ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

FUKUSHIMA IS HERE!

2013年10月24日 | 日本とわたし



<19日、米カリフォルニア州サンフランシスコの砂浜で「フクシマ・イズ・ヒア」という人文字をつくった市民ら>(共同)
2013年10月20日

人文字でフクシマと連帯 米西部海岸に500人
 
東京電力福島第1原発事故による、放射性物質拡散を懸念する、米国の市民約500人が19日、
西部サンフランシスコの、太平洋に面した砂浜に集まり、「フクシマ・イズ・ヒア(ここにも福島がある)」という人文字をつくった。
事故に苦しむ人々と連帯し、日本政府に、対策の徹底を求める狙い。

バーバラ・ウィリアムズさん(85)は、
「社会を変えるには、草の根の活動が大切。福島の原発が、今も汚染水を海に流し続けているのは、常軌を逸している」と憤った。

呼び掛けた市民団体「フクシマ・レスポンス」の広報担当ジョン・バーツチさん(62)は、米国以外でも、同様のアピールをする賛同者を募りながら、
「日本の外から、日本政府に対して、汚染実態の情報公開を求めたい」と話した。 




さて、日本のみなさん、あなたの心に『福島』がしっかり宿り、育っていますか?
あなたは『福島』を受け止め、深く考えていますか?

この『青島ミカン』の写真は、みさと屋/野菜食堂のオーナー・藤川氏の誠実さの表れ

2013年10月24日 | 日本とわたし


↑この写真、先日に載せたので、覚えてはる方もいらっしゃると思います。
この写真を見て、dominaさんという方が、ぜひこのお店がどこにあるかを教えて欲しいと、コメントしてくださいました。
そして、その写真についての詳しい情報を、残し忘れたわたしが困っていたら、白やぎさんがちゃっちゃと調べて、教えてくださいました。

もしかしたら、みなさんの中にも、ぜひ知りたいと思わはった方がいらっしゃるかもしれないと思い、もう一度改めて載せておきます。

この写真のお店は、東京、調布にある 『みさとや/野菜食堂』
http://www.jca.apc.org/~misatoya/index.html

3.11以降、一度も灯したことがないという


みさと屋のレストラン
MISATOYA・野菜食堂


・住所:
〒182-0024 調布市布田2-2-6
・TEL:
0424-87-1714
・FAX:
0424-87-1742

・営業時間(日祝休)
11:45~14:30
(ランチタイム)
食事セット650円より

14:30~17:00
(ティータイム)
お茶とケーキのサービス
(貸しスペース)
この時間帯は貸しスペースとして、ご会合やセミナーにご利用いただけます

17:00~20:00
(ディナータイム)
食事セット800円より

残念なお知らせ

みさと屋・野菜食堂は、22年前(1986年)の開業時から、変わらない値段で、ランチ(お食事セット)を提供してきました。
しかし、今年に入ってからの多くの食材の値上げのために、たいへん苦しい状態になってしまいました。
このままでは、安全な食事を提供させていただく仕事自体を、あきらめなければならない事態となりかねません。
 
たいへん申し訳ありませんが、お食事セットの値段を、3月から、約100円ほど上げさせてください。
多くのお客様にご迷惑をおかけしたり、落胆させたりすることは、承知の上です。
私たち自身も「値上げをした経験」がないので、困惑しています。
 
そして、今回の値上げだけで済むかどうか、不安です。
今後もさらに、小麦や大豆の値上がりが、予想されているからです。
国産材料中心の安全な食事が、庶民の手の届かない「高価」なものとなってしまったら、私たちは廃業したいと思います。
お金持ちのためのグルメ料理を、提供したいのではありません。
「この内容で、この値段なら、納得できる」と、お客様が感じてくださる水準を、なんとか維持していきたいと思います。
 
お願いです。
値上げに対する怒りは、私たちに対してではなく、食材高騰の原因を作った小麦や大豆やトウモロコシを、
食品ではなく「投資」の対象としてしか見ない人たちに、向けていただきたいと思います。

みさと屋/野菜食堂
TEL:042-487-1714



そしてこれ↓が、オーナーである、藤川泰志さんのフェイスブック(このブログ記事に載せたみかん)の写真です。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=427554530666819&set=a.108481952574080.23342.100002368285221&type=1

今年初の、神奈川みかんが入荷。
はらはらしながら放射能測定をしてみると……、

「青島みかん」と呼ばれる、湯河原のみかんから、5.6ベクレルを検出。

国の基準の1/15以下の微量だから、同業他社・店は、「不検出」として売ることになるだろう。
最も厳しい基準を掲げているところでも、10Bqだから。

私の気持ちとしては、幼児には食べさせたくないので、
写真のようなポップをつけて、店頭に並べました。
買ってくれる人がいるでしょうか。
実験をしているようなものです。

「もっと苦しませてやった方がいい。どこかきちっとした線引きをして覚悟を決めるために」井戸川前町長

2013年10月23日 | 日本とわたし
よしあき はるきさんが、ユーチューブに載せてくださったビデオ、「井戸川さんを囲んで『フタバから遠く離れて』上映会@北杜市」の文字起こしをしました。
この『フタバから遠く離れて』は、舩橋淳監督の作品です。
ここでも紹介させていただいたことがあります。

昨日、井戸川氏がある方に送られた手紙を紹介させていただきました。
その中にも、とても厳しい内容が書かれていましたけれども、この、今から半年ほど前に語られていたこのビデオの中の言葉も、とても厳しく、
けれども、我々が知るべきことがたくさんあると思い、文字起こしをすることにしました。




よしあき はるき:Published on Mar 18, 2013
2013年4月17日。
突然の、井戸川元双葉町長の訪問で、活気づいた上映会でした。
帰り­の電車の時間まで、楽屋でスタッフが集まって、お話を聞いた。
「安易に、ボランティアで福島に入る事の危険性」「放射能のことを軽く見てはいけない」­などの、貴重な助言をもらった。

↓以下、文字起こしはじめ

上映会のあった会場のロビーの、汚染状況を示す地図が貼られたパネルの前で、参加された方々の会話から。

「南相馬に行ってきたんですよ。ボランティア作業で」
「ああ、そうなんだ」
「誰も住んでいないんですね」
「場所によっては住んでる人がいるんでしょ?」
「30キロ離れると、もう住んでますね」
「北の方はね」
「で、仮設住宅があって、子どもは遊んでて、マスクもしないで普通に……大丈夫なんだろうかと……」


↓以下、井戸川氏の話。

ーこれからできることは?

声を出していくこと、声。
人の住める環境じゃないんです。
1ミリシーベルトでさえ、矢ケ崎先生の文献はね、ゼロから1ミリのところで、発症のカーブが急カーブなんですよ。
だから、1ミリ以下であっても危険だと。
ICRPでさえ、放射能が無い方がいいと言ってるぐらいなんですから。
だから、私たちは、福島県内の(放射線量が)高い所には行けませんから、
みなさんがおいでになったらば、受け入れますよ、こういう受け入れ方を準備していますよ、ということで、
来てもらうことだと思うんですよ。
どんどんどんどん、次から次へとね、間を置かずに、ボランティアの方が中に入っちゃってるもんだから、
みなさん、居心地が良くなってる部分もあるんですよ。
注文もせずに、どんどん入っちゃってる。
埼玉のコープの方たちも、最初、除染のボランティアまでやってたんですよ。
私、やめさせたの
おいおい、やめてくれ、とんでもないことをやってんだよって。
ああそう、そんな危険だとは思わなかったって言うんですよ。
あの、こういう、平坦な所はいいですよ。
平均的な線量です。
(それらを)集めた途端に、高線量になっちゃうんですよ、ガーッと
それをこう、集めてこう持ってくんじゃないですか。
そして袋に入れるなりなんなりして、今、こういう作業をさせてるんですよ。
末端の除染作業の、下請けの下請けの下請けの人夫さんたちに。
こう集めた途端に、高線量になったものを、手で持って袋に入れてるあの段階で、ものすごい高線量被ばくをしてるんですよ。
だから、それを言わないんですよ、敵は。しゃべらないんですよ、放置。
知っているはずなんですよ、彼らは。放射能のプロもいるわけだから。
で、放射線管理技師の、彼らの家族は福島県内に住ませておかないんですよ。
放射線のプロは、放射能の測定をするプロの家族は、危険だから住ませられないっつって。
そこに、わからないみなさんが行かれること自体が、私は危険極まりないと思うんですよ。

