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福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

参議院選2022(4) 選挙の視点論点(1) 若者の投票率 これからの時代を担うために

2022年06月27日 20時49分22秒 | 未分類
 私は選挙権を得てからは今に至るまでほとんど全ての選挙に投票をしてきた。忘却して欠いたこともあるがせいぜい数回である。
 投票をしないことは政治に参加しないこと。政治に参加しないことは糸の切れた凧の様に、全て人任せにして生きるということ。そんなことは自分としてはとても耐え難い。

 私は子供の時から選挙には関心があった、というか関心を持たざるを得ない環境で育った。私の本家はかつては貴族院議員、衆議院議員を出していた。代替わりした後は県会議員、町長を務め、自民党岩手県連の重要なポストを占めていた。だから選挙のたびに一族で分担して手伝ったものである。小中学生であった私にも使い走り等の雑用が回ってきて選挙運動の雰囲気を味わった。母の葬儀の際の弔電では第一番目に「内閣総理大臣鈴木善幸」より、が読み上げられ驚いた。それにしても選挙のたび毎に一族郎党が巻き込まれる大変さを味わったが、間接的に選挙の重要性についても学ぶことができた。

 直近の参院選は2019年で、その時の投票率は48.8%で、年代別にみれば若年者の投票率は低い。
 図に近々の国政選挙の秋田県の投票率を示した。
が、青年壮年熟年者の投票率はとても低い。これは秋田だけの現象ではなく、ほぼ全国に共通、国際的にも同様の傾向がある。

 確かに、国の代表者を直接選ぶ大統領制と異なり、日本の議会制民主主義の政治形態は自分の一票がどのように政治に反映されているのか分かり難い仕組みであるが、それでも投票の意義は確実にある。政党による差、所属派閥による差、当選回数による差などなどで自分が投票した議員の活躍の姿はほとんど見えないのも寂しい限りである。これは実感である。

 高齢者の投票率はなぜ高くなるのか??つらつら考えると守りの傾向が見られる・・・・・
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 ●時間的に余裕がある。
 ●加齢と共に社会の中における自分との関係性、重要性を自覚。
 ●社会の恩恵を感じ、感謝の念が出る。
 ●高齢者特有の人生の時間的余裕の乏しさ、やり直しができない不自由さと、漫然とした不安。
 ●経済的困窮への不安。

若年齢層の投票率はなぜ低いのか??つらつら考えると
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 ●時間的に余裕が乏しい。
 ●自分と社会の中における関係性、重要性を自覚できていない。
 ●現在の若者達の生活環境の厳しさは、我が国の政治経済の流れの中で、主権在民の中で形成されてきたことに関する自覚が乏しい。
 ●生き方が受身的である。

 今回のロシアの暴挙は、我が国に間接的に、長期的にもっともっと重大な影響がもたらされると考える。我々高齢者は間も無く消える。若年齢層の方々は手をこまねいていてはダメだ。もっと厳しい時代が来るが、自分たちで舵をとってほしい。



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季節の話題2022(15) 家庭菜園・園芸(8) 農薬や肥料への漫然とした不安

2022年06月22日 03時45分48秒 | 未分類
 現代の生活の中では私どもは住居にしろ、交通系にしろ、職場でも、ほぼあらゆる場面で巨大な建造物やシステムの中に身を委ねざるを得ない。

 私は巨大な建造物、高速の移動手段などを用いる度毎に、技術・科学・文明の進化の素晴らしさを享受する一方で、いつも底知れない恐怖感を感じている。実際にはそれらを避けて暮らせないだけに、私にとっては感知できないブラックボックスで、すべて他人様任せにするしかない。

 私の感覚ではリニアは不要、新幹線の更なる高速化は不要と思う。今春の地震では東北新幹線が脱線し私も影響を受けた。東北新幹線は現在320Kmで運行しているが更なる高速化も計画しているという。盛岡東京間を10分短縮する意義はどこにあるのか? それより安全性をもっと高めてほしい。

 自分が関与できるレベルは、住宅ならほったて小屋、交通手段ならせいぜい自転車程度でしかない。これ以上になると知らない部分が多くなって他人任せの部分が増えてくる。そうなれば自分の責任で安全を確保できない。
 だから、私は恐怖と不安感から逃れ得ない世界に暮らしている。

 原発の安全神話は、福島第一原発事故で脆くも崩壊した。

 もうひとつの安全神話がある。知らないうちに安全キャンペーンに騙されて、私たちの未来を危うくしている問題がある。 

 一般にはあまり知られていない農薬、肥料、土壌改善剤などの安全性であるが、とりわけ「ネオニコチノイド系農薬」は昆虫やヒトに対する害の大きさからみて無視できないと思う。

