女5人の中に男1人・・・・。もてもてやないの~ヒュー・ダンシー 集まりました。さあ読書会が始まりますよ
ジェイン・オースティンという作家の存在を知りませんでした実は私、読書家ではありません。そこへきて、最近ほんまにを読まなくなった。集中力がまったくありません。さあ読むぞのですが・・・・。途中で放棄することが多いです。はい
何でもジェイン・オースティンを愛読する人は8割が女性。今から200年も前の作家だが、時代が変ったにも関わらず英国圏では大変人気のあるそうです。英文学の古典といえば、シェイクスピア、ディケンズが相変わらず人気を保っているようですが。オースティンはこの二人とは違って生前から人気作家ではなかったようです。何でも匿名で出版していたので、ごく一部の人にしか知られていなかったらしいです。
この映画の原作者である カレン・ジョイ・ファウラーの「ジェイン・オースティンの読者会」には、巻末に過去2世紀にわたるオースティン評が60篇近く年代順に抜粋されていて、これを読み進めていくと、そこにオースティンの人気の推移が窺われてなかなか面白いとか・・・・。とはいうものの、映画の中では登場人物の皆さんが集まり、担当の部分を読みあげるというものなので、オースティンの魅力が伝わりにくいような感じもするのだが?愛読者なら、さわりだけでもうんうんと納得するものがあるのでしょうね。
読書会の始まりは、ジョスリン。愛犬を亡くしたことから、友人バーナデットが思いついた。
まあジェイン・オースティンのことはよく分からないけど。とにかく今、アメリカでは読書会なるものが流行しているそうで。参加者の大部分が中流層の女性で、そのうちの3人にひとりが参加しているようです。その読書会ブームを踏まえて、カレン・ジョイ・ファウラーが書いたものが映画化になったということです。
舞台はカルフォルニアに住む6人の男女が、ジェイン・オスティンの長編小説6冊を毎月一冊ずつでいく読書会を軸に、それぞれの抱えている問題を浮き彫りにしていくというユニークな趣向です。またこの小説も2004年のニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストになるほほどの売れ行きだったそうですおそらくオースティン効果だと。内容も若い女性が主人公で、テーマはと結婚。200年前と変らず、共感できるテーマなんでしょうね。
バーナデッド(キャシー・ベイカー)はジョスリン(マリア・ベロ)のために、ジェイン・オースティンの読書会を思いついた美人で資産家のジョスリンは独身。恋愛には興味なし。郊外で純血種のを飼育している。
ところが、ジョスリンから友人シルヴィア(エイミー・ブレネマン)が急遽対象となる・・・・。実はシルヴィアの20年連れ添った夫ダニエルに別れを告げられたのだ好きな人ができたらしい。というわけで、オースティンの読書会は誰にとっても人生の最高の解毒剤6回結婚し、7回目も期待大のバーナデッドの持論である。
長編小説6冊だから。ひとり一冊として6人のメンバーが必要いよいよ人捜しまず最初に見つけたのは、オースティン映画祭で知り合ったフランス語教師ブルーディー(エミリー・ブランド)夫ディーンの都合で念願のパリ旅行はオジャン趣味の合わない夫より、彼女は男子生徒トレイ(ケヴィン・ゼガーズ)に惹かれ始めていた
生徒と教師の不倫んじゃないの?
