村医として田野畑村に19年間をささげた将基面氏。
氏の活動を支えたものはなんだったのか、それは夫人の力であり、夫人が亡くなった際に村人が示した感謝の気持ちであった。
吉村昭著「梅の蕾」にはその状況が余すことなく表現されている。
作家吉村昭氏の作品は『三陸海岸大津波』、『戦艦武蔵』を含め、私が好む作家の一人であり30冊近く読んでいる。
氏の文学は歴史、戦記、実録、時代短編など多種多彩である。作品のリストを見ると優に100冊に及ぶ。どんな毎日を送っていたのか??驚くばかりである。
その中に長編小説、短編小説集もあった。吉村氏の随筆や短編現代小説も愛好されている。
共通して、健康問題、人生の黄昏、定年退職者が感じる老年の孤独がテーマとなっている。
吉村昭著「梅の蕾」は私が医師になって最初に赴任した岩手県宮古市から北に向かって40Kmと比較的近い下閉伊郡田野畑村が舞台になっている。

(中央の宮古市 北に向かって40Kmほどに田野畑村がある)
ここには風光明媚な鵜の巣断崖、北山崎があり、私も赴任していた2年間の間に何度も訪れたところである。

(高さ約200mの断崖が5層に連なる鵜の巣断崖)

(高さ約200mの大断崖が約8kmに渡り連なる北山崎 日本の海岸風景の中で最も迫力のあるものの一つ)
ここは古くは陸の孤島と呼ばれていた地域であり、診療所医師の赴任が常に懸案の一つであった。
そこに思いがけず赴任してくれそうな医師の情報があった。
ここから吉村昭著「梅の蕾」が始まる。
この小説は実話を基にしている。
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医師の将基面誠氏は千葉県がんセンターの産婦人科医師であったが、事情があって田野畑村に赴任した。19年にわたって地域医療に尽くし、村の青年たちとも交流を重ねた。45歳で亡くなった妻春代さんは梅の花が好きで、村人たちとも積極的に交流を重ねた。村内には二人を顕彰する「花笑みの碑」が建立されている。碑には村を愛した夫婦にふさわしい、梅の花が彫られている。
医療活動とそれを支えた妻の春代氏の半生が後に将基面氏によって綴られいる。
将棋面誠著:無医村に花は微笑む ごま書房 2006。
また、これはドラマ化され、2006年1月にフジTVで放送された。
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村医として田野畑村に19年間をささげた将基面氏。
氏の活動を支えたものはなんだったのか、それは夫人の力であり、夫人が亡くなった際に村人が示した感謝の気持ちであった。
吉村昭著「梅の蕾」にはその状況が余すことなく表現されている。