わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

焼き物を割る3(占い、スポーツ)

2011-05-04 23:08:03 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
引き続き、「故意に焼き物を割る」、行為について述べます。

3) 占い(ゲーム)や、スポーツで割る

 ①  かわらけ投げ(土器投げ、瓦投げ)

   厄除けなどの願いを掛けて、高い場所から、素焼きや天日干しの土器の酒杯や、皿を投げる

   遊びです。京都市の神護寺が、発祥の地とされていて、以後、日本各地の、高台にある花見の

   名所などで、酒席の座興として、広まったとされています。

  ) 現在では、各地の観光地などで、「かわらけ投げ」を、楽しむ事が出来ます。

    神護寺を始め、比叡山、梅丈岳山頂公園、屋島、都久夫須麻神社などです。

  ) 「かわらけ」は、“厄除け”と書かれた天日干しの土器(どき)で、土にすぐ戻る、素材や素焼

    で作られています。投げられた「かわらけ」は、ほとんど壊れて仕舞いますが、天日干しの

    場合には、元の粘土に成ってしまいます。

  ) 「かわらけ」を、崖下に向けて投げると、厄除けに効くだけでなく、崖下に輪や門があり、

    その中をくぐれば、幸運をもたらすとされています。
 
  )  場所によっては、願いをかわらけに書いて、湖の方向へ空高く、投げてるやり方も有ります。

    厄除けだけでなく、単にゲーム感覚で、投げて遊べます。真ん中に行けば大吉、右に逸れれば、

    ○吉。左に逸れれば△吉、遠くへ飛べば×吉、近くに落ちれば凶などと、「かわれけ」の会場に

     表示されている場合が多いです。

  ) 大きさや、形などは、場所によって、異なりますが、値段は一枚100円程度から、

     二枚300円程度が、一般的な様です。

 ② クレー射撃

   散弾銃を用いて、空中などを動く、クレーと呼ばれる、素焼きの皿を、撃ち壊していくスポーツ

   競技です。昔は、生きた鳩を放して、標的としていたとの事です。

  ) クレーの形状は、通常直径15 cmほどの円盤型で、投射機を用いて、空中に射出したり、

     あるいは地面に転がす事で、射撃の標的としています。

     使用されるクレーは、その名の通り、粘土の焼き物で、オレンジなど視認しやすい色で、

     着色されています。

  ) 種目も『トラップ』『ダブルトラップ』『スキート』という3種類 があります。

     各種目ともそれぞれ違ったルールとなり、使用する散弾銃 (どの種目も上下二連と言って、

     上と下二段に、銃身が並んでいる、タイプが主流です。) も違ってきます。

  ) また、クレー射撃で使用する弾は、撃つと鉛の粒が、たくさん発射される様に、なっています。

     この発射される、鉛の粒の大きさも、種目によって違ってきます。

    尚、近年、鉛は中毒を起す、悪者に成っていますので、除々に他の素材に、変化しています。

 何れにしても、焼き物(天日干しだけの物を、焼き物とはいえるかどうかは疑問ですが・・)は、

 確実に壊れる事に成ります。又、壊す事を前提にした遊びです。

4) 不良品の為、不要品の為(廃棄処分)

以下次回に続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする