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福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

落語公演2018(2) 第5回ルミエール落語会 立花家橘之助襲名披露公演

2018年03月13日 02時51分32秒 | スポーツ、相撲、芸能など

 先日秋田市広報紙を見ていて3月3日ルミエール秋田で立花家橘之助襲名披露公演称する演芸会があるのを知った。出演者は柳家やなぎ、三遊亭歌武蔵、柳家喬太郎、2代目立花家橘之助の各氏であった。


 秋田駅に隣接する映画館のルミエール秋田では秋田落語会を定例でおこなっており、今回が5回目だという。今回の公演ではじめて知った。ホールのサイズ、座席共は大き過ぎず、座席もゆったりしているのでストレスは少ない。今後が楽しみである。

 各出演者の出し物は

■柳家やなぎ 二つ目 「松竹梅」
  長屋の住民が謡の調子で、割ゼリフにしてご祝儀の言い立てをやり、最後に 「蛇になられた」と言うべき所を 「亡者になられた」で失敗するのがこの噺の笑わせどころ。有名な古典落語の1つ。

■三遊亭 歌武蔵 「稲川」 
 氏は力士から転身した噺家。マクラでは力士時代のエピソードを面白おかしく話すことが多い。今回も通常ではしれない角界の数々のエピソードが語られた。

 大阪相撲の関取稲川が江戸へ出て来たて10日間全勝をしても贔屓が出来ない。もう大阪へ帰ろうかと考えているところへ、乞食が現れて蕎麦をおごるから食べてくれという。 乞食の差し出す蕎麦を快く食べる稲川。「大名でも乞食でも贔屓に変わりはない、喜んでいただきます」と快く蕎麦を食べますと、隠れていた大勢が酒肴を運び込んで、・・・という人情噺。

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 休憩のあと、立花家橘之助襲名披露の口上があった。
 氏はこの世界ではかなりのキャリア持ちという。東京都出身、落語協会所属の三味線漫談家。自称「日本に2人しかいない女流三味線漫談家」。花柳流日本舞踊の名取りとも言う。
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■柳家喬太郎 たいこ腹
 古典落語一つ。某道楽息子が鍼の修業を始めた。猫に鍼を刺そうとして失敗。出入のたいこ持ちに目を付け練習台にするが、なんと針が折れてしまった。「迎え鍼」をうつが、これも折れてしまう・・・・。そんな噺。

■立花家橘之助 俗曲 端唄、日本舞踊など披露
 三味線片手に俗曲 端唄、漫談を語った。私は俗曲 端唄などは殆ど馴染みがなく必ずしも楽しめたとは言えなかった。しかし、氏が自在に繰る三味線の音色、技能については十二分に堪能した。締め括りには花柳流日本舞踊の名取りの腕前も披露した。見事な舞であったと言うべきだろう。

 ルミエール秋田「秋田落語会」では古典落語3題、三味線の技能が楽しめた。
 今後が楽しみである。

平昌五輪閉幕

2018年02月26日 13時38分53秒 | スポーツ、相撲、芸能など
 平昌五輪が閉幕した。日本は冬季五輪最多のメダルを獲得、何時もよりも惹きつけられた大会であった。

 私はスポーツ観戦が好きではない。竸技前にマスコミで流される選手達の下馬評を見る事のも嫌。参加選手の名前を知っていたのは葛西、高梨、羽入、小平、高木美帆選手程度であった。競技結果をみていろんな選手達を知った。

 今回の五輪は韓国と時間差もないのに競技の大部分が変な時間帯に行われた。私が寝ている時間帯の競技が多くてリアルタイムで見た競技、試合はひとつもない。夜半起きだしてネットで確認し、画像をダイジェストで見てその活躍ぶりに感心した。

 フィギュア、スピードスケート、ジャンプ陣をはじめとする競技の各選手の躍進、それがメダルに届かなかったとしても、素晴らしかった。今回の五輪は個人の成長と有能な指導者、組織力の勝利と言える。

 なかでも私が気にしていたのは、ゲガ後の状況がほとんどわからないままだった羽生選手、昨シーズン以降、伸び悩み、新人達に追いつかれた高梨選手、長野県の病院が支えた小平選手、彼らのメダル獲得は特に祝福したい、と思った。

 「政治と五輪」問題が今大会は濃厚に影を落とした。
 北朝鮮問題では米韓北との間で微妙な駆け引きが行われた。具体的進展に結びついた内容はなさそうであるが、北朝鮮の参加は良かったのではないか、と思う。五輪後に対話に結びつくか注目したい。

 ドーピング問題はトップアスリートだけが陥る「禁じ手」である。ロシアから個人資格で出場した選手が銅メダルを剥奪された。世界的競技では今後も課題になるだろう。防止策の徹底と、発覚時の対応基準を明確に打ち出す必要がある。

 競技用服装から着替えたあとの彼ら、彼女らはどこにでも居るような、屈託のない若者である。そんな彼らが頂点を極めた、その足跡を讃えたい。今後はメダリストとして追われる立場になる。一層辛い日にになるだろう。