 「ネオニコチノイド系農薬」は、目にみえず、臭いもない。福島の土壌に残る放射性物質のようなもの。だから、どれだけこの毒物が日本の野山を覆い農作物を汚染していても、誰にも気づかれない。
 2011年以降、広範に普及して米や野菜などの食品、住宅建材や家庭菜園など、私たちの生活のすみずみまで浸透している。 

 近年、ミツバチやトンボなどの昆虫や、スズメや野鳥たちが、刻一刻、音もなく姿を消しつつある。
 
 こうした環境の変化がある中で、「ネオニコチノイド系農薬」に関して数多くの科学的知見も見られる。

 そんな中、「弱毒性で、 害虫は殺すがヒトには安全」、農薬メーカーの宣伝や、農水省の役人によって作られた「安全神話」 がまかり通り、この毒物の流通を推し進めている。国民の無知と無関心によって、この農薬の大量使用の現実が放置されつづけている。

 農薬、肥料、土壌改善剤は世界の食糧不足を改善していることは明らかである。しかし、特に農薬は今までにも脚光を集めた製品が広範に使用された後に判明した毒性のために次々姿を消した。有機塩素系のDDTやBHC、ついでパラチオンなどの有機リン系の農薬である。

 その後に登場してきたのが「ネオニコチノイド系農薬」である。

 私どもの食品にどれだけ残留しているのか、長期毒性についてのデータも積み上がっている。それと共にミツバチの減少をはじめとする生態系への影響を通じて食物生産量の低下も危惧されている。

 1962年レイチェル・カーソンが「沈黙の春」で危険性を警告したがその恐怖か今でも続いている。
 






 
 

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季節の話題2022(14) 家庭菜園・園芸(7) キウリが採れ始めた

2022年06月21日 05時58分17秒 | 未分類
  園芸、野菜作りをやっている。
 採りたての野菜が食卓に上るのは最高の喜びである・・・・と誰でもそういう。しかし、実はそうでない。

 今日の段階では、トマトやナスはまだ収穫期ではなくキウリだけの問題なのだが、一気に取れすぎて困っている。毎日食卓に登るのだが、家族たちはそれほど好むわけではない。大部分私が食べることになる。生食、漬物、あん掛け、味噌汁などであるが到底食べきれない。病院の給食にも提供し、看護師さんたちにも提供する。それでも捌ききれない。

 これは今朝採れたキウリ。サイズよし、姿よし 味もよかった。

(通常のキウリのほかに見慣れないズングリムックリのキウリが見える)

 このズングリのキウリは比較的新品種のラリーノという種類で、今年初めて栽培してみた。
 ラリーノは2008年に発売された比較的新しいキュウリで、マーケットにはまだほとんど並んでいない。まだキウリとしての市民権を得てはいない様である。

 ラリーノのその特徴は以下のごとくである。
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●果長9~10cm、直径2.5cmのミニサイズ。
●果皮にはイボは無く、色調は濃緑で艶がある。
●食味はみずみずしく歯切れが良く、青臭みは少なく、ほんのりと甘みがある。
●サラダのほか、サイズ、形からみてサンドイッチに向いている。
●着果は旺盛で、果実の揃いが良く、曲がりや奇形がほとんど出ない。
●春から初夏にかけて次々と収穫できる。
●畑だけでなく、プランターでの栽培にも適している。
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 初収穫した通常株のキウリ、・・・苗の購入時に名前を記録しておくのを忘れたため銘柄は知らない、・・・はサイズよし、姿よしであたかもスーパーに並んでいる規格品のごとくであった。

 早速、ラリーノも生で食べたが、果肉は色白、豊かな厚みがあり、一方タネは従来のものに比し明らかに少なかった。これらはキウリの改良の結果なのであろう。

 私の栽培は完全有機栽培、無農薬栽培だから安心して食べられる。
 キウリ、トマトなどは自分が育てた子供のようなもの。指導書にあるように枝落としや剪定はしない。全ての枝をそのまま切らずに育てる。剪定しないことで果実が劣化すると言われるが、本日収穫分を見てもそんな様子はない。

 これから約1ヶ月、いろいろな料理に活躍するが、薄くスライスしたキウリの酢の物を朝・夕食時に食べるが、これがまた絶品である。
(通常のキウリ、ラリーノの姿。旺盛に成長し、支柱を求めて地を貼っている。早急に対応しなければ・・・)

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少子化2022(6) パラサイトシングル(PS) なかなか抜け出せない環境

2022年06月11日 03時56分11秒 | 未分類
 「PS」と言ってもそれぞれのケースに事情があるはず。
 自由気ままに自分の生活を謳歌している者、自営業を営んでいる親と同居し家事を手伝う者、また、介護や心的援助、世話を前提に同居している者、労働力を家族に提供している者もいる。親への実質的貢献を果たしている者もいる。