いわゆるあの、東北新幹線で行くとすれば、あるいは東北道路で行くにしても、
那須の辺りから年中刺されているわけですから、放射線でもって。
放射能物質から発する線でもって、ズタズタに刺されて帰ってくるわけですから。
三重県から岩手県ぐらいまでに、ずうっと被ばく……宇都宮から先ずっと、岩手県ぐらいまでの間は、
新幹線に乗ってようが、高速道路に乗ってようが、被ばくされ続けているわけですから。
それで、なんでもなければいいんですけど、今一番大事なのは、DNAの検査ってのは、到達してないんですよ。
まだほとんど始まっていないって言っていいぐらいなんですよ。
私の(知ってる)しょっちゅうDNAを(検査している)町民は、女性ですね、
まあ、関さんぐらいの方(部屋の中におられる、多分若い女性)ですかね、年令はね、もうDNA、傷ついちゃってるんですよ、彼女はね。
私はもう、産まないからいいけど、調べたらば、傷ついてます、ということです。
あとは、広島に避難している我が町民の、名前ちょっと忘れましたけれども、人は、もう甲状腺の手術してるんですよ。
発症は、これからどんどんどんどんしてきますのでね。
で、運良く傷つかない、発症もしないという人もいます、これ、確率からいうと、相当数いると思いますけど、
だけど、(傷ついたり発症したりする)割合は、だんだん高くなってきていることは事実ですから、
おいでって言うのはいいですよ。
で、来たらば、汚染物質を持ってきて、汚染物質を垂れ流していくんじゃないか、というようなご心配があったようだけど、
それほど体内に汚染物質が入ってれば、もうとっくに、なんらかの形の異常が出てますから、
私みたいに、白内障になってても、この辺が要観察になってるんですけども(口の辺り)、
喉も悪いですよこれ、ヨウ素被ばくで、今測っても出ないんですよもう、ホールボディで出ないんですよ、だけど、傷ついていることは確かなんですよ。

そういうことで、みなさんが、不用意な被ばくをされないことと、自己防衛をまず図っていただくべきだなというふうに思いますし、
もう一回言いますけども、松本市長の菅谷さんにお会いしたらば、
私は福島県には入りません、用事のある方には来てもらってます」と言われて、
「市長さん、それは正解ですね」、と私はお答えしたんです。
そうすることによって、その声が出てき始まったら、だんだんと、県内に居て、
ボランティアのみなさんがしょっちゅう、いかがですか、いかがですか、がんばってくださいって、あの手この手でやってたのが、
だんだんだんだん行かなくなったら、これは心配になりますよね。
いよいよほんとだなってなってしまいますよね。
そしたら考えると思うんですよ。

今は、覚悟を決めたって、さっきも言ったように、覚悟を決めたってったって、自分だけならいいんだけれども、
子どもを道連れにして、覚悟を決めただなんて、そんなバカなこと、ね、親がバカですよそりゃ。
私はなんとしても、その家系の継承をしていかないと、町の継承ができないと思ってるんで、
とにかく、その原点は、家系の継承だと思ってますから……。

ー他の地域の人間にできることは?

行くことはできませんけど、おいでください、っていう言葉でいいんじゃないでしょうか。
私たちはもう、被ばくできませんから、行けませんから来てくださいと(いうふうに声をかけてほしい)。
ハワイの方から、この前女性の方が見えられて、南相馬辺りに行ってきたんですかね。
もうこう、ヒリヒリでだめなんですって……もう口の中が、さっき言ったその、金属の匂いがしてだめなんですってのは、ハワイの方ですよ。
米国人ですけどね。まあちょっと、年も相当いってる方ですけど。
ほんで、埼玉の騎西高校に来て、「やっぱり違いますねって、取れましたって、その刺されるようなアレが」……そう言われました。
だから、敏感な方は、必ずなんらかの感じで、感じて帰ってきます、行くと。
IWJのあの、岩上さんは、「俺、具合悪いんだよ」」って言うから、どうしてって言ったら、
「いやあ、福島に行ってからおかしいんだよ」って言ってるんですよね。
「じゃ、放射能なの?」って言ったら、「う~ん、なんとも言えないんだけど」って言っていたから、
多分あの方、体力落としちゃって、何日か休んで寝たはずですよ。

だから結構ね、知らない中でも痛めつけられて、特に南相馬に入っちゃうと、飯館通っちゃうでしょ、
相馬に入るにしても、伊達市通っちゃうよね、伊達市の小栗小学校なんて濃いですよね。
だから、ちょっと、甘く見てるんじゃないんですか、みなさんは。
みなさんの方が甘く見てると思うんですけどね、私は。
だって、入れ替わりにどんどん入っちゃってるでしょ。
で、それをいいことに、福島県も悪ノリしてるよね、おいでおいでって言ってね、がんばろう、復興だ復興だなんて言って
私は、今はまさに避難だって言い続けてるんですよ。
まだまだ避難だって、避難が足りないって、避難させろって言ってるんですよ。
そんな、復興のお金を使う時期じゃないって。


ーでも、福島に留まっている友達とかがいるんだけど、やっぱりさっきおっしゃったみたいに、
わかってるんだけど、もう出られない、出たいけど出られないって言って、すごく苦しんでいるのを見ていると……、

もっと苦しませてやった方がいいと思いますよ。
いわゆる思いやりが、思いやりとして相手に伝えたいっていうのは、
どこかこう、きちっとした線引きをしてあげるっていうことも、
覚悟を決めるためのきっかけ作りにさせてあげるっていうのも、優しい言葉じゃないでしょうか。
なぐさめよりも……辛いけれどもがんばってねって言ってくれるよりも。
だって、物理学的にも生理学的にも、放射能って、人体と合うことは決して無いわけだから。
放射能を消化するだけの能力も無いし、絶対に浴びちゃいけないって言っているわけですから。
まして、セシウムなんか、人工放射能でしょ、自然界に無い放射能が……、
それをまあ、将来の、福島医大の病人を作るために、今みんな、1千億円かけて病棟を造るんだって、県知事はがんばってましたよ。
なんでそんなの、私は素朴にね、なんでそんなことが必要なの?みんな逃がしちゃそんなの要らないじゃないの、って思っちゃうんです、私は。
逃がすことの方が、為政者としての仕事じゃないのって思っちゃうんです。
だって、将来の病人作って、嬉しくないじゃない。
いや、広島があれだけ復活したっていうのは事実ですから、全部否定するわけにはいきませんけど、
ただ広島はね、台風でもって相当ね、救われたんですよね。
払われて。一気に洗われてね。
で、絶対量が違うじゃないですか、福島と広島の量。
これぐらい(両手で示す)の原子爆弾とね、なんぼ飛んだんだか分からないぐらい、ワケ分かんない、今でも放射能が出続けているわけですから。
あのタンクの水、なんだと思いますアレ。
昔はアレ、垂れ流してたんですよ、海へ
で、我々もあそこの、地元で獲った魚を、美味しいねって食べてたんですよ。
あれ、みんなあの、最終的には、水に変わるんですよ。
どうしようもない物質っていうのは、トリチウムです。
トリチウムの毒性ってのは、みんな、語られてないんですよ。
得たいの知れない物が、あのタンクいっぱい並んでいるほとんどね、高レベルの部分を濾し取って、残ってる水ってのはトリチウムですね。
あれ、今さら海に捨てられなくて、東電で困ってるんですよ。
今までは、事故が起こる前までは、捨てていました
そのことは町も知っていました
そんなに毒だとは思わなかった。
ただ、捨ててないっていうふうになってたけどね。
今の(2013年4月17日現在)稼働している原発、全部そうですよ。
特にあの、PWR(加圧水型原子炉)は、濃いんじゃなかったっけな、それ……量が多かったような気がするけどね。
今になって初めて、こりゃだめだわいと。

