わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

釉薬による装飾

2008-05-19 18:33:04 | 釉薬の調合と釉を掛ける
一般的に市販の釉薬は、単色で塗る事により所定の色を発色させる様に、調合さ

れています。

 それ故 施釉前に釉薬同士を混ぜて使用する事は、出来るだけ避けて下さい。

 (混ぜた場合、中間色が出る事はほとんど無く、汚い色になる事が多いです)

 釉薬による装飾

 1) 塗り分ける

   二色以上の釉薬を別々の部分に塗る。

   ・浸し掛けなどで塗り分ける。この際、境目を開けるか、若干重ねるかによ

    って効果が変わります。又開けた場合、境目を第三の釉薬を筆などで塗っ

    ても良い。

 2) 二重掛け、三重掛け

   下掛け釉を施した後、部分的または全面に釉薬を塗る。

   全面に塗る場合、釉薬を塗る順序にやって、出来上がりに差か出ます。

   (後に塗った方が、より鮮明に発色します)四重掛けは、避けた方が良い。

   イ) スプレー掛けによる二重掛け

   ロ) スポイトによる二重掛け

   ハ) 蝋(撥水剤)を使って二重賭け

     下掛けした後、蝋(撥水剤)で部分的に塗り、その上に全面施釉し上の

     釉薬を弾く。

 3) 釉薬の掻き落とし

   一重又は二重賭けした後、竹ヘラやカンナなどで、釉薬を掻き落とす、

   掻き落とした部分は、完全には釉薬が剥がせません。やや色が出ます。

 4) 釉薬に濃淡を付ける。

   釉薬を薄く掛けると、粘土の色を反映したり、焼き上がりで表面がザラツク

   などの効果があります。

   イ) 濃淡二種類の釉薬を作り、使い分ける。

   ロ) 薄く塗りたい部分を、施釉薬直前に、水で塗らす。

     (水に浸す、筆で塗る)

   ハ) スポンジで拭き取る。

     施釉した後のタイミングや、力の入れ方で拭き取る厚みが変わる。

   尚 どんな釉薬でも、薄く塗ると、茶色(やや黄色味を帯びる)になります

 4) その他の装飾

   イ) ゆるく溶いた釉薬数種の釉薬を、ひしゃくで、重ね又は掛け分けで塗

     り素早く、筆(ハケ)で掻き混ぜ模様を付ける。

   ロ) 上記イ)で重ね塗りした作品を、素早く振って動かし、釉薬を混ぜ合

     わせる。(マーブル状にする)


    私の H P 明窓窯です

     興味が有りましたら御覧下さい。
コメント
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