 選手たちの成果を記録して、記憶に残して起きたい。

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金メダル
羽生結弦 フィギアスケート男子
小平奈緒 スピードスケート女子500m
高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃、菊池彩花(日本チーム女子団体追い抜き)
高木菜那 マススタート
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銀メダル
高木美帆 スピードスケート女子1500m
平野歩夢 スノボハーフパイプ
渡部暁斗 ノルディック複合ノーマルヒル
小平奈緒 スピードスケート女子1000m
宇野昌磨 フィギアスケート男子
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銅メダル   
原 大智 男子スキーモーグルフリースタイル
高梨沙羅 ノルディックスキージャンプ女子
高木美帆 スピードスケート女子1000m
藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、本橋麻里(カーリング女子)
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 来月9日からパラリンピックが開幕する。各選手の方々、健闘を祈りたい。

スポーツ選手の報道 ミスを強調した放送をすべきでない 人権問題だ

2017年12月18日 16時30分59秒 | スポーツ、相撲、芸能など
 芸術家、スポーツ選手を始め、いわゆるプロの方々は常に切磋琢磨し、自己の限界に挑戦している。私からみて超人間的だと思う。
 
 特にスポーツ選手の場合には競技の最中に失敗やミスが付き物である。いまは大部分の試合は録画されているが、メディア、特にTV等では折につけて有名選手のミスを強調する放送を行う。中にはプロ野球名場面集など、選手のミスばかりを特集した番組もあった。私はこの傾向を不快に思っている。

 真剣に勝負している最中に生じたミスなどはリアルタイムに報道されるのは良いとして、編集で頻回に放送すべきではない。
 何ら努力せずに見ている聴衆だからこそ興味本位にそれを見る。ちょっとでもその道を求めた事のある人はそのような視点では見ない・・と思う。メディアは大衆に迎合し、「知る権利、見る権利がある」から、と報道を繰り返す。

 フィギアの羽生弓弦選手の場合。
 羽生選手は23歳、宮城県出身のフィギアスケート選手である。
 一見華奢な体格のハンサムボーイで演技そのものが中性的な美しさをともなう。小児期からぜん息の持病があり、現在も発作を起こすというが、これが彼の体格、表情等に良い意味での影響を与えているだろうと私は考えている。

 羽生選手は輝かしい成績を挙げていて枚挙にいとまはない。
 主要な成績として2014年ソチ五輪男子シングル優勝、2014年/2017年世界選手権優勝など。世界歴代最高得点記録保持者で世界ランキングも1位である。超難度の技術を次々と成功させて来た。私からみて超人間的だと思う。同時に四肢・関節は大変なストレスを受けていると予想していた。
 羽生選手は昨年あたりから怪我に悩まされている。本年9月にカナダで開催された競技会に出場。右膝に痛みがあり転倒で失速。11月のNHK杯の公式練習で転倒し負傷、欠場した。治療とリハビリに専念したが、練習を再開することができない状態にある。恐らく、2018年2月9日に開幕する平昌オリンピックにも出場は困難と思われる。

 本人はさぞかし悔しい思いをしているだろう。本人はどんな気持ちで受けとめているのか、私などその一片すら理解出来ない。
 だから、NHKニュースなどで転倒シーンが繰り返し放映されるのを静かな気持ちで見ておれない。

 メディアの方々は何と思っているのか。
 あと、各大会の前に過剰に上位入賞を期待する予測報道がなされる。これも不快であるが、選手達からは何もないのだろうか。マスコミは徒に騒ぎたて、いい結果を上げられなかった時、また騒ぐ。マスコミの常套手段である。

 これとは異なるが、北朝鮮の話題がでるとミサイル発射の同じ映像が繰り返し繰り返し放映される。これも不快である。番組ディレクターの技能のレベルの問題だと思う。

  

横綱・日馬富士の暴行事件におもう(2) 「引退」の真相

2017年12月06日 17時50分05秒 | スポーツ、相撲、芸能など
 大相撲の横綱日馬富士が引退した。
 29日に日本相撲協会に引退届を提出し、受理された。障害事件が起きてから一月以上たってから、警察や協会の調べが続く中、処分を待たずに自らが責任を取って引退を決意した。
 私はその判断を支持する。

 27日の横綱審議委員会では「厳しい処分が必要」という意見が大半を占めたが「引退勧告」は出されなかった。しかしこのまま鳥取県警や相撲協会の調査が進めば、厳しい処分が下される可能性は大きかった。

 2010年に暴行事件により「引退勧告」を受けた元横綱朝青龍のような、最悪の事態だけは避けたかったというのが本音だろうか。
 愛する母国の先輩や同輩にまで迷惑をかけてしまった。自らが身を引いて事態を収束させるしかなかったのだろう。日馬富士の精神状態は日に日に衰弱していた。そんな状況下で事態が大きくなるにつれ、逃げ道がなくなっていた。
 28日には日本相撲協会の八角理事長がスポーツ庁を訪問。鈴木大地長官に謝罪すると「社会に対する説明責任を果たしてほしい」と厳しい言葉を送られている。

