第17回小説すばる新人賞を受賞した三崎亜記の小説『となり町戦争』の映画化、先日MOVX京都にて鑑賞しました。この選考会で物議を醸し、多くの作家や評論家から、絶賛された衝撃作らしい。そんなことも、知らず・・・・。観に行った私です。
舞台は舞坂町という、のんびりした田舎町。ツーリストで働く北原修路(江口洋介)の元に、電話 相手は舞坂町職員香西(原田知世)からで、となり町・森見町と戦争を始めるので、偵察業務について欲しいという。後日北原の元に届いたに戦争開始のお知らせ、開戦日は5月7日、終戦予定日8月31日という内容。そして業務遂行のために、対森見町推進室の香西さんと偽装結婚という事に・・・・。夫婦生活が始まる戦時中とは言え、町はそんな気配を感じさせない戦争状態と唯一分かるのは、日々のニュースで発表される戦死者の数だけ・・・・。えぇ~本当なの淡々とした日常生活の中に侵食した戦争。北原は知らず知らずのうちに、その戦争の中心に・・・・。
主人公北原は、何が何だか分からない状態でも香西はじめ、対森見町推進室の職員はマジ状態。その中でも余貴美子演じる、推進室長宮園が独特なヘアースタイルと雰囲気が印象的話し方も面白いので、思わずぷっ~となりかけた
そして何と言っても香西を演じる原田知世も心のない話かたが気になるも、別の彼女の顔がどんなものなのか知りたくなる。そんな彼女に北原は次第に心惹かれる様子ある日ツーリストの同僚本田が戦死したとの訃報。そして、香西の弟が舞坂町の民兵に合格、北原の身近の者にも戦争での犠牲者が出始めるやっぱり戦争してるのだと改めて実感することに・・・・。
戦争という「業務」で繋がれた“北原”と“香西”次第に現れる戦争の本当の姿とリアルに芽生える二人の恋の行方・・・・。
身近な町での戦争、地方自治行政、そして男女の感情の一線ある時その一線は越えることに。まったく思いがけない、リアルで不条理な世界が突然私達を襲ったら自分もどうしたらいいか?迷ってしまうだろう、戦争への危機感
中東での戦争、アフリカでの戦争、全て一緒の国の中で宗教が違う民族が違うということで内戦が起こっているわけだから・・・・。日本の何処かで戦争が起こりうることは無いとはいえないかも・・・・・。
この小説は2005年1月に発売されると、新人としては異例の売り上げを記録し話題を集めたそうです。
となり町戦争公式サイト