ー映画の中で、双葉町が地図の上から消えるっていうようなことは、私は絶対に許さないっておっしゃってましたけど。

そのために仮の町ってことで、まあ、仮設の仮と借用書の借とね、ふたつあるんですけど、
どっかで、家系の継承が図れるような所に、とりあえず置いといて、
で、あと何代目かには、帰れる状況になったら、帰ればいいなと。
とりあえずはあれですよ、私の考え方は、20世紀に今さら向かうんじゃなくて
せっかく事故起こされて、もうなっちゃったんだから、21世紀に向かう方に、時間とエネルギーを使うべきだろうと、いうふうに、私は思ってるんですね。
というのは、今、私以外の双葉郡の首長さんたちは、帰る、戻る、
戻るというのは、限りなくマイナスにあるわけですよ、我々の環境ってのは。
で、それを、みんなで汗流して、プラスにもっていこう、あ、ゼロにもっていこう、プラスマイナスゼロにもっていこうって言ってるうちに、
寿命がきちゃうんですよ。
到達できないと思いますよ、除染なんか
しかも、除染させられるってことも、想定されているんですよ、今。
人がいないわけですから、もうあの現場では。
原発作業員って、いないんですよ、今、少なくなってきてるんです。
定年迎えてますよね、定年で出ちゃうと後、若い者が今入りませんから。
だから、完全収束なんてほんとに、できるかどうかわかんない。
そういう所で、20世紀のゼロに向かう時間とエネルギーがもったいないから、
私はどっかの借りのね、所でもう、ゼロからプラスに行けばいいんじゃない、という発想ですよ。
だって、子どもたちを食わせていって育てていって、家系の継承を図っていく(こっち)側にエネルギーを使う。
除染に自分の子ども、使いますか?
こういうことの議論ができなかったんですよ、双葉郡の首長さんたちとは
しゃべんなくなっちゃうんです、こうやって。
オープンな議論をすると、みんなもう、しゃべらなくなる。
で、国や県と個別にやっちゃってですね、なんにも進展しなかったんですよ、みんな一本釣りされちゃって
そういう状況なんですよ。
だから、同じレベルで、双葉郡民も望むように、首長同士が結束して、事に当たればいい
それがなぜできないんだって言われますけど、巧妙にそれができないようになってるんですね。
だから私は、浮いた形であっても、とにかく浮き続けようと、発信し続けようと思って。
で、町長でいると、言えないこともあるじゃないですか。
でも、幸いにして今回辞めて、しゃべれなかったことを、今まで以上にしゃべっていこうかなと思うんですよね。
だって、首長やってると、絶対に上下って切れないんですよ、国と県という縦の線てのは。
必ず、どちらかで握手していなければならないんですよ。
で、片方で喧嘩してんですよ、してきたんですよ私は。
今度無いから、両方で喧嘩できますよ、抹殺されるかもしれないけど……。

ーこれからの双葉町は、どんなふうになっていくと思われますか?

今度の町長さんがねえ……なかなかやる気なんじゃないですかねえ……。
まあ、一気になんかをやろうとすれば、反対勢力が誕生しちゃうし、思ったようにいかない苦しい局面で、◯◯かと思いますね。
あの、関東圏に居る町民のグループを作りたいな、って思ってるんですよ。
出てる人は覚悟を決めてますから。帰らないって覚悟を決めてますから
ある意味、じゃあこういう方針でどうだ?って言えば、じゃあそれでいこうっていう、そのまとまりになると思うんですけど、
県内に居る町民はちょっとね……。
だから、成功事例を作って、まあこう、吸い寄せるしかないかなって思ってますけどね。

ー今、福島県内に居る町民の数は、どのぐらいなんですか?

県外が3200、県内の方は3500~3600人ぐらいです。
で、双葉町の場合は、郡内でも、今回県内でも、比例としては若干こうなってる(ドングリの背比べのような仕草)けど、
これだけ県外の割合ってのが高いのは、双葉なんですね。
で、こちらに連れてきた、子どもを持つ親からは、よかった、連れてきてもらってって言われてますよ。
だからどの職員も、いわきに行きたくないんですよ。
アンケート取ったら、行きたくないってのが多いんですよ。戻りたくないってのが。
ただ、ね、行かざるを得ないから行くんでしょうけど……。
退職後どうするかっていうと、彼はおそらく、こっち、関東圏に戻るんじゃないんですかね。


ー埼玉県に一番多いということで、一応、かたまっているといえば……。

そうですね、加須周辺に。

ーあの高校(旧騎西高校)の所に、まだ子どもさんは?

いません。
ひとりから、いてもそれぐらいでしょう。あとはみんな近隣に。
学習環境が悪いんですよ。
消灯が統一されたり、いろんなその、専用の勉強する場所って無かったですよ。
だから、ものすごく学力的には落ちてますよ、我々の子どもたちは。
避難のさせ方が悪いんですよ。
避難して、それで酷い目に遭って死んでくよりも、放射能があっても避難しないで、何にも無い方がいいって言ってるけど、
それは、避難のさせ方が悪いんですよ。

いつか、東京電力が手を引いちゃってね、国がどんどん前に出てきて、東京電力との、いろんな意味でのディスカッションも交渉も、何も無いんですよ、今。
賠償だけですから。
後はもう、東電はみんな手を引いちゃって
手を引かせたのかどうか、国が……。
まことに不思議なことでね、ほんとは国と東電が一緒に行動して、我々と話し合いをすればいいんだけど、
全部国がこっちきちゃって(前)、東電を隠しちゃってるんですよ、ある時点から。

ーそれは、国が東電を守ってるってことですよね。

守らせてるのかもしれません。
その辺は、どっちが先だか分かりませんけど、完全に隠れちゃいましたね。


ーある時期から、福島の方から、市民を出さなくなったと。それは、税収が少なくなるから、ということなんでしょうか。

はっきりとは公言してませんね。
だけど、減ることについては、今の知事は、確かに抵抗しています
減ることが、県外に出ることが、嫌がってますね。
まあ、マンツーマンで話した時もですね、「思い」って言ってましたね、彼は。思い。
俺の思いはな」、っていうような話で。
住民を被ばくさせてはならない、ということとは全く違う価値観ですよね。
被ばくさせ続けておくことの方が、もう大変な二次被害、三次被害を及ぼす、加害者側になっちゃうんですよ彼はね。
わたしはそう見てますよ。
放置し続けることは、いわゆる、被ばく環境ってのは知ってるわけだから。
知っていないと言える立場じゃないわけだ、たとえ知らなくても。
知らないで済まされる立場じゃないわけですよ、彼は。
県民のボスですから。
ボスは、面倒みなくちゃならないわけですよね。
それが、自分の思いのために、県民を囲っておくっていうのは、これは憲法からいうと、もうおかしいんですけど、
福島県民もおかしいんですよね、憲法判断ができないくらい、なんかちょっとこう、県を愛するなって最近言われてね、
私は怒られたんですよ、いわき市の仮設に行った時に、まああの時は、選挙運動やってましたけどね、
私たちは、なんて言われてね、福島県を愛してますからって。
井戸川町長の言うようにはいきませんから、なんてね、言われたんですよ、若い親3人に立ち上がられて。
わあ、これ重症だなって思って
外部の方の人間が多いんですよね。
福島県200万ですから、全国はもっともっといるわけだから、その人たちはみんな、哀れんで見てるわけですよ。
だけど、彼らは違うんですよ。
愛してますからって、そういうふうにすることに決めたんですからって、がんばられました

ーやっぱりあれですか、放射能に対して、一通りは知ってるかもわかんないけども、やっぱり本当の不安が分かってない、ということですか。

多少はありますね。
昨日、わたしの(聞き取れず)、松井英介先生に、ずっと回って歩いてもらったんですよ。
そしたらやっぱり、わかったって言ってましたよ。
だからその、安心教育をされてるんですよ。
安心教育されてんのは、テレビでもそうだし、ラジオでもそうだし、いろんな媒体使って、安心教育やってますよ。
福島県内に入ってラジオを聞くと、まさにその、安心教育やってますから。
100ミリでいいとか、20ミリでいいとかやってますから。
その効果ですね、マインドコントロールされてますよ。
で、騎西高校に居る住民は、私にマインドコントロールされているって言ってるんですよ、県内の町民は。
バカにされてると。してないんですけどね。
一番先にやったのは、マインドコントロールです。
学者が一斉に入りました、福島県に。
で、山下のあの、安心教育を、バーってやっちゃったんですよ。
だから首長さんたちもそこで、どっと安心教育されちゃってる
いずれだけど、白黒つくでしょう。
ね、あれだけコケれば、チェルノブイリの二の舞ですよね。
無いってこと無いですよ。

チェルノブイリより酷いかもしれない。その恐れはありますね。
だって、検査させないんだからだめだわ、福島県が……検査妨害して

まあ、多くの住民に聞くと、福島医大のお医者さんに検査してもらいたくないって、どうせちゃんと出ないから。

だけど、ねえ、これは非常に、私自身もこう、ドクターと接してみて分かりますけど、
これは国レベルの問題ですよ、うん。

要するに、今、ベトナムに原発、ね、ヨルダンにも、あとはどっかですか、ヨーロッパにもアフリカにも、輸出する計画がありますよね。
東南アジアもあるし、だから、矮小化されてるのはね、推測ですけどね、それもあるんじゃないですかね。

