轆轤の上達方法について、述べます。
轆轤が速く上手になる方法 15(作業1)で、轆轤作業の方法は、個人によって、色々な方法が有ると、
お話しして来ましたが、話が横道に、逸れてしまいましたので、元に戻って、続きを述べます。
前回までに、器の底まで、掘り込む話をしましたが、その続です。
③ 内側の底の大きさを決める。
器等の底の内側を作ってから、「土伸ばし」などを行うのが、一般的な方法です。
) 両手の親指を、土の穴の中心に置き、その両親指を、外側に水平方向に移動して、穴を広げる。
両掌(てのひら)で外側を抱え込み、親指に力を入れて、徐々に開いていきます。
両肘は、体に固定した方が良いでしょう。
a) 小さな作品の場合に、この方法も有効ですが、土の量が多く成ると、力不足の感が有ります。
又、土の量が多いと、親指が、底まで届かない恐れもあります。
b) 両方の親指に入れる力は、なるたけ均等にします。水切れに注意してください。
) 右手中指を穴の中心に置き、水平に手前に引いて、底を広げる方法。
右手に左手を添えて、中指が振れ無い様にし、中指は「かぎ方」に曲げて使うと、
より安定した力が出ます。
この方法は、土の量に余り関係なく、拡げる事が出来ますが、一度で所定の寸法や、底が平らに
出来ませんので、2~3回繰り返します。
) 底の内側の角の形状
a) 初心者の作品は、どうしても重たく成ります。勿論、土の肉厚を、薄く出来ない事も、
一つの原因ですが、底の部分に肉が「タップリ」残っている事も、大きな原因になります。
底の肉厚は、底削りの際、削り取る事も可能ですが、轆轤を挽く段階で、土を残さない事が、
早道です。即ち、作品の底の外側と、内側の形を揃えれば、均一の肉厚に成り易いです。
外側が角張った形なら、内側も角張らせます。外が丸い形状であれば、内側も丸くします。
外が角で、内が丸の場合が、一番土が残ります。逆に外が丸で、内が角の場合、肉が薄く
成り過ぎて、轆轤挽きで、土が振ら付いたり、底削りの際、穴が開く恐れがあります。
b) 外が角なら、内も角、外が丸なら、内も丸くが、原則です。
) 底の広い場合は、コテを利用する
特に皿など、底の面積が広い場合、手や指で拡げられたとしても、綺麗な表面や、水平な底には
中々成りません。そんな時には、広い範囲を同時に押えられる、コテを使うと便利です。
使い方は、濡らしたコテを、片手(右手)で持ち、やや手前側に傾斜を付け、土に押し付けます。
単に表面の凸凹を、綺麗にするだけでなく、上から押して締め、底割れを防ぎ効果もあります。
・ 当然、コテを持つ手を、他の手の指で支えると共に、外周を他の指で押さえます。
④ 土を伸ばす
この辺から、作り方や、手や指の使い方に、個人差が出てきます。
以下次回に続きます。
轆轤が速く上手になる方法 15(作業1)で、轆轤作業の方法は、個人によって、色々な方法が有ると、
お話しして来ましたが、話が横道に、逸れてしまいましたので、元に戻って、続きを述べます。
前回までに、器の底まで、掘り込む話をしましたが、その続です。
③ 内側の底の大きさを決める。
器等の底の内側を作ってから、「土伸ばし」などを行うのが、一般的な方法です。
) 両手の親指を、土の穴の中心に置き、その両親指を、外側に水平方向に移動して、穴を広げる。
両掌(てのひら)で外側を抱え込み、親指に力を入れて、徐々に開いていきます。
両肘は、体に固定した方が良いでしょう。
a) 小さな作品の場合に、この方法も有効ですが、土の量が多く成ると、力不足の感が有ります。
又、土の量が多いと、親指が、底まで届かない恐れもあります。
b) 両方の親指に入れる力は、なるたけ均等にします。水切れに注意してください。
) 右手中指を穴の中心に置き、水平に手前に引いて、底を広げる方法。
右手に左手を添えて、中指が振れ無い様にし、中指は「かぎ方」に曲げて使うと、
より安定した力が出ます。
この方法は、土の量に余り関係なく、拡げる事が出来ますが、一度で所定の寸法や、底が平らに
出来ませんので、2~3回繰り返します。
) 底の内側の角の形状
a) 初心者の作品は、どうしても重たく成ります。勿論、土の肉厚を、薄く出来ない事も、
一つの原因ですが、底の部分に肉が「タップリ」残っている事も、大きな原因になります。
底の肉厚は、底削りの際、削り取る事も可能ですが、轆轤を挽く段階で、土を残さない事が、
早道です。即ち、作品の底の外側と、内側の形を揃えれば、均一の肉厚に成り易いです。
外側が角張った形なら、内側も角張らせます。外が丸い形状であれば、内側も丸くします。
外が角で、内が丸の場合が、一番土が残ります。逆に外が丸で、内が角の場合、肉が薄く
成り過ぎて、轆轤挽きで、土が振ら付いたり、底削りの際、穴が開く恐れがあります。
b) 外が角なら、内も角、外が丸なら、内も丸くが、原則です。
) 底の広い場合は、コテを利用する
特に皿など、底の面積が広い場合、手や指で拡げられたとしても、綺麗な表面や、水平な底には
中々成りません。そんな時には、広い範囲を同時に押えられる、コテを使うと便利です。
使い方は、濡らしたコテを、片手(右手)で持ち、やや手前側に傾斜を付け、土に押し付けます。
単に表面の凸凹を、綺麗にするだけでなく、上から押して締め、底割れを防ぎ効果もあります。
・ 当然、コテを持つ手を、他の手の指で支えると共に、外周を他の指で押さえます。
④ 土を伸ばす
この辺から、作り方や、手や指の使い方に、個人差が出てきます。
以下次回に続きます。