原題:The Curious Case of Benjamin Button
80歳で生まれ、若返っていく男の物語
公開前から予告での宣伝もじゃんじゃん流されていたので、観ないわけにはいかないなあと思っていました。2月9日夕方、鑑賞してきました。ところが長い!3時間まではいかなかったが。後で調べたら167分=2時間47分・・・・・・。いやあここまで長いとやはり疲れますね。
F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説をもとに、デヴィッド・フィンチャーが映画化。なお、フィンチャーと主演のブラッド・ピットの二人にとっては『セブン』『ファイト・クラブ』に続くコンビ作品となった。
第81回アカデミー賞では作品賞を含む13部門にノミネートされている。
そしてそのブラビの相手役にはケイト・ブランシェット。豪華二大俳優の共演というのも見逃せないところです。
年を重ねるごとに若返る男・ベンジャミンの、数奇な一生を描いた作品。ベンジャミンが生まれる前、時計職人が幸せな結婚をした。ところが彼の息子は戦争にかり出され、遺体になって帰ってくる。職人は息子の死を嘆き、中央駅に掲げる大時計を、針が過去へ進むように作る。人々は驚きあきれるが、彼の気持ちを理解する。
まさにこの逆さに廻る時計の針と、ベンジャミンの人生は同じ・・・・・。
映画の始まりは、年老いたデイジーがまさに終末のときを迎えるところからである。ケイトが凄いメイクで老年のデイジーを演じている。ベンジャミンとの間に生まれた娘キャロライン(ジュリア・オーモンド)にベンジャミンとの出会いを彼の日記を通じて思い出を語り始める。
デイジーが愛した男、ベンジャミン・バトンの数奇な人生の物語の始まりだ。
あるボタン職人の家で赤ちゃんが生まれた。難産のため母は亡くなる。生まれた子は、しわだらけ、目は白内障で、関節は炎症で腫れている。小さくて醜い、老人にしか見えない赤ちゃん。動転した父は、赤ちゃんを養老院に捨てて立ち去る。養老院で働く若夫婦は、信心深い人格者で、赤ちゃんを育てることにする。アフリカ系の母クィーニー (タラジ・P・ヘンソン)は、彼を「ベンジャミン」と名付け、実子同様にかわいがる。
7歳のベンジャミンはなかなか歩くことが出来ず、いつも車椅子だった。
ベンジャミンはやがて、養老院に祖母を訪ねてくる美少女・デイジー(エル・ファニング)に恋をする。少女も“ベンジャミンおじいさん”が大好き。二人はとても気が合い、一緒に本を読んだり、遊んで過ごす。年を重ねたベンジャミンは、船員の職を得る。デイジーはバレリーナとして成功。会うごとに若くなるベンジャミンに驚きながら、デイジーは心の交流を続ける。その後、デイジーは交通事故でプロの道を閉ざされてしまう。彼女はベンジャミンの元に行き、三十代の二人は愛し合い、幸せなひとときを過ごす。
ブラビのおじいちゃん姿。特殊メイクで変身!本当に年がいけば、こんな感じ?
この間にボタン職人であった父トーマス・バトン(ジェイソン・フレミング)と再会することになる。年老いた青年ベンジャミンを見た父は、養老院に捨てたことを告白し、詫びる。そして自分が病に冒されていることを話す。亡き後、ベンジャミンに全てを託すことに。
映画の冒頭に配給会社のロゴがボタンになっていたのは、ボタン職人の家庭に生まれたベンジャミンを意味しているようだ。なかなか手の込んだ演出ですよね。
船員の職を得たベンジャミンはこの長い旅で色々な出逢いがある
ロシアでは、水泳の選手エリザベス・アボット(ティルダ・スウィントン)との出会い。
かって遠泳をしていた彼女と恋に陥るベンジャミン。
乗った船の船長(ジャレッド・ハリス )もインパクトのある人物。体中にタトゥーを入れている。途中戦争が始まり、戦地に向かう船は壮絶な戦いをすることに。船長はこの戦争で命を落としてしまう。
そして長い旅を終えたベンジャミン、再び故郷ニューオリンズへ戻る。
美しい女性に成長したデイジーとの再会。彼女もベンジャミンの若くなった姿に驚く!
ようやく二人は結ばれ暮らし始める。交通事故でダンサーの道を閉ざされたディジーだが。
デイジーは四十代になった。子供向けバレエ教室が軌道に乗り、ますます幸せに満たされる中、赤ちゃんを産む。一方のベンジャミンは、子供が育つに従い、若くなる自分が不安で仕方がない。そこで彼はある決意をする──。 (映画の森より抜粋しています)
ベンジャミンは彼女の元から去ることに・・・・・。
世界各地の放浪の旅を始めるベンジャミン。
年を重ねるごとに若返るブラビのお顔もなんだか変な感じもするが、実年齢より若いブラビのお顔も見れる。
ケイトの美しさも必見!レオタード姿も素敵♪40代でしかも3人の子どものお母さんとは思えない。踊っている姿も良かった。
ちょっとネタバレ。結局赤ちゃんに戻っちゃうわけだが・・・・。
後は劇場でご覧下さい。自然の法則に逆らった人生が幸せなのか?それとも不幸なのか?結局のところ、老いても、赤ん坊に戻っても同じだと思ったけど・・・・。