銅版画制作の日々

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レボリューショナリー・ロード◎燃え尽きるまで

2009-02-04 | 映画:シネコン

 

 

Happyで美しい恋愛ドラマかと思っていたら・・・・。

1月30日、MOVX京都にて鑑賞。

「エレジー」とはまったく反対のドラマでした。あの「タイタニック」の美男・美女カップルが11年目に再度タッグを組んだ作品です。ケイト・ウィンスレットはこの作品で、見事第66回ゴールデングローブ賞主演女優賞をゲット!残念ながらレオ君はまた逃してしまいました。ちょっと残念ですね。

単なる夫婦の愛の物語だと勘違いしていました。ところがふたを開けたらまったく予想外の内容で、どのように書いたらいいのか?考えちゃいますよね。とりあえずライターや評論家ではないので、しょぼい感想程度ですが、お許しあれm(__)m

何かね、ラストが何ともいえない虚しさやいたたまれない気持ちが一気に押し寄せた感じでした。傍から見れば、理想的な夫婦で生活も中流階級。住んでいるところも、アメリカのコネチカット州で“レボリューショナリー・ロード”にある閑静な住宅街で、アメリカ人なら誰もが夢見る“豊かなアメリカ”の象徴的な場所らしいです。

このふたり、絵になりますね。何かハッピー♪そう

STORY(感想など含めて・・・・)

1950年半ば、夫フランク(レオナルド・デカプリオ)はここから毎日、ニューヨークの大会社に通勤し、その間、エイプリル(ケイト・ウィンスレット)はこんじんまりした可愛らしい白い家で、愛くるしいふたりの子どもの面倒を見る。そんな若々しい彼らを「とっても可愛いカップル」と賞賛し、何かと世話を焼くのが不動産業者のヘレン・ギヴィングズ(キャシー・ベイツ)や隣に住むシェップ(デヴィッド・ハーバー)とミリー(キャスリン・ハーン)キャンベル夫婦との付き合いもこなしていた。とにかく絵に描いたようなもう素晴らしい夫婦なんですね。

この出会いは運命的だけど、それは思わぬ方向へと繋がるものだった。

出会いはあるパーティ会場。フランクは彼女のような美しさに惹かれ、エイプリルは彼の個性豊かなに惹かれ、人生が素晴らしいものになると信じて結婚した。そうこの瞬間のひらめきが、後になってどつぼ状態にはまることになろうとは?

フランクはニューヨークの事務機会社ノックス社の社員、エイプリルは家庭を守る専業主婦。

ところがこのふたりの心の中には・・・・・。

フランクは漠然と抱いていたヨーロッパで成功する野望

エイプリルは夢見ていた女優への道

胸に秘めた思いは7年の結婚生活の中で、次第に二人の関係をギクシャクさせる。

そんなある日、エイプリルが突然切り出したとんでもない計画を提案!

それはこの家を引き払い、パリで暮らそうというものだった

良き母、良き伴侶に見えますが、実は・・・・・・。

戸惑いをみせるフランクだったが、互いの思いを押し殺し、“本当に生き甲斐のある結婚生活ではなかった”これまでの歳月を取り戻すため、この未知なる冒険に身をう委ねる決心をする!それは同時に、ふたりの愛が試される大きな賭けでもあった。

 

 ところが、予定外の出来事がエイプリルを襲う。一方フランクの身にもだ。エイプリルは望まない妊娠・・・・。フランクの場合は、仕事が認められるという大きな出来事が起こる。今までは仕事では報われなかっただけに、今後の道が大きく開かれるという大チャンス!パリ行きには躊躇するようになる。

エイプリルは大きな失望感に見まわれる希望の道はそこで絶たれた。逆にフランクにとっては、パリ行きを断念できる理由になったわけだ。内心はラッキーってところでしょうか。

エイプリルはまた普通の主婦としてこの場所で今までどおりの生活をしなければならくなった。自分の生きる道を模索しながら、やっと見つけた“パリ行き”なのに・・・・。夢は奪われ、行き先を見失ったのか?消失感が彼女を襲っているように見える。

50年前は、女性にとって結婚が一番の幸せだといわれた時代だった。今は随分変わってきた。働き、自立を目指す女性が当たり前の時代だが。

きっと結婚が唯一女性の幸せと言われ、エイプリルも何の迷いもなく、受け入れた。しかしいざ結婚はしたものの、自分が描いていたものではなかったことに気づいたのだと思う。完璧な結婚生活は、本人の無意識の中でストレスとなっていく。漠然としたイライラはやがて夫にも向けられる。

その関係は不協和音となり、ふたりの間に危機感が生まれるのはもちろんのことだ。乗り越えようと頑張るのか?あっさり別れてしまうのか?

