アメリカに移住したのは43歳の誕生日だった。
だから自動的に、誕生日が在米○周年記念日になる。
今日4月15日に63歳になった。
だから在米20周年記念日だ。
それに加えて新型コロナウイルス発生の年でもある。
今年はなんと思い出深い誕生日だことよ。
患者さんに漢方を配達に行った夫が、帰り道で見つけたグルテンフリーのパン屋さん。
開いているお店がまだあって、しかもそれがグルテンフリーのパンを売ってる店だということに大興奮した夫は、いつもなら絶対に買わない甘いものをいっぱい買って帰ってきた。
もちろんわたしの誕生日のお祝いにと思って買ってくれたんだけども、それにしてもこの量は尋常ではない。
久しぶりに普通の買い物ができて、それもグルテンフリー専門で、嬉しかったんだろうなあ。

このお店がいつまで開いてるのかはわからないけれど、グルテンフリーのパンが買える場所が見つかったのはわたしも嬉しい。
雨がたくさん降った後の散歩道が好き。







食料の買い物でさえも行かなくなったから、我が家の台所の棚や冷凍冷蔵庫の食料がじわじわと減ってきた。
これを一度、最後の最後の物まで食べ尽くすゲームに挑戦するっていうのもいいな。
賞味期限が切れまくりの乾物も全然お構いなしに攻めていく。
唯一新鮮な野菜を食べる機会が極端に減るけれど、それはとりあえず漢方とサプリメントで凌ぐ。
ああもう、マジで米と味噌しか無くなったってところがゴール。
なんてなことを言ってる自分はまだまだ恵まれている。
あるんだから、食べられるものが。
それはわかってるんだけど、この生活は心をじわりじわりと締めつけてくる。
社会とのつながりを断って生きるということが、映画の撮影みたいだねなどと言っていた頃が懐かしい。
これは紛れもない現実で、生々しく痛々しい新しい生活形態であること、そして今後いつまで続くのかが見えないことがなかなかに辛い。
それでも楽しくやっていこう。
手作りの粒あんとスライス餅でぜんざいを作った。

これを機会に痩せられる可能性ゼロっていうのがちょいとお恥ずかしいところ…。