わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

釉薬を掛ける (施釉の仕方2)

2008-05-16 22:46:27 | 釉薬の調合と釉を掛ける
 4) 筆(ハケ)塗り

  イ) 全体を筆(ハケ)で塗る事は少ない様です。

   ・厚く塗りずらく、斑(まだら)になり易く、綺麗に塗れない。

    (即ち 塗りむらが出来る)

  ロ) 塗り残し部分や指痕の補修塗り、又は狭い範囲を塗たり、一作品に

    多くの種類の釉薬を塗る時などに、使用します。

  ハ) 筆塗りは便利な小回りの効く、方法ですので上手に使えば面白い効果が

    得られます。色々試す価値が有ると思います。

 5) スポイト塗り

  イ) 作品の全面を他の釉薬で塗り、その上にスポイトで直線や曲線を描く。

    (即ち スポイトによる二重賭けです)。

    逆に、スポイト掛けの後に、全面釉薬を塗る事も出来ます。

  ロ) 二色(又は多色)の釉薬を掛け分けて塗る際、重ね合わせの部分を意識

    的に無くし、その開いた隙間をスポイトで、第3の釉薬を掛ける。

  ハ) スポイトを使う時は、スポイト先端を作品に、軽く押し合てて、絞り出

    せば思い通りの直線や曲線が塗れ、線の太さもコントロールし易いです。

 6) その他の掛け方

  イ) 一般に釉薬は水に溶かして使用しますが、粉末の釉薬や、松灰(土灰

    等)を、茶漉しに取り、霧吹きで塗らした作品に、粉(灰)を振り掛け

    て、施釉する方法も有ります。

  ロ) 釉薬を手ですくい、作品に振り掛ける方法や、指に着いた釉薬を指で弾

    き飛沫を飛ばせて、不規則に点々と施釉する方法も有ります。

 7) 上記方法の複合による施釉方法

   ・ 浸し掛け、流し掛け、吹き掛け、スポイト掛け、筆掛け等を適宜使い分

    け、変化に富んだ作品を作ってください。

  


    


  

コメント
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