2) 何処から形を造ったらよいか? (前回の続きを、述べます)
③ 中間部より、形を造る場合
一輪差や、鶴首型の花瓶など、口(首)が細い作品は、最初から細くしないで、
上から手が入る状態で、中間部から、形造りを始めます。
即ち、必要な場所を最大径(寸法)まで、胴を拡げます。
口径は、手(手首)が入る以上には、拡げない様にします。
すると、手は胴の部分を、下から「すくい上げる」様に、動かす事に成ります。
次に 底から最大径までの部分を、除々に膨らませて形を造り、更に最大径の部分より
首の真下迄を、徐々に細めながら、作りたい形に造ります。 最後に、首の部分を、細くします。
細くすると、肉厚に成りますので、薄く上に延ばします。(そのままだと、土が撚れます)
手が入らな無くなったら、「柄コテ」等を使います。
・ 土は、膨らませると、高さが低くなり、細くすると、高く成ります。
それ故、最大径に膨らませる位置は、下からの設計寸法より、やや上にする必要が有ります。
但し、細くし始める位置は、設計寸通りで良く、必要以上に伸び過ぎたら、切り取ります。
④ 危険な部分の形造りは、最後に行う
瓢箪型の花瓶で、胴の一部を極端に、細くする場合や、極端な下膨れの作品は、その形が上手く
出来ても、長い時間その状態で、轆轤作業をしていると、必ず、「振れ」「歪み」が出たり、
作品全体が、下に落ち込んだりします。
それ故、大まかな形に留め、作品の形が、出来上がる直前に、最後に作業を行い、直ぐに轆轤を
止めます。
⑤ 上下逆に造る
根元が細く、頭の大きな作品は、上下逆にし、下を太く上を細く造れば、形造りは、容易です。
又、急須の蓋を作る場合にも、上下逆にした方が、形が造り易い場合が有りますので、
正規の方法に囚われず、造る方法を、柔軟に考え、判断してください。
⑥ 付け高台
高台が高い場合や、「ワイングラス」の様に、途中が「くびれた」形で、一度に形造る事が、
難しい時は、底削りの際、作品を伏せ、ドーナツ状の土を、底に貼り付け、轆轤挽きし、
所定の形にします。
但し、付ける物の径が大きいと、付けた部分が、乾燥し縮み、本体の底を、凸凹にしますので、
径の大きな時、(例えば、「コンポートー」の様に、大きく高い脚)は、高台部分を、別に造り、
本体と同じ程度、乾燥したら、「ドベ」で付けた方が、安全です。
以下次回に続きます
形造り
③ 中間部より、形を造る場合
一輪差や、鶴首型の花瓶など、口(首)が細い作品は、最初から細くしないで、
上から手が入る状態で、中間部から、形造りを始めます。
即ち、必要な場所を最大径(寸法)まで、胴を拡げます。
口径は、手(手首)が入る以上には、拡げない様にします。
すると、手は胴の部分を、下から「すくい上げる」様に、動かす事に成ります。
次に 底から最大径までの部分を、除々に膨らませて形を造り、更に最大径の部分より
首の真下迄を、徐々に細めながら、作りたい形に造ります。 最後に、首の部分を、細くします。
細くすると、肉厚に成りますので、薄く上に延ばします。(そのままだと、土が撚れます)
手が入らな無くなったら、「柄コテ」等を使います。
・ 土は、膨らませると、高さが低くなり、細くすると、高く成ります。
それ故、最大径に膨らませる位置は、下からの設計寸法より、やや上にする必要が有ります。
但し、細くし始める位置は、設計寸通りで良く、必要以上に伸び過ぎたら、切り取ります。
④ 危険な部分の形造りは、最後に行う
瓢箪型の花瓶で、胴の一部を極端に、細くする場合や、極端な下膨れの作品は、その形が上手く
出来ても、長い時間その状態で、轆轤作業をしていると、必ず、「振れ」「歪み」が出たり、
作品全体が、下に落ち込んだりします。
それ故、大まかな形に留め、作品の形が、出来上がる直前に、最後に作業を行い、直ぐに轆轤を
止めます。
⑤ 上下逆に造る
根元が細く、頭の大きな作品は、上下逆にし、下を太く上を細く造れば、形造りは、容易です。
又、急須の蓋を作る場合にも、上下逆にした方が、形が造り易い場合が有りますので、
正規の方法に囚われず、造る方法を、柔軟に考え、判断してください。
⑥ 付け高台
高台が高い場合や、「ワイングラス」の様に、途中が「くびれた」形で、一度に形造る事が、
難しい時は、底削りの際、作品を伏せ、ドーナツ状の土を、底に貼り付け、轆轤挽きし、
所定の形にします。
但し、付ける物の径が大きいと、付けた部分が、乾燥し縮み、本体の底を、凸凹にしますので、
径の大きな時、(例えば、「コンポートー」の様に、大きく高い脚)は、高台部分を、別に造り、
本体と同じ程度、乾燥したら、「ドベ」で付けた方が、安全です。
以下次回に続きます
形造り