ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

小泉さん、あんたがもし本気なら、あんたがやった失策『六ヶ所村』を止めてみせて!

2013年10月18日 | 日本とわたし
ノンフィクションライター、森功氏のブログ『森功のブログ』から、転載させていただきます。
なぜかというと、彼のこの意見の頭のてっぺんから足の先まで、わたしは心から賛同したからです。

↓以下、転載はじめ

小泉元首相、まずは反省では!?

小泉純一郎元首相の原発ゼロ発言が、波紋を呼んでいます。
「正論」、「理想論」、「机上の空論」などなど、賛否分かれていますけど、
簡単にいえば、無責任な立場になったから、いろいろ言っているだけ。
報じられている小泉さんの発言は、

「日本に、核のゴミを処理する場所などないのだから、ただちに原発をやめるべき」――。

原発をやめるにこしたことはないのは、誰だってわかる話ですが、
あなたがそれを言うか、と思ってしまいます。
 
核燃サイクルの議論が最も盛り上がった、03年から04年の首相が小泉さん。
世界中が、核廃棄物の直接処理に切り替えるなか、
六ヶ所村の再処理施設を稼働させた、最高責任者だということを、お忘れではありませんか。

まずは、自分自身を含めた、これまでの原発政策の誤りを、検証するのが先決でしょう。



小泉氏が、ノリノリで、反原発チンドンを派手に踊り始めた。
怪しいというより、どのツラ下げて、というのが、最初の印象。
だってな、原発事故後から今日までの、毎日のおさらいの間に、
どれだけあの男の名前が出てきて、どれだけ呆れ果てて、怒りを感じてきたか、
それを思うと、いったい何事を起こそうとしてるのか、何事を誤摩化そうとしてるのか、
と、そんなふうにしかどうしても思えへん。

この際やから、彼を利用しよう。

などという意見もチラッと聞いたのやけど、それはあまりにも短絡過ぎひんか?
なんぼ疲れ切ってるからいうても、なんぼ向こてる相手がドス黒過ぎるからいうても、
己がやった、それもかなりおっきな、愚策や指令について、なんの反省も検証もせんままに、
もっといえば、それはまるで無かったことにしといて、と言わんばかりに、

原発ゼロだぜぃ~!!言うてるような元首相やで。

小泉さん、あんたが本気やというなら、その証拠を見せてほしい。
あんたの知名度と政治家としての手腕を使て、原発ゼロが実現しやすいように、まず六ヶ所村ともんじゅの息の根を止めてみせてください。
それから、あっちゃこっちゃの市街地にある、極めて危険で意味の無い、核施設や研究所も閉鎖してみせてください。

それからやね、えらそうに、まるで英雄面して『原発ゼロ』を口にするのは。