↑以上、文字起こしおわり


不用意な被ばくをしないこと、
自己防衛をまず図ること、
そしてそのために、福島県には入らないこと。

この言葉の厳しさに、わたしは何度も聞き直しをしました。
意味を聞き間違えてなかったかと。

ボランティアも来なくなる。
人がだんだん少なくなる。
そうすると、いよいよほんとだな、となっていく。
そしたら、いくらなんでも考える。

自分だけならまだしも、子どもを道連れにして、居座る覚悟を決めたバカな親が、考えを改める。
 

福島の安全教育の凄まじさ。
そしてそのマインドコントロール下にいる人たちから、逆にマインドコントロールしていると言われる井戸川前町長。

なんでこんなことになってしまってるのやろうと思います。
でも、これが現実であることを、この2年7ヵ月の間に、毎日毎日見せつけられてきました。

国や県という、人をただの金ヅルとしか思っていない相手に闘う時は、
とにかくその場から去る。去って、自分からのお金がびた一文入らないようにする。
それが一番の武器になるし、それしか戦い様がないと思っています。

自分だけならまだしも、子どもを道連れにして。

この言葉が頭から離れません。

「福島の子供達が、今のウクライナの子供達のようになることが、確実に近づいている」井戸川前双葉町長

2013年10月22日 | 日本とわたし
井戸川前双葉町長を支援されているYoshinari Nishijimaさんに、前町長から送られてきた手紙

先週、井戸川克隆前双葉町長から、一通の茶封筒が届きました。
中には、井戸川さんからの手紙と、岩波新書「福島原発事故 県民健康管理調査の闇(日野行介)」が、一冊同封されていました。
以下に、井戸川さんからの手紙を、転載させていただきます。
今、3.11後を生きる日本人が、真摯に耳を傾けるべき言葉だと思います。


【ご支援を頂いている皆様ヘ】
2013.9.吉日.井戸川克隆
 
秋が、一段と濃くなりました。
皆様には、お健やかな日々を過ごされておられますこと、お喜び申し上げます。
 
3・11以降、皆様には、大変なお世話を頃きました。
ここに、謹んで御礼申し上げます。
特に、参議院議員選挙には、多くのご支援を頂きながら、結果が出せずに、力不足をお詫び申し上げます。

さて、近況ですが、双葉町長を辞して半年以上になりますが、何も整理がつかない毎日を過ごしております。
この問、ピースボートと木村教授のお誘いで、ヨーロッパ、ウクライナなどを訪問してきました。
何れも、楽しい旅ではなく、核がもたらしている悲劇を見てきました。

ラトビアでは、事故収束に出動させられた、5000人の軍人の会長さんが、私を訪ねてくれました。
今までに1000人が死んでしまい、残りの4000人は、何らかの病気を発症している、と話してくれました。
この話を聞いて、東電事故の後、発性の病気が心配になりました。
 
また、5月27日は、ジュネーブの国連人権理事会総会に、出席しました。
国連人権理事会特別調査官・アナンド・グローバーさんが、日本に来て調査したことを、克明に正確に報告しました。
これに対し、日本政府が、ウソの反論をしていました。
私が、経験者として会場にいるのに、嘘がつける日本に、恐ろしさを感じました。
今まで、このような会場には参加していませんでしたので、分からなかったのです。
更に恐ろしさを感じたのは、日本のマスコミが会場にいたのに、これについて何も報道がなされない、ということが分かったことです。

 
国費を使った宣伝のあり方に、国民は注目しなければなりません。
検証ですね。
今は、諦めていられない時です。
 
ウクライナでは、27年後の日本を見てきました。
避難しないで暮らしている、町の様子を見てきました。
ドクターの話では、子供たちの90%以上に、放射能の被害があるそうです。

 
一方、国内では、各地の講演会に出席させていただいて、事故の有り様、経過、考察、対策など、現実を話しています。
チッソ水俣病の国際会議にも参加して、住民の方が辿った苦しみを、体感してきました。
私たちも、このようにされていることを、恐ろしいほど感じました。

営利企業に公務員が利しているのは、背任行為だと強く感じました。
この後、田中正造さんの人生を、読んでいます。
足尾銅山鉱毒事件、チッソ水俣水銀事件、新潟昭和電工・水銀事件、四日市複合汚染事件、東電放射能被害事件と、
いずれも、経営者の管理不行き届きが、引き起こしたものです。
そして共通することは、営利企業に、公務員たる国会議員・政府が、味方をしている事です。
税金を、国民には使わずに、宣伝媒体や企業に使われています。

危機に乗じて利権を貪るものに、悦金が回る仕組みが見えてきます。
頭隠しても尻までは隠せないのを、報道が手伝う構造に、騙されないような感覚、気づきを、国民は持たなければなりません。

前置きが長くなりましたが、送付させていただいたこの本は、
私が、福島県と対立してきた事が証明してくれること、県庁と被曝問題を、本事件の鍛大の問題だと言い続けて来た事を、代弁して書かれています。
ヨウ素反応が出る時から、私は県、国、東電に、調べる様に申し入れをしてきました。
しかし、誰も聞こうとしなかったのです。
県には3度、質問書を出しています。
返ってきた答は、話にならないものでした。

この中に登場する人物、小谷氏とも、話はしています。
文中にあるような態度でした。
誰が、ここまで彼にさせているのかの、解明が待たれます。
是非読んでください。
私の口惜しさ、そしてこの政策で、福島の子ども達が、今のウクライナの子供たちのようになることが、確実に近づいているということを感じてください。
改めて、この記事を書いてくれた日野氏と、彼を支えている多くの善良な国民に、感謝します。


・videonews.com
著者の日野行介・毎日新聞記者を迎えて鼎談
(前半) → http://www.youtube.com/watch?v=GtVaI3rsFVE

(後半) → http://www.youtube.com/watch?v=6h5p6D0CXM8

・映画「フタバから遠くはなれて」予告編 → http://www.youtube.com/watch?v=xgBEAJ_Flu0 ― with Katsutaka Idogawa.

↑以上、転載おわり


井戸川前町長の手紙の、文字の強調は、わたしの考えで行いました。

この手紙の中に書かれている、国連人権理事会総会での、井戸川氏が目の当たりにした、日本政府の虚偽発言。
特別調査官のグローバー氏が、ご自身で精査された現状結果報告に対し、会場には井戸川氏がおられることも承知の上で、あからさまなウソでもって反論する日本政府。
井戸川氏は、福島で、過酷な経験をされた当事者であり、その後も延々と、棄民扱いを受け続けている自治の市民のために、必死で抗議をされている方です。

その井戸川氏を前にして、堂々とウソの反論ができる政府。
その恥知らずで人でなしな態度に、恐怖を感じたとおっしゃる井戸川氏。

さらに、そのことについて、その会場に居たマスコミが、全く報道をしなかったことの恐ろしさ……。

狂気に至った政府と、それに加担するマスコミ。
大手の銀行に大手の広告会社。
みんなみんな、人の皮かぶったバケモノです。

我々は、とんでもなく大きなものと闘っています。
この大きさ、周到さは、とても普通のやり方で抵抗していたら、敵いっこなどありません。
けれども、なにか手はあるはずです。
なにか、市民による、市民らしい、市民だからこそできる、そんな方法があるはずです。

福島だけに限らず、放射性物質が環境中に異常に存在している地域で、恐い思いをして生きている子どもたちを、
わたしたち大人が、子どもたちの家族も含めて、一緒に助け出してあげないと、
そういうことができない大人の国はきっと、この先、ろくな残り方をせんと思います。 

『福島安心安全神話』に侵された『悪党ども』が書いた『看板』

2013年10月22日 | 日本とわたし
秘密保全法案が、自民党によって国会に提出されることになりました。

あんな愚劣な、権力者がやりたい放題するのに極めて都合のいい法案が、法律として作られてしもたら……、

わたしは思いっきり、↓に書かれてある『過激派団体』『カルト団体』のメンバーのひとりとして、マークされることになるんでしょ。

ほんでもって、ここでは逮捕や勾留は無いとしても、日本に戻るたんびに、空港などでひっかかるかもしれません。

これを、被害妄想やと笑いたい人は笑てください。

ここアメリカでは、9.11の直後に、ブッシュ政権が決めてしもた『愛国法』にひっかかって、

マークされた挙げ句に、あれやこれやの、地味で目立たない、けれども一般市民に与えるダメージとしては十分の迫害をされて、

すっかり口を閉ざしたり、活動をやめたりした人が、とても大勢います。

イラクへの攻撃をしとうてウズウズしていた政府を、なんとかして思いとどまらそうと、各地で各町で、通りに立って反対を訴えた大勢の人たち。

わたしもその中のひとりとして、何回も立ち、歩きましたが、その間中、拘束される自分を想像して、正直大丈夫かな、と思ったこともありました。

活動がもっと目立つと、あからさまな逮捕や勾留、もしくは国外追放などに追い込まれます。

99%デモもやはり、ありとあらゆる方面から、執拗な妨害を受け、ずいぶんと静まってしまいました。

同じ同朋を思い、勇気を振り絞り、自分の生活に多少の支障が出るのをものともせずに立ち上がった人々を、

『過激派団体』『カルト団体』などと呼び、行動と意思を妨害する悪党らに、では誰が立ち向かえるのか?