 一方では、親の方も年を経るに沿って心理的に「PS」者に依存していく。また、「PS」者の同胞にとっても便利な存在でもある。

 青年層の自立困難は国際的に見てもどこの社会にも見られる。そしては各社会ごとに特徴ある対応がなされている。
 日本では,国や社会が支えると言うより「若い世代を親の世代が援助する社会システム」を採用していると見ることができる。

 余談だが、これが背景にあるから、日本特有の特殊詐欺の被害が痕をたたない。
 特殊詐欺の被害が、2020年「8年連続で300億円超」と報じられていた。秋田では1億円の被害者も出た。被害者の多くは高齢者で息子や孫を騙って電話が来たりするとそれだけでパニックになる。特殊詐欺と言うより特殊家族依存状態、と言うべき関係が背景にある。

 「PS」の増加に伴う緒問題は,その社会システムの機能失調として捉えて,それに社会全体で取り組む必要がある。

 私は「PS」は若者の未婚化、晩婚化の原因になっていると感じている。診療を通じて「PS」者の増加を実感できる。

 独身のまま親と同居している男女が、居心地の良い家を離れたくないがために婚期を遅らせている??

 親と持ちつ持たれつの生活を享受している「PS」者にとって、結婚して独立し子供を作るということの意義は、人生にとって意味あることとわかっていても、親の元を離れることが厳しい生活環境に踏み出すことにもなり得る。

 「PS」者の増加は、若者が未婚化、晩婚化した結果生じた現象であるが、「PS」者は結婚し難いという事実もある。要するには、未婚化の結果であると同時に原因である。

 親の家から出る理由は、大きく分けて、進学、就職、結婚、その他となる。 「その他」の理由で家を出る割合は5%程度と極めて少ない。

 未婚であるということが、「PS」の前提だから、未婚率が高まれば、「PS」は増大する。未婚率の上昇と「PS」者増は相互に連関関係にある。

 「結婚」は、今までの生活を捨て、新しい生活に入るという激変をもたらすイベントである。 経済的的問題だけではなく、人間関係や自己実現機会など、 結婚に伴って、さまざまな生活の要素が変動する。結婚後の生活がより満足のいくものなら、結婚に踏み切る可能性が高いだろうし、逆だったら、結婚をためらうだろう。

 「PS」者の生活満足度は高いとされている。だから、結婚は「PS」者にとって苦悩のスタートともなり得る。よほど恵まれた相手、「星の王子様、お姫様」に出会えれば別であろうが、「PS」生活に区切りをつけるのは恐らく困難であろう。
 「親のことが心配・・で・・」といえば理屈が通るからである。

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憲法記念日に思う(2022)(2) 平和憲法でも有事には対応できる

2022年05月04日 04時08分26秒 | 未分類
 戦争は非常事態ではあるが、国際的に認められた正式な外交手段の一つである。とはいえ、今回のロシアによるウクライナ侵攻は従来にない新しい形の戦争というべきであろう。

 どんな事態を迎えても、あくまで平和主義を貫くべきだ、という意見がある。特に護憲派の人たちはそのように言う。国際世論に訴えながら「やめて、攻めてこないで・・」と叫び「座して死を待て」、ということだろう。個人の感情としては分からないわけではないが国民の命を守るべき政治家がそう考えていれば、そんな人には国を任せられない。

 戦後、米軍が作った憲法は良くできているが9条の理念、文面に無理があった、と思う。軍国主義の否定と米国由来の自由と民主主義の考え方で日本人のアイデンティティが混乱をきたした時期に押し付けられた憲法としては価値ある考え方であっただろう。
 文面上無理があったから、日本特有の(?)解釈問題が顔を出す。有事にはどうするか。
 ロシアのウクライナ軍事侵攻を受け、日本国憲法の「平和主義」をめぐる議論
が活発になってきている。日本の安全保障を心配する声も出ている。

 憲法9条は原則として武力行使を禁じている。 しかし、「急迫不正の侵害があ
った場合の防衛はできる」と政府は解釈している。
 政府は、1956年の鳩山一郎首相の答弁から、
 ■「急迫不正の侵害」
 ■「他に手段がない」
 ■「必要最小限」
の要件を満たせば、日本の領域外での武力行使も違憲にならないとの立場をとってきた。

 新憲法発令後間も無く憲法改正の息吹は始まっていて「憲法の自主的改正」を自民党の党是としてきたが、いまだにどの内閣も成し遂げていない。国民的論議を喚起したこともない。

 憲法改正に向け国民の意識はクールである。
 ずっと現憲法でやってきて「それほど大きな問題が生じていないのに改憲改憲という意義が国民には一切伝わってきていない」、「自民党の思惑と国民の思惑は全く一致していない」。
 自民党内でも憲法に自衛隊明記など考え方が多様にあり一枚板ではない。

 私も憲法改正は必要であるが、急ぐ必要はない、と思っている。
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