わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸家を目指す 6 (値段を付ける1)

2010-11-21 22:07:36 | 陶芸家を目指す
4)  作品を販売する以上、当然値段を付ける、必要が有ります。

 ① 作品の値段は、販売する上に、大切な要素に成ります。

   どんな値段でも、その作品が欲しいと言う方も、時にはいる場合も有りますが、ほとんどは、買う、

   買わないは、値段次第と成ります。

   一般に、販売価格は、作者自信が、値段を付ける事が、多いですが、他人の意見も、取り入れる事も

   有ります。 高過ぎた(高いと思った)場合には、お客は買いません。

   安過ぎる場合も、安物(出来の悪い物)と、受け取られる事も有り、又、手間賃にも、成らない

   かも知れません。

   それ故、適正な値段を、付けるのは、かなり難しい事で、苦労する所と成ります。

   ) 値段を付ける時基準

     値段を付ける場合、自分なりの基準(目安)を持つと、ある程度容易に成ります。

     以下、私が考えている、私なりの基準を、述べたいと思います。

     (既に、陶磁器の販売をしている方は、何らかの基準で、値段を付けている事と、思います。)

    a) 販売する場所によって決まる。

    b) 作品の種類、大きさによって決まる。

    c) 作品を作る際の、容易度(手間)によって決まる。

    d) 作品の「出来の良さ」によって決まる。

    e) 販売する数量によって決まる。

    f) 注文品か否かによって決まる。

    g) その他、販売委託をする場合

   順次、説明して行きます。

   a) 販売する場所によって決まる場合

    イ) 個展やグループ展などで、出品されているて、販売可能な作品は、概ね(おおむね)高い

     値段が付けられています。 会場費や経費を、上乗せしなければ成らない事と、何よりも、

     出品者が、ある程度の、「プライド」を持っている為、安く設定できない為です。

     又、ある程度、高い値段にした方が、売れると言う、話も聞きます。

     安くても数万円~十数万円程度で、(超)一流の方の場合には、数百万円の作品も、珍しく

     有りません。

    ロ) 御自分で、常時販売店を開いている場合には、勿論、自由に設定できますし、顧客との

      相談で、値段を、変更する事(値引き)も、容易です。

      但し、この様な店に、作品を買いに来る人は、1000円程度~3000円程度の作品を

      購入する場合が多いです。5000円以上に成ると、中々買ってくれません。

    ハ) 一時的な展示即売会の場合

      期間限定で(長くても1週間程度)の、展示即売は、地元で会場を借りたり、御自宅で、

      開く場合には、なるたけ多くの作品を、売ってしまいたいので、若干値段を下げます。

      場合によっては、一寸した、「陶器のお土産品」を用意し、来場者に、「お持ち帰り」して

      貰う場合も有ります。(買って貰わなくても、見に来て頂いた事への、感謝の意味です。)

     ニ) 直接製作現場(窯元)に、作品を買いに来る人もいます。

       展示即売会で、買うか買わないかに迷い、買わずにいた作品が、後で欲しくなり、買いに

       来る場合や、展示会で、非売品にした作品が、欲しいと言う人や、即売会にこれなかった

       人、以前買った作品が気に入り、他の作品も欲しいと言う人、又は、単に通りすがりの人

       など様々な理由で、直に買いに来る事が有ります。

      ・ この様な人達には、(私は、)即売会の1~2割引きで、販売しています。

        (わざわざ、買いに来てくれた御礼と、今後のお付き合いが、したい為もあります。)

     ホ) フリーマーケットの場合

        玉石混合なのが、フリマですので、数十円から、高くても1500円程度の、価格帯に

        成ります。利益よりも、今まで作った作品の、処分を兼ねて、ご自分の店や陶芸教室の、

        宣伝と割り切る、必要が有るかも知れません。

   尚、価格には、相場と言う物があります。即ち、手作りの、コーヒーカップ1セット(ソーサ付き)、

   丼(鉢)、一輪差などが、他の店や、他の即売会等の、市場相場が、どの価格帯なのかを、

   予め調査して置き、参考にする必要が、有ります。

以下次回に続きます。

 作品の値段
コメント
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