それは……助けてもらうべき、窮地に立たされ、困り果て、疲れ果てているあなた方の、助けを求める強い願いです。

私たちを助けようとする人々を救おう!

そうやって、助けが必要な人たちと、助けようとする人たちが、互いに気持ちを強くして、手をしっかりとつなぎ合う。

それが、以下のような、とんでもない文面を、大学の門に掲げるような愚行を繰り返す悪党らに、立ち向かえる力になると思います。


↓以下、福島大学の門近くに設置された看板の写真。



過激派団体・カルト団体、悪徳商法等に注意!

過激派団体・カルト団体、悪徳商法などは、ほんとうの姿を隠して、すでに皆さんの身辺に迫っています。

「反原発」などの主張を掲げた過激派団体の組織への取り込みに注意してください。
(安易に住所・氏名・電話番号・メールアドレス等の個人情報を教えたり、書いたりしないよう、各自で十分注意してください)

東日本大震災の被災地支援、原発問題の勉強会などと装う勧誘にも注意が必要です。

●戸別訪問による勧誘には、注意してください。
(大学が学生の住所等を他者に教えることはありません)

学外者による、合宿・講演・勉強会・施設見学の誘い、臓器(?)のモニター依頼、新入生歓迎会・学内外での集会などに注意してください。




福島県では、こんなふうに、家畜人の囲い込みが、正しく当然の行為として行われているのですね。

こんな文面の看板やリーフレットが、福島県中のあちこちに、立てられ、配られているのですね。

助けませんか?

同じ国の民として、なんとかしようと思いませんか?

コントロールもブロックもされてない現実をどうしても認めんと言うのなら、素潜りして下さい茂木さん!

2013年10月21日 | 日本とわたし
大笑い!

安倍晋三ご自慢の「完全にブロックされている!」は「ブロックされている……」にトーンダウン。
さらに、「コントロールされている」には「全体として」の前置きがついた。

あんたがどれだけ胸はって、コントロールされてると言うても、コントロールなんか全く無理で、流出は一秒として止まることなく続いてて、問題は、日一日と膨れ上がってる。
あんたがヒョロヒョロお付きの人間連れて、たかが数時間見て回ったら、わたしらが安心できるとでも思てるのか?

どこまでトボケたお坊ちゃんやねん?

あんたみたいな人間が、いくら気張って「もっとしっかり正確な情報」を発信したところで、
その本人がまるでチンプンカンプンな能無しなんやから、信じろ言われても無理な話。

茂木のおっさんも、ここまで阿呆とは思てなんだ。
あんたはオウムか!

あんたら、お手々つないで、ほんまの現場に行って来い!
汚染水がどんなふうに流れてて、その先がどこで、それがどこまで広がってるか。
コントロールもブロックもされてない、そやから、一定のエリアなんかもそもそも存在してない、その現実を、自分の目で見てから言え!


↓で、これが、呆れ返って読んだ某大手新聞の報道です。

東京電力福島第一原発の汚染水漏れをめぐり、安倍晋三首相は、21日の衆院予算委員会で、
全体として状況はコントロールされている。汚染水の影響はブロックされていると考えている」と答弁した。

東京五輪招致演説で「完全にブロックされている」と明言し、
「国際公約」とも受け止められた発言から「完全に」がなくなり、
「コントロール」発言には「全体として」との前置きもついた。


自民党の塩崎恭久氏への答弁。
首相演説後も汚染水漏れが止まらず、もとの発言のままでは、世論の理解も得られないとみて、発言を修正した。

同委では、民主党の玉木雄一郎氏が、首相演説について、
「ある新聞社の世論調査では、約8割が(首相発言を)『そうは思わない』と回答している。多くの国民が疑問を持っている」と指摘。
首相は、
「大変残念だ。もっとしっかり正確な情報を発信していきたい」と述べた。
19日の福島県視察にも触れ、「魚等々でモニタリングをして問題なかった、とテレビを通じて全国に発信しておきたい」と訴えた。

玉木氏は続けて、
「ブロックされているのは汚染水の影響であって、汚染水そのものではない」と述べ、汚染水が外洋に流出していることが問題だと追及したが、
茂木敏充経済産業相は、
「全体の状況はコントロールされている。汚染水の影響はブロックされている。一定のエリアにとどまっている」と、首相答弁をなぞるにとどめた。

『お・お・う・そ・つ・き』な自民党のお家芸『公約破り』を、主権者さんらはいつまで許す?

2013年10月21日 | 日本とわたし
日本農業新聞に掲載された、金子勝慶大教授のコラムを、市民のためのTPP情報が連ツイしてくださった。
それをここにまとめて載せさせてもらう。

【TPP公約破る自民党】金子勝慶大教授

TPP交渉への自民党の対応は、政党政治の自殺行為という他ない。
民主党は、政権を取ってしばらくすると、マニフェストを裏切り、政権の座から引きずり降ろされた。
今度は自民党が、TPPや原発で、公約を次々破り、詭弁を弄して守っていると、言いくるめようとしている

自民党は、昨年12月の衆院選の公約で、TPP交渉参加の判断基準として、6項目を挙げた。

「聖域なき関税撤廃を前提にする限り、交渉参加に反対する」の他に、
「自由貿易の理念に反する、自動車等の工業製品の、数値目標は受け入れない」、
「国民皆保険制度を守る」
「国の主権を損なうようなISD条項は合意しない」
「政府調達・金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる」だ。

ところが、政権に復帰すると、聖域なきだけが公約かのように振る舞い、安倍首相が3月に、交渉参加を表明した。

聖域を確保できるかも含めて、6項目を守れるとの担保は、一切ない。
これは、明らかに公約違反
だ。

また、7月の参院選では、関税撤廃の対象外にする聖域を、米麦をはじめとした「重要5品目」などに、実質的に限定した。
しかし、交渉に参加し、重要5品目を守るのも難しそうだとなったら、
5品目を、関税区分の細目586品に分け、それぞれについて、関税を撤廃した場合の影響を検証する、と言い出した。

「5品目を守る」を「586品のうち、関税撤廃により影響が大きいものを守る」にすり替える。

こうすることで、まるで交渉しているかのように装い、他の交渉参加条件から目をそらす。
話をどんどんずらしながら、なし崩しで、TPPを受け入れようとしているのだ。

政府・与党は、守秘義務契約を結んでいるからと言って、交渉の内容を国民に知らせず、公約も守らない。
情報を公開し、政策を出し合い、国民的な討論によって決めていくという政治本来の在り方と、あまりにかけ離れている。

一方、農業者や、農業団体の姿勢はどうか。
自分たちの利益のためにTPPに反対している、と国民にみられれば、補助金をもらうために反対しているんだろうと思われる、支持を得ることはできない。
自己の利害を超えた問題提起が、不可欠である。
例えば、「TPPで、食の安全が脅かされる」といった主張は、消費者団体に限られているかのように思われている。
農業者・農業団体も、「命、安全・安心、環境を、社会的価値として守る、丁寧な農業を目指す」という正義を掲げ、それを実践しながら
遺伝子組み換え作物を植え、化学肥料・農薬を飛行機でばらまく、米国型の大規模農業を、
「遅れた農業」として拒否する、堂々と主張する姿勢が必要であろう。


放射能は微量でも、体内の特定の場所に集まるので危険です!年令が低いほどその危険は大きくなります!