少なくともフランクは乗り越えたいと思っていた。でもエイプリルはその気はなかった。つまりもうフランクを愛していなかったような?気がしたのですが。実際は分かりません。

書けば書くほど難しくなります。少なくともふたりの心がすれ違うことになったのはあるようですね。彼女が結婚して、訪れた人生の転機を彼と乗り越えることができなかったことでしょうか?つまり夫フランクとは運命共同体になれなかったのかもしれませんね。誰しも縁や運命というものが付きまといます。あのときあの人と出会っていたから、この人生がある。もしあの時ああしてたら、こうなっていた。色々考えるとつきませんが・・・・。その人、その人の人生、運命は決まっているということです。

エイプリルが結婚せず、独身で女優を続けていたらどうなっていたか?幸か不幸か?それも分かりませんね。

これが彼女の選んだ人生、そしてこの結末も彼女が選んだ人生なのでしょう。刹那的なものを感じましたが・・・・。心病んでいた彼女を夫フランクが癒せたら良かったのか?悔やんでも仕方ないけれど、この結末に複雑な心情になりました。

エイプリルは本当に燃え尽きたのでしょうか?

 

不動産仲介業 ヘレン・ギヴィングス(キャシー・ベイツ)

 

ジョン・ギヴィングス(マイケル・シャノン

ヘレンの息子。彼は夫婦の危機感を見抜いていた!凄い洞察力です。

ミリー・キャンベル(キャスリン・ハーン)

シェップ・キャンベル(デヴィッド・ハーバー)

密かにエイプリルに思いを寄せていた。ある夜、エイプリルと・・・・・。

 

モーリーン・グルーブ(ゾエ・カザン)

フランクの会社に勤める。フランクとできてしまう。

さて思いがけないとは言いませんが、ラストがかなり衝撃的です。ぜひ未見の方、シアターへお出かけ下さい!

 試練を乗り越えた盟友ケイトとの未知への挑戦

ケイトとなら、どんな困難も乗り越えられそうな気がしたんだ。(レオナルド・デカプリオ)

 夫とのタッグが実現した夢のプロジェクト

サムは「レオを夫役に!」っていうアイデアにも賛同してくれたの(ケイト・ウィンスレット)

「タイタニック」から11年ぶりに共演、この記事の詳細はこちらをご覧下さい。

※先日NHKBSで第66回ゴールデングローブ賞の授賞式が再放送されました。ケイト・ウィンスレットが2作品で助演女優賞、主演女優賞をダブルゲット。快挙です!彼女はかなり興奮していました。ケイトのイメージは落ち着いた女優さんって感じでしたが、意外にそそっかしく、せっかちな女性のように見えました。本当はどうなのでしょうかね。

更に追記解説:L・ディカプリオとK・ウィンスレットが『タイタニック』以来11年ぶりの共演を果たした本作。不世出の天才作家、リチャード・イエーツが61年に発表した処女小説を、『アメリカン・ビューティー』でオスカーに輝いたサム・メンデス監督の手により映画化。傍目には理想の夫婦に見えるカップルが、それぞれに理想と現実のギャップに悩み、葛藤し、立ちはだかる問題に阻まれながらも、愛と夢を守ろうと苦悩する姿が描かれる。メンデス監督は『アメリカン・ビューティー』同様に、眩いまでの陽の光のもとに、郊外に住む家族の抱える空虚さと絶望を描いているが、もがき苦しむ若夫婦の姿は、50年代のアメリカが進んだ道を暗示しているかのようでもある。
(goo映画より)

 

 公式サイト

 

 

 

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