引き続き、私なりの「値段を付ける時基準」について、お話します。
b) 作品の種類、大きさによって決まる。
イ) 一般家庭で日常的に、使用する食器類などは、高価な値段は、付けられません。
同じ食器類でも、割烹料理屋や、寿司屋等、客に出す料理を盛る食器は、ある程度値段が張る
物を、使うと思われます。(店によっては、型物や量産品を、使っているかも知れませんが)
ロ) 茶道具や、華道の花瓶、酒気の「ぐい呑み」など、ある種、人に見せる為の作品は、実用品
とは、別の基準が、必要に成ります。
安価な価格設定では、顧客に、作品が粗悪品に見られたり、貧弱に見られ、作品の重みに
欠ける、感覚を抱かせます。
ある程度、高い値段を付けた方が、売れる場合が多いとも、聞いています。
・ 例えば、何かの折に、「この抹茶々碗は、○、又は○○万円で購入した物です」と、茶人が
価格をほのめかす様な事があれば、それを聞いた方は、立派な茶碗だと、判断するでしょう。
(一般の方は、これらの作品の、実際の良し悪しは、判断し難い物で、高価な値段の物ならば、
優れた作品と、判断する材料となります。)
ハ) 同じ形、同じ色使いの、作品であれば、当然、大きな作品の方が、値段は高くなります。
・ 小皿、中皿、大皿など、作品が大きく成るに従い、値段を高く付けます。
・ 種類や、色使いが違えば、作品の大小だけでは、価格は決まりません。他の要因を考慮して
値段を決めます。
c) 作品を作る際の、容易度(手間)によって決まる。
手間隙(てまひま)を掛けて、作った作品は、それなりに、高価にします。
特に、凝った装飾を施した作品や、製作に、多くの時間が掛かった作品は、高く設定する事に
成ります。
・ 但し、手間隙を、掛けた作品が、必ずしも、顧客に受け入れられるとは、限りません。
又、凝った装飾を施した、作品が、必ずしも、良い作品であるとも、限りません。
たとえ、良い品物であっても、顧客が、欲しがる物とは、限りません。
・ ここで言う「手間隙」は、その作品を作る為の、時間だけでなく、もっと広い意味に、使用
しています。即ち、その作品を完成させるまでには、数個の試作品を、作っては壊しているかも
知れませんし、その釉を完成させる為に、数十個の、テストピースを、焼いているかも知れ
ません。それらを、「ひっくるめて」手間と呼んでいます。
・ 余談ですが、以前読んだ本に、こんな記事が出ていました。
著名な陶芸家が、ほんの5分程度の、轆轤作業で、作品を作り上げました。
それを見ていた記者が、「こんなに、簡単に5分程度で、出来てしまう作品が、どうして、
数十万もするのですか?」と質問したそうです。
するとその陶芸家は、「5分ではないわい、50年と5分や」と、答えたそうです。
即ち、陶芸に50年携(たずさ)わり、作品の製作や、釉の研究などに、従事してきました。
この50年が、土台に成って、初めて、今の作品が出来るのであって、「この50年分も、
価格に入っている」のだ、と言う訳です。
d) 作品の「出来の良さ」によって決まる。
以下次回に続きます。
b) 作品の種類、大きさによって決まる。
イ) 一般家庭で日常的に、使用する食器類などは、高価な値段は、付けられません。
同じ食器類でも、割烹料理屋や、寿司屋等、客に出す料理を盛る食器は、ある程度値段が張る
物を、使うと思われます。(店によっては、型物や量産品を、使っているかも知れませんが)
ロ) 茶道具や、華道の花瓶、酒気の「ぐい呑み」など、ある種、人に見せる為の作品は、実用品
とは、別の基準が、必要に成ります。
安価な価格設定では、顧客に、作品が粗悪品に見られたり、貧弱に見られ、作品の重みに
欠ける、感覚を抱かせます。
ある程度、高い値段を付けた方が、売れる場合が多いとも、聞いています。
・ 例えば、何かの折に、「この抹茶々碗は、○、又は○○万円で購入した物です」と、茶人が
価格をほのめかす様な事があれば、それを聞いた方は、立派な茶碗だと、判断するでしょう。
(一般の方は、これらの作品の、実際の良し悪しは、判断し難い物で、高価な値段の物ならば、
優れた作品と、判断する材料となります。)
ハ) 同じ形、同じ色使いの、作品であれば、当然、大きな作品の方が、値段は高くなります。
・ 小皿、中皿、大皿など、作品が大きく成るに従い、値段を高く付けます。
・ 種類や、色使いが違えば、作品の大小だけでは、価格は決まりません。他の要因を考慮して
値段を決めます。
c) 作品を作る際の、容易度(手間)によって決まる。
手間隙(てまひま)を掛けて、作った作品は、それなりに、高価にします。
特に、凝った装飾を施した作品や、製作に、多くの時間が掛かった作品は、高く設定する事に
成ります。
・ 但し、手間隙を、掛けた作品が、必ずしも、顧客に受け入れられるとは、限りません。
又、凝った装飾を施した、作品が、必ずしも、良い作品であるとも、限りません。
たとえ、良い品物であっても、顧客が、欲しがる物とは、限りません。
・ ここで言う「手間隙」は、その作品を作る為の、時間だけでなく、もっと広い意味に、使用
しています。即ち、その作品を完成させるまでには、数個の試作品を、作っては壊しているかも
知れませんし、その釉を完成させる為に、数十個の、テストピースを、焼いているかも知れ
ません。それらを、「ひっくるめて」手間と呼んでいます。
・ 余談ですが、以前読んだ本に、こんな記事が出ていました。
著名な陶芸家が、ほんの5分程度の、轆轤作業で、作品を作り上げました。
それを見ていた記者が、「こんなに、簡単に5分程度で、出来てしまう作品が、どうして、
数十万もするのですか?」と質問したそうです。
するとその陶芸家は、「5分ではないわい、50年と5分や」と、答えたそうです。
即ち、陶芸に50年携(たずさ)わり、作品の製作や、釉の研究などに、従事してきました。
この50年が、土台に成って、初めて、今の作品が出来るのであって、「この50年分も、
価格に入っている」のだ、と言う訳です。
d) 作品の「出来の良さ」によって決まる。
以下次回に続きます。