2013年10月21日 | 日本とわたし
今朝一番、あのウソ吐き男が、福島県沖で獲れたタコを、頬張ってる写真を見てしもた。

それで一気に血の流れがおかしくなり、慌てて気功の型で気を整え、あれこれと考えをまとめてみた。

見つけた写真や記事を、順番がちょいとおかしなるかもしれんけど、自分なりにまとめてみる。

↓これは、前にもここに載せたことがある、青森県のお医者さんたち(核燃サイクル反対の意見広告を出す、医療従事者の会)によって作られた意見広告。



放射能は微量でも危険です!!
年令が低いほど、放射能の危険が大きくなります。
放射能は、体の中で、特定の場所に集まる性質を持つので、
濃縮されます。
ガンは白血病の原因になるのは、そのためです。



■ 皮膚
クリプトン85(10年)
■ 甲状腺
ヨウ素131(8日)
■ 肺
プルトニウム239(2万4000年)
■ 肝臓
コバルト60(5年)
セリウム144(284日)
■ 腎臓
ルテニウム106(1年)
■ すい臓
ポロニウム210(138日)
■ 筋肉
セシウム137(30年)
■ 生殖腺
セシウム137(30年)
プルトニウム239(2万4000年)
■ 骨
ストロンチウム90(28年)
ラジウム226(1620年)
炭素14(5600年)
 



ほんでもって、これが、あの男がタコを頬張っていた写真に関連する記事。
写真はここに載せたくないので載せない。

試験操業再開の松川浦漁港視察 首相、新地の仮設も訪問
福島民報 2013年10月20日
 
19日、福島県に来県した安倍晋三首相は、相馬、南相馬両市、新地町で震災、原発事故からの復旧・復興の現状を視察した。
福島第一原発の汚染水問題と風評被害について、
「試験とはいえ、漁が再開し、検査の結果、全て安全だと明らかになっている
福島の水産物、農産物は安全だ、という情報を発信したい」と述べた。
 
相馬市では、9月下旬に、相馬双葉漁協の試験操業が再開された、松川浦漁港を視察。
佐藤弘行組合長の説明を受け、ミズダコやシラスを試食した。
新地町では、仮設住宅の津波被災者を激励し、防災集団移転予定地を視察した。
南相馬市の旧警戒区域で、事業を再開させた厨房(ちゅうぼう)機器製造の、タニコー福島小高工場も見学した。
 
安倍首相の来県は、首相就任後、5回目。



次に、この件に関しての、ある専門家からの意見。

岐部健生氏は『わかりやすい放射能と放射線の知識(増補改訂版)~汚染食品から、子どもを守る方法~』の著者。

↓以下、氏のフェイスブックより転載させていただきます。

いくらなんでも、危険過ぎると思います。
放射性核種について、放射能や放射線、内部被ばくの怖さについて、知らない人達がやることは恐ろしいことです。
もしも危険性を知っていて、取り扱っている人たち(販売を許可した人達も含め)が、販売している商品を食べないとすれば、確信犯であると思います。

風評被害とは、別次元の問題です。 
本当に、放射性核種(セシウム137、ストロンチウム90など)の汚染がないのであれば、
最低でも、検出限界1Bq/Kgの検査機器で測定した、実測値をつけるべき
です。
国の基準の放射性セシウム100Bq/Kgでは、甘すぎると考えます。
量の多少にかかわらず、放射性汚染が疑われる食品を販売するのであれば、
消費者が選択できるように、全てを検査し、ベクレル表示をすべき
です。
それができないようであれば、販売すべきではないと思います。

新たな基準値では、セシウム(セシウム134、セシウム137)と、他の核種(、ストロンチウム90、プルトニウム、ルテニウム106)を比率で考慮し、
すべてを含めても、被ばく線量が1ミリシーベルトを超えないように設定した、と厚生省は説明していますが、
これは、福島第一原発事故(2011年3月)で放出された、放射性物質を想定されたものです。
これまで、放射性核種の放出や、漏出が続いていることを考えると、前提条件である放射性核種の比率も、異なっているのです。

考えましょう、食材のこと。

日本は、ストロンチウム規制がありません。


諸外国・地域の規制措置(平成25年9月1日現在)


http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kaigai/pdf/kisei_all_130901.pdf


けれども、こんなお店もある↓。



数値をはっきりと出す。
その上で、消費者の判断を待つ。
この姿勢こそが、今の日本の消費者、特に小さいお子さんの親御さんに必要なものとちゃうのか。


そしてこれは、昨日のニュース。

↓以下、転載はじめ

2013年10月21日 19:10



福島第一原発できのう、雨の影響で、タンクを囲む堰に溜まった雨水が、11か所で溢れました
このうち6か所で、排出基準値を超える放射性物質が、検出されました

放射性物質の濃度を測定したところ、6か所で、基準値を越える、ストロンチウムを含むベータ線が検出され、
最大で、基準値の71倍となる、710ベクレルが検出されました。
 
きのうは、100人以上の作業員が、緊急で汲み上げなどをしましたが、雨水が残っていて、作業が間に合わなかったということです。


 
東京電力では会見で、「海へ直接流出した可能性は低い」としていて、今週も台風が接近する予報のため、
東京電力では、汲み上げ用のポンプやホースを大幅に増やして、対応に当たるとしています。

↑以上、転載おわり


これを読んで、政府はなにやっとんねん?!と思う人は多いのか少ないのか。
こんなニュースを、ただただふつ~に伝える新聞テレビって、もう日本の危機は他人事?
いったいどないなってしもたん、日本?!

トモダチとシカとネコとリスと

2013年10月20日 | ひとりごと
土曜の晩に、ベン&さわみ夫婦から、友人のチバさんが釣ってきた魚と日本酒、それからポークバンズ、食べに来ない?とお誘いを受けた。

くぅ~……めちゃ行きたい……。
けどもこの、なんとなぁ~く本調子でない、どことなぁ~く風邪ひきっぽい体では……と、涙を飲んでお断りした。

で、翌日の今日、またまた、リンゴドーナッツを作るからってんで、呼んでもらい、一人娘のエマちゃんが揚げてくれたドーナッツを食べに、おうちにふたりでおしかけた。


か、かわいいっ!パジャマにエプロンで揚げ物してる……娘がいるってのはやっぱり……ええなぁ~。


超~美味しそう!……で、実際に超~美味しかった。リンゴの酸っぱさと相まって、うっとり……。


昨日の食べ損ねたポークバンズも!


ほんでもって、ドあつかましくも、昨日の焼き魚までいただいて……なので今度はうちで、鍼灸パーティをすることに。

ベンにはリラックスのための鍼。


それを娘のエマちゃんが写真に撮り、さっそくフェイスブックに載せてるベン……。


お次は、年がら年中アレルギーのせいで、鼻が詰まりっ放しのさわみちゃんに。


おぉ~太陽さんがまたまた登場!


なんとも楽しい日曜の朝になったのであった♪

彼らは、放射能汚染のことや、避難ができない人たちへの思いを話し合うことができる、数少ない友だち。
茨城に実家がある彼女は、東京よりも、原発の現場に近づくほどに、何も無かったかのような態度をとる人が増えるような気がする、と言う。
そして、全国放送のテレビ番組のコマーシャルで、人気のある男の子たちが、福島の野菜を食べて応援しよう!と、笑顔で言いながら食べているのを観たと……。


彼らと別れてキッチンに戻ると、旦那が裏庭を指差している。
なになに?





ぐわ~ん……ついさっき、みんなで、鹿の話をしてたとこやん!?
鹿が庭に来るようになると、鹿にくっついてるダニが芝に落ちて、それが人間の体につくと、けっこうヤバい病気になるのやと。

慌てて外に出ても、いっこうにおかまいなし。
気がつくと、ショーティまで出てきてて……あんた、どないするっちゅうの?


微動だにせず、ひょうひょうとした顔でこちらを見返す鹿くん。


頭の上では、カエデ爺さんのコブで遊ぶリスくん。うちは動物園かっ!!


じぃ~~~。


なにこいつら、うっとうしいなあ……。


じわじわと匍匐(ほふく)前進で近づいて(うそうそ)。



枯れかけの雑草も、ついでにちょっと撮って、


こいつら、マジでうっとうしい……の図。


耳がきれい。


よう見たら、紅葉がけっこうきれい。鹿くんは左側下に、こんなふうに座ってる。


紅葉部分を拡大。


いよいよ近づいてきよった、シャ~!!


ショーティも、わたしにくっついて近づいていく。


あ~も~、しゃあない、どっこいしょ。片足でお尻かき。


と、どこかに行くふりして、わたしが台所に戻ったら……むしゃむしゃ食べに戻ってきてるし……。


いやはや、さすがジャングル庭だけあって、野生の動物の憩いの場として大人気!
って……のんきに喜んでる場合か?