 日馬富士は自ら引退の道を選んだ。それだけ周囲の声が大きくて、追い込まれていたというのが実情だ。

 暴行騒動の真相は明らかにされるのか?
 初めから日馬富士と貴ノ岩の関係が険悪なものではなかったようだ。2人は、どのような経緯で関係がこじれてしまったのか。スマホの操作をし続けた事は原因のひとつであろうが、一時的激昂であって深いものがあるとは考えたくない。

 今場所のなかで白鵬が立ち会いについて物言いをつけたこと、朝青龍の事件を含めてモンゴル出身の横綱が起こした行動から、「だから、モンゴル出身力士はダメなんだよ」、との印象をあたえたことは否めない。今後、ここから負のイメージを払拭することは簡単ではなさそうだ。もちろん、モンゴル出身力士の大半は何の問題も起こしていない。そこを評価すべきであろう。

 しかもいずれの問題行動でも、番付の頂点に立ち、力士の模範となるべき横綱としての資質が厳しく問われている。その結果、角界内での風当たりも強まっている。

 師匠の伊勢ヶ浜親方は引退会見の中で、「私は16歳の時から日馬富士を見てきたが、稽古で相撲に精進したのみならず、いろんな勉強もし、難病救済など社会貢献にも目が届く本当に珍しいタイプと思っていた。そして酒癖が悪いとか乱暴するとか、そういったところは見たことも聞いたこともありません。だから、今回こういうことになったのが、不思議というか、残念でなりません」と悔しがった。さらに親方は「横綱の権威を汚すようなことをした本人が一番悪い、と言うしかありません」と結んだ。これは親方のホンネだったと思う。

横綱・日馬富士の暴行事件におもう(1) 不可解な経過

2017年12月05日 07時53分57秒 | スポーツ、相撲、芸能など
 大相撲で再び暴力事件がおきた。新聞を開くと横綱・日馬富士の暴行事件、そして引退報道がめじろ押しであった。
 相撲は国民的関心が高いし、前代未聞の事件である。しかし、浅く同じ内容の繰り返し記事も多く、記事にスペースの取り過ぎとの印象は否めない。

 相撲の騒動では角界に詳しいとするコメンテーターが常に語る言葉は「礼に始まり礼に終わる勝負の世界で、品格のない行為はいかがなものか??」である。言外に、活躍するモンゴル出身の力士たちには「日本人らしい品格に欠ける」との気持が見え隠れする。

 事件は10月25日、巡業先の鳥取市でおきた。モンゴル出身力士らの懇親会で、横綱が酒に酔い、貴ノ岩に対して暴力をふるった。その後も両人は通常の稽古などおこなっていたが、11月5日貴ノ岩は福岡市内の病院に5日間入院、診断書は「脳しんとう」、「右前頭部裂傷」、「右外耳道炎」、「右中等頭蓋底骨折」、「髄液漏疑い」で全治約2週間とあった。

 日頃の鍛錬で養った力を暴力として用いるのは、スポーツ選手の資格が問われる事態。横綱は場所中の14日になって、負傷させた事実をメディアの前で認めた。約3週間隠蔽していた。
 日馬富士は責任を感じた負い目からか、初日、二日目と精彩を欠き連敗、3日目からは診断書を出して休場した。この診断書はなにか?

 被害届を受けた鳥取県警は捜査を始めた。

 大相撲をつかさどる日本相撲協会の動きは鈍かった。
 協会は、法曹関係者らによる危機管理委員会を立ち上げた。協会自ら真相解明を尽くすとともに、厳正な処分を下さねばならない。

 不明な点も多い。入院後「右中頭蓋底骨折」、「髄液漏の疑い」で全治2週間と診断されたが、貴ノ岩は事件のあとも土俵に上がっていた。貴ノ岩は29日に警察に被害届を出していたのに、その事実がはその後、どう対応したのか。身内の中で、しかもモンゴル出身力士の会合の中で生じたこととはいえ、協会の鈍い体質が変わっていない。協会が閉鎖的である事が問題なのでないか。

 危機管理委は、そうした相撲界の土壌も追及すべきだ。

 過去の暴力沙汰として
■時津風部屋で07年、師匠や力士に暴行を受けた若手が死亡した。
■07年大麻陽性反応の3力士解雇。
■10年には横綱朝青龍が知人への暴行の責任をとり引退。
■10年野球賭博、30人処分。
■11年八百長問題春場所中止。25人関与認定。
■15年髪結職人への親方による暴行。門限を破った力士を師匠がゴルフクラブで殴った。例など・・・・問題が続いた

 そのたびに協会は力士や親方への研修会などを開いて再発防止の姿勢を見せたが、その効果は乏しかった。
 大相撲は、今年の初場所後に稀勢の里が横綱になってから、本場所の連日満員御礼が続く。人気の回復に協会も力士も慢心したのか。

 相撲界関係者は、血気盛んな若者を指導する難しさを指摘する。しかし、力でねじ伏せる指導が、あしき伝統として受け継がれているのではないか。
 暴力が続く素地を解明し、根絶する協会の意識改革こそ必要だ。