シルヴィアの娘アレグラ(マギー・グレイス)は何と同性愛者。彼女も半ば強制的に参加させる。
残ったひとりは、ジョスリンが探してきた唯一の男性グリッグ(ヒュー・ダンシー)。彼は熱烈なSFファンオースティンは初心者。シルヴィアの恋人に良さそうだ。6人が揃った!月一回、それぞれので集まることに・・・・・。
2月 「エマ」 担当:ジョスリン マリア・ベロ
縁結びの好きなところが主人公エマとジョスリンは似ている。論じ合いながらシルヴィアはダニエルを紹介してくれたことを思い出し、動揺する
アレグラは、自説を曲げないブルーディーに反発するフランス語を使ったり、オースティンをジェインと親しげに呼ぶのも気に入らない。
そのブルーディーは夫を出張で見送った後、宿泊に来た母のだらしなさにって追い返す。一方トレイの大胆な誘惑にかろうじて抵抗しているブルーディだった。
3月 「マンスフィールド・パーク」 担当:シルヴィア エイミー・ブレネマン
離婚手続きを終え、立ち直る兆しを見せていたシルヴィアだが、不人気な耐え忍ぶ主人公ファニーに思わず自分を重ね、むきになって擁護する。そんな状況にあるシルヴィアの心中を思ってか?ジョスリンはグリックに彼女を誘うように言う。しかしグリッグはジョスリンにしているため困惑。姉にメールで相談する。何とか機会を狙ってデートにこぎつけるものの、なかなか思いは伝わらない
一方、シルヴィアは、家の手伝いをしたいという元夫 ダニエルの申し出を拒絶
4月 「ノーサンガー僧院」 担当:グリッグ ヒュー・ダンシー
この作品はオースティンの中では異色作品である。主人公キャサリンの愛読する怪奇小説風演出で、メンバーを迎えるグリッグだが。この日、ブルーディーは母親の事故死のため、欠席となる。シルヴィアは髪型や服装を変えて美しく変身。そんな彼女と親しげに話すグリッグ。その二人の姿を見て、ジョスリンの胸中は複雑だった。(ひょっとして私・・・・・)
5月 「自負と偏見」 担当:バーナデッド キャシー・ベイカー
彼女はシルヴィアが司書をしている図書館の晩餐会にダニエルが恋人と出席予定と知り、彼女を支えるためにグループで参加を申し込む。ところがダニエルは欠席する。せっかくの盛装での読書会は荒れ模様。また恋人との破局を迎えたアレグラはシルヴィアに反抗母の死にショックを受けたブルーディーは付き添って来た夫に冷たく当たり、その上酔って泣き出す始末
グリッグはジョスリンを誘って一緒に来たものの、大幅に遅刻道中、想いが通じない苛立ちから大喧嘩
6月 「分別と多感」 担当:アレグラ マギー・グレイス
担当のアレグラは危険なスポーツが大好きでロッククライミングの練習中怪我をして入院。駆けつけたシルヴィアとダニエル家族の絆を再確認することに。病室での読書会でグリッグとジョスリンは敵同士のように状態に・・・・。
7月 「説得」 担当:ブルーディー エミリー・ブラント
作中の別れた恋人たちが再び結ばれるきっかけとなるイギリスの海岸ライムにちなみ、海辺での読書会。ダニエルも飛び入り参加を希望し、グリッグは姉を連れて来た。担当のブルーディーは、ついにトレイとモーテルへ・・・・。さてさて6人のメンバーはオースティンの小説のように幸せな愛にたどり着くことが出来るのだろうか?
高校生とは思えないトレイ役、ケヴィン・ゼガーズ
あの「トランスアメリカ」で息子トビーを演じた俳優さんです。目がチャームポイントブルーディーがほろっとなるのも分かるような・・・・・・。
ブルーディーを演じたエミリー・ブラントの不安定な女心が印象的、怒ったり、きじゃくったり、危険な恋に落ちそうなわくわく感を豊かに表現していました。
物語をベースにその読者会のメンバーの恋や悩みなどのもろもろを上手く重ね合わせたこの作品、大きな展開はないけれど、自然に流れていくストーリーが心地よく、まあまあ良かったと思います。ジェイン・オースティンについてはまったく知らないけれど、それなりに楽しめたかなと。
ラストはこのシーンで分かりますよね。皆さんめでたしめでたし
5月30日、京都シネマにて鑑賞。
監督: | ロビン・スウィコード |
原作: | カレン・ジョイ・ファウラー | |
『ジェイン・オースティンの読書会』(白水社刊) |
http://www.sonyclassics.com/thejaneaustenbookclub/(英語版オフシャルサイト)