なんべん読んでもムカつく『安倍晋三のふざけた答弁』と『小泉節』

2013年10月20日 | 日本とわたし
小泉氏の最近の言動について書いた記事のコメント欄で、白やぎさんがあらためて、ふたつの記事を思い出させてくれた。
そのうちのひとつは多分、ここにも載せたことがあると思う。
けれども、今のこの時に、もう一度読み直し、さらに考えさせられたことがあったので、ここにもう一度、載せさせてもらう。

↓以下、転載はじめ

藤野やすふみ衆議院議員のブログより

小泉元首相の「原発ゼロ発言」。今週号の『エコノミスト』でさらに詳しく紹介されています


『毎日』”風知草”8月23日付

このコラムでは、「今すぐゼロは暴論という声が優勢ですが?」という問いに対して、小泉氏が、

「逆だよ、逆。
今、ゼロという方針を打ち出さないと、将来ゼロにするのは難しいんだよ。
野党はみんな、原発ゼロに賛成だ。
総理が決断すりゃできる。
あとは知恵者が知恵を出す」

と言ったと紹介されています。

基本的に、私も同じ認識です。

面白いことを言うな~、と思っていたら、今週の『エコノミスト』(9月24日号)に、さらに詳しいインタビューが載っていました(写真下)。





少し長くなりますが引用します。

山田氏:
昔は原発推進側でしたよね?

小泉氏:
そりゃそうだよ。当時は政治家もみんな信じてたんだよ。原発はクリーンで安いって。
3・11で変わったんだよ。
クリーンだ?コスト安い?とんでもねえ、アレ、全部ウソだって分かってきたんだよ。
(原発は安全で安上がりと強調する)電事連(電気事業連合会)の資料、ありゃ何だって。
あんなもの信じる人、ほとんどいないよ。

小泉節炸裂です。

山田氏:
再稼働も反対ですか?

小泉氏:
安全なものは動かせって言うけど、それだってゴミ(核廃棄物)が出るんだよ。
それ、どうしてわかんねえかな。
そもそも、野田総理の収束宣言が間違いだった。
あの時もオレ、講演で批判したんだよ。
だいたい、あの水(汚染水)何だよ、あれ。

さらに、小泉氏はこう言ったそうです。

小泉氏:
でかいよ。歴史の大転換だよ。
原発ゼロは難しいし、勇気がいるけど、こんなにやりがいのあるテーマはないよ。

小泉氏はいま、「こんなにやりがいのあるテーマはない」といって、原発ゼロに向き合っているようなのです。

山田氏は、小泉元首相の”特徴”を、こう指摘します。
「脱原発の野党党首、元首相は他にもいるが、財界に影響力を残す点で、小泉の右に出る者はいない」


小泉氏は、首相をやめたあと、2007年から、財界がつくったシンクタンク(国際公共政策研究センター)の顧問をしています。

奥田碩・経団連元会長(トヨタ自動車元社長)の音頭でつくられた、シンクタンクです。



他の脱原発政治家と違って、「そういう人脈が小泉にはある」というわけです。

山田氏は、最後にこう書いています。

「毎週、新聞コラムを書いて6年になるが、今回ほど反響のあった回はない。
中略
『原発推進、原発輸出でよいか』という疑問は、与党と経済界にも広く伏在する。
小泉発言が、声なき深層に届いた、と考えるゆえんである」

これからも、小泉元首相の言動に、注視していきたいと思います。

↑以上、転載おわり


転載させてもろてこんなことを言うのは申し訳ないけれども、
この人のこの、高みの見物っぽい姿勢は、どっからきてるんやろかと思う。
小泉氏の言動をちょっと離れたとこから見物し、それを面白がったり基本的に賛成したり、
ほんでこれからも注意して見ていきたいという、この他人事さは、いったいどこからくるんやろか?

今は、そんなこと言うてる場合の時か?
被災者・子ども救済支援法が、ガタガタの意味の無い法律として通ってしもたんも、
被災地や事故現場が、悲惨な汚染による危機状態に陥ってるにも関わらず、オリンピックみたいなバカ騒ぎのために人や金が流れて、にっちもさっちもいかんようになってるというのに、
それもこれも、みんな、簡単に賛成してしまう衆参議員の考えの浅はかさ。

小泉がそれほどの人脈を持ってるというなら、それをしっかり生かして、
当時の政治家のひとりとして、安全安心安価を鵜呑みにしてた阿呆の総理のひとりとして、
自分が犯した罪を償うべく、もんじゅを止め、核物質研究所を閉鎖し、こんなどうしようもないことに、今だに融資しようとしてる銀行に圧力をかけたらいい。

わたしにはどうしても、この調子の良さにひっかかる。
彼がやってしもた、極めて重大な愚策は、知らんかったからで済まされるもんとは種類が違う。
もし本気ならば、言葉で煽るだけではなく、自分の尻拭いぐらいはしてみせてほしい。
小泉氏と同じぐらいの、いや、彼よりももっと罪深い愚策を実施した歴代総理らの、この期に及んでのダンマリと、
コソコソ陰に隠れて嵐が通り過ぎるのを待ってる、姑息な生き方に比べたら、マシであるとは思うけれども。


続きに、もうひとつの記事を。

↓以下、転載はじめ

真実を探すブログより
2013.5.13

【福島事故の原因】
原発の安全装置を撤去した小泉政権!
福島原発の安全対策を怠った安倍首相!
福島原発事故は旧自民党の「手抜き対策」が最大の原因!


自民党の議員たちは、福島原発事故が、民主党によって引き起こされたかのように宣伝していますが、
安全対策を怠るどころか、安全装置を撤去して、事故の一因を作り出したのは、他ならない自民党なのです。
例えば、小泉政権時代に、福島原発を始めとする原発の安全装置を、撤去していた話は有名です。

☆【原口前総務相】福島第一原発の安全装置は小泉政権が撤去していた


以下は、原子力安全委員会の速記録。
蒸気凝縮系の機能を削除したことが書かれているのが分かります。


☆第10回 原子力安全委員会定例会議
URL http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/anzen/soki/soki2003/genan_so10.htm

引用:
それでは、2-3号に基づきまして、申請の概要につきまして、ご説明させていただきます。
申請者は、東京電力株式会社でございます。
対象となるプラントにつきましては、福島第一原子力発電所でございます。

原子炉の型式、熱出力につきましては、型式につきましては、
3号がウラン・プルトニウム混合酸化物燃料、MOX燃料を使えるということで、設置許可を受けてございまして、
これ以外の、2から6号については、同じでございます。
熱出力につきましては、2から5号につきまして、2380MW、6号については3300MWでございます。
 
申請年月日につきましては、昨年の7月5日に申請があったわけでございます。
それから、変更項目につきましては、2点ございます。

2号につきまして、
冷却材再循環ポンプの電源装置を、従来、機械式でございましたMGセットから、電子装置を用いました静止形に変更するというものが第1点でございまして、
もう1点は、2から6号共通でございますが、
残留熱除去系の蒸気凝縮系の機能を、削除するものでございます。

この工事につきましては、一昨年、中部電力の浜岡1号で、余熱除去系の蒸気凝縮系配管が破断するというトラブルがございまして、この対策工事でございます。
既に浜岡1号、東海第二、女川発電所で、それぞれ許可を受けまして、工事を行っております
:引用終了


このことについては、雑誌などでも取り上げられており、当時の東電社長は、勝俣恒久氏であることなどが判明しています。
未だにこの件についての、明確な責任追及が行われておらず、中途半端な状況となっています。


☆福島第1原発の。命綱の冷却システム『蒸気凝縮系機能』は。外されていた
URL http://geocities.yahoo.co.jp/gl/matiplanplan/view/20110609/1307583720

引用:


誰だって、危機的になれば、命綱を付ける。
しかし、平時に命綱を付けておく、というのは、煩わしく、負担の重いものである。
 
今回の、福島第1原発事故を振り返ると、
設計時に付いていた『蒸気凝縮系機能』(原子炉から出る蒸気を「熱交換器」で冷やして水に戻し、再び原子炉に注水する冷却システム)を外していた、ということが、
『週刊文春』(6/9)の、上杉隆氏と文春取材班によって、明らかにされている。

「なぜ、あれほど簡単に、メルトダウンしてしまったのか。
私は、福島第一原発の事故以来、ずっと不思議に思っていました」
 
こう語るのは、佐賀大学元学長の、上原春夫氏である。
上原氏は、福島第一原発の、復水器の設計に携わった経験を持つ。
事故後、政府の招きで、東電本店を訪れていた上原氏は、ある重大な事実に気がついたという。

福島原発の設計時には、『蒸気凝縮系機能』という最後の砦となる、冷却システムが存在していました
それはどうなったのかと東電に聞くと、『ない』というのです」
 
「・・・蒸気凝縮系機能は、電源がなくても作動する。
ある意味、震災などの非常時には、いちばん大事な役割を果たすはずだった、冷却システムなのです」 (中略)

私は、5月18日のブログ「原発は地震にも、津波にも弱かった その2 非常冷却装置は壊れていた?」において、
地震直後に、1号機の「非常用復水器」(非常用炉心冷却装置)による、炉心冷却ができなかった理由について、
地震による、パイプ破損が原因ではないか、と述べた。
 
さらに、
2・3号機には、電気を必要としない蒸気タービン駆動の非常用炉心冷却装置があり、
それぞれ、約3日間と1.5日間、炉心に水を注入し続けたというのであるが、
それがなぜ機能しなくなり、炉心メルトダウンに至り、水素爆発を起こしたのか、その原因が明らかにされていない
」ことについて、疑問を述べた。
 
この、
「蒸気タービン駆動の非常用炉心冷却装置」なるものとは別に、「蒸気凝縮系機能という冷却システム」が備わっていたようなのであるが、
それが、福島第1原発の2~6号機では、約10億円かけて、撤去されていたのである。(第10回原子力安全委員会資料 H15・2 申請者 勝俣恒久東電社長 http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2003/genan010/siryo6.htm
 
2006年に、京大原子核工学科出身の吉井英勝代議士(共産党)が、津波対策や全電源喪失対策について、国会で質問している
(3月31日ブログ「大津波は想定内であった その3:福島第1原発が津波に弱いことを自民党政府は知っていた」)
:ブログ「天漢日乗http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2011/03/2005-073-4f4d.html
 
さらに、2009年6月には、産業技術総合研究所活断層・地震研究センターの岡村行信センター長は、
869年の貞観津波や、1500年ころの東北から関東にかけての大地震をもとに、
再び、M8.4の地震(東電想定のM7.9の約6倍)と大津波が来る可能性を、経済産業省の専門家の会合で指摘している

(3月30日ブログ「大津波は想定内であった その1:巨大津波は予測されていた」)
 
2003年に、「蒸気凝縮系機能」を外しながら、巨大津波対策や全電源喪失対策を、何ら進めなかった東電の責任は、決定的に大きい。
 
全ての情報が開示され、東電の経営責任が明らかにされないまま、税金による東電救済はありえない。
自己責任原則が、貫かれるべきである。
:引用終了


さらには、自民党の現総裁である、安倍晋三氏に関しても、過去に、原発関係の対策を怠っていたことが、判明しています。
当ブログでは何度か紹介しましたが、安倍晋三氏は、提言された原発事故予防対策を、拒否し続けていたのです!


☆自民党 新総裁の安倍晋三は、提言された原発事故予防対策を拒否し続けてきた男
URL http://hibi-zakkan.net/archives/18210279.html
引用:
2006年12月13日 衆議院議員 吉井英勝
巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a165256.htm

2006年12月22日 内閣総理大臣 安倍晋三
巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm

1-4
Q(吉井英勝):
海外では、二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが、日本は大丈夫なのか?
A(安倍晋三):
海外とは、原発の構造が違う。日本の原発で、同様の事態が発生するとは考えられない。

1-6
Q(吉井英勝):
冷却系が、完全に沈黙した場合の、復旧シナリオは考えてあるのか?
A(安倍晋三):
そうならないよう、万全の態勢を整えているので、復旧シナリオは考えていない。

1-7
Q(吉井英勝):
冷却に失敗し、各燃料棒が焼損した場合の、復旧シナリオは考えてあるのか?
A(安倍晋三):
そうならないよう、万全の態勢を整えているので、復旧シナリオは考えていない。

2-1
Q(吉井英勝):
原子炉が破壊し、放射性物質が拡散した場合の、被害予測や復旧シナリオは、考えてあるのか?
A(安倍晋三):
そうならないよう、万全の態勢を整えているので、復旧シナリオは考えていない。





:引用終了


民主党政権時代前の、旧自民党政権時代を調べてみると、他にも「世界最大級原発耐震テスト設備を売却」というような話も出てきます。


☆専門家の意見を無視し、世界最大級原発耐震テスト設備は小泉政権下で売却、スクラップにされていた
URL http://voicevoice.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-e098.html

引用:
(AERA 2011-4-4号より)

世界最大級の原発耐震テスト設備、売却され「スクラップ」に

もしかしたら、福島原発の事態は、回避できたかもしれない。

そのカギを握る耐震テスト施設が、小泉政権下、二束三文で、売り払われていた


瀬戸内海に面した、香川県の多度津町。
林立する緑色のクレー ンの向こう側に、上半分が青色、下半分が白色の、大きな倉庫のような建物がある。
建物の中では、所有者である、今治造船(本社・愛媛県今治市)が、船体をつくっている。

だが実は、この施設の中には、6年前まで、原発事故を回避するための、重要な研究設備があった。

大地震と大津波に襲われて、コントロール不能に陥った、福島第一原発1号機は、営業運転を始めてからちょうど40年が経過している。
2号機、3号機を経て、4号機が32年あまり。

日本には、40年、30年を経過した「老朽原発」が多い
この老朽原発の設備の、耐震性の「実地テスト」が、日本で唯一可能な施設
それが、1976年に発足した、財団法人原子力試験工学センター(当時)の、多度津工学試験所だった。

福島原発をはじめとする軽水炉は、もともと米国で開発、生産されてきた。
このため、地震の多い日本に導入するには、実際に大きい揺れを与えてみて、その安全性を確かめる装置が必要、と考えられた。

多度津工学試験所が完成したのは、82年。
阪神大震災の、7倍の、6千ガルの揺れを作り出せる、15メートル四方の、世界最大級の巨大な振動台設備を備え、
この上に、原発のさまざまな設備部分を乗せて、地震と同様の振動で、その耐震性を調べるのが目的で、
最大重量1千トンまでの、設備の振動テストができた


最初のテストは、82年から83年にかけて、110万キロワッ ト級の加圧水型炉を、3・7分の1に縮尺した格納容器。
福島原発と同じ沸騰水型炉は、86年から87年にかけて、3・2分の1の縮尺の格納容器を、実験している。
以後2004年まで、国から委託され、圧力容器本体や一次冷却設備、非常用ディーゼル発電機など、
原発の中の枢要な設備、25個の実物と同じ耐性の「模型」が、次々に振動台に載ってきた。


■「無駄遣い」と……。

ところが、05年、当時の小泉政権下で、施設を引き継いだ独立行政法人、原子力安全基盤機(JNES)が、
効率化と維持費の削減のため、試験所の閉鎖を決定し、建物・敷地ごと、競争入札で、今治造船に払い下げた
。 

建設費310億円に対し、売却価格は2億7700万円。 
造船会社に、振動台は使い道がない。 

同社はすぐに、スクラップ廃棄し、先述したように、建物は現在、船体の製造施設になっている。

今後は、コンピューター解析だけで耐性分析は十分、というのが閉鎖理由だったが、
05年に、文部科学省が、兵庫県三木市に、ほぼ同規模の振動台施設を建設したことも、背景にはあった。
小泉行革のさなか、「同じような施設は、二つは不要。年間10億円の維持費が、無駄遣いになる」というわけだ。

だが、多度津の振動台が原発専用なのに対し、文科省の振動台は、より一般的な建築物が対象
最大加速度も、多度津より小さい。
本当に閉鎖していいのか。 

当時、原子力安全委員会の専門委員だった、柴田碧・東大名誉教授は、
この時期に、試験所がなくなるのは、大きなマイナス」と訴える意見書を、委員会に提出、国会でも取り上げられた。
日本共産党の吉井英勝議員が、05年10日月から06年5月まで、3回、衆議院内閣委員会や、予算委員会の部会で質問した。 
:引用終了


このように、自民党は過去に、福島原発事故を発生させるような要因を、作り出しているのです。
自民党は、「民主党が~」とばかり述べていますが、人のせいにする前に、税金を貰っているのだから、
全国民の前で、自分の責任や問題について、しっかりと説明をするべきだ、と私は思います。

そして、福島原発事故の、放射能で被害を受けた全ての人たちは、全力で抗議をして、彼らに責任を取ってもらうべきです。

☆美輪明宏vs茂木経済産業大臣 安倍内閣始動 原発政策は?


↑以上、転載おわり


小泉氏も、そして歴代の自民党の総理の中で、原子力についての愚策を実施した爺さんらも、
そして上記にもあったように、なんべん読み返しても、ふざけてるとしか言い様の無い答弁を繰り返した現職の安倍氏にも、

この、福島原発事故を招いた責任と、今、日本が抱えてる問題についての説明の義務がある。

主権者の国民は、彼らにその責任を負わせることができるまで、徹底的に闘うべき。