「あるものを『ない』と言ったり、知ってることを『知らない』と言ったり、これ以上やるべきでない」
これは、前川氏の言葉です。
この言葉には、本当に救われました。
これまでずっと、「知らない」「記憶にない」「お答えできない」「調べるつもりはない」というような言葉ばかり聞かされてきたこと、
そのような応答に対して、怒りはするものの、そんな答え方は通用しないと、国会を止めて態度を質すこともできない有様を見てきたことで、
すっかり萎えてしまってたんですね、心が。
だからこの、渡辺さんの、『「あったものをなかったものにできない」からもらった勇気』という記事のタイトルを読んだとき、そうだ、その通りだ!と、思わず胸を押さえました。
前川氏の言葉に、わたしは勇気をもらった。
大人だけでなく、学生も、子どもたちも、勇気をもらった。
しみじみとそう思います。
前川前文部科学省事務次官が、説明会や研修を経て、ボランティア活動に参加しておられるNPO法人キッズドアの運営者、渡辺由美子さんのブログから、一部引用させていただきます。
「あったものをなかったものにできない」からもらった勇気
【キッズドア 渡辺由美子 オフィシャルブログ】2017年5月27日
http://kidsdoor.tokyo/yumiko.watanabe/2017/05/27/「あったものをなかったものにできない%E3%80%82」から/
引用はじめ:
前川前文部科学省事務次官が、加計学園をめぐる文書で、記者会見をされた。
様々な憶測が流れていて、何が真実か見えづらい。
実は、前川氏は、文部科学省をお辞めになった後、私が運営するNPO法人キッズドアで、低所得の子どもたちのために、ボランティアをしてくださっていた。
素性を明かさずに、一般の学生や社会人と同じように、HPからボランティア説明会に申し込み、その後、ボランティア活動にも参加してくださっていた。
私は、現場のスタッフから、「この方はもしかしたら、前文部科学省事務次官ではないか」という報告は受けていたが、
私が多忙で時間が合わず、また、特になんのご連絡もなくご参加されるということは、特別扱いを好まない方なのだろう、という推測の元、私自身は、実はまだ一度も、直接現場でお目にかかったことがない。
担当スタッフに聞くと、説明会や研修でも、非常に熱心な態度で、ボランティア活動でも、生徒たちに一生懸命に教えてくださっているそうだ。
「登録しているボランティアの中で唯一、2017年度全ての学習会に参加すると、○をつけてくださっていて、本当に頼りになるいい人です」
と、担当スタッフは、今回の騒動を、大変心配している。
年間20回の活動に、必ず参加すると意思表明し、実際に現場に足を運ぶことは、生半可な思いではできない。
今回の騒動で、「ご迷惑をおかけするから、しばらく伺えなくなります」と、わざわざご連絡くださるような誠実な方であることは、間違いがない。
なんで、前川氏が記者会見をされたのか?
今、改めて、1時間あまりの会見を全て見ながら、そして、私が集められる様々な情報を、重ねて考えてみた。
これは、私の推察であり、希望なのかもしれないが、彼は、日本という国の教育を司る、省庁のトップを経験した者として、正しい大人のあるべき姿を見せてくれたのではないだろうか?
ー中略ー
自分たちの都合のいいように、事実を捻じ曲げる。
大人は嘘をつく。
自分を守るためには、嘘をついてもいい。正直者はバカを見る。
子どもの頃から、こんなことを見せられて、「正義」や「勇気」のタネを持った日本の子どもたちは、本当に、本当にがっかりしている。
何を信じればいいのか、本当にわからない。
小さなうちから、本音と建前を使い分け、空気を読むことに神経を尖らせなければならない社会を作っているのは、私たち大人だ。
「あったものをなかったものにはできない」
前川氏が、自分には何の得もなく、逆に大きなリスクがあり、さらに自分の家族やお世話になった大臣や副大臣、文部科学省の後輩たちに、迷惑をかけると分かった上で、それでもこの記者会見をしたのは、
「正義はある」
ということを、子どもたちに見せたかったのではないだろうか?
ー中略ー
国は、「国にお金がないから」という。
お金がないのに96億円、土地も合わせれば136億円もの税金を投じて、新たに逼迫したニーズを見られない獣医学部を作るお金を、給付型奨学金に回したほうがいいのではないだろうか?
ー中略ー
「あったものをなかったものにはできない」
前川氏の記者会見は、このような税金の使い道について、もう一度、国民がしっかりと考える機会を作ってくれた。
******* ******* ******* *******
以下↓は、『AERA』の記事からの引用です。
前川喜平はウソつきか?
インタビューで答えた、“総理と加計の関係”
【AERA】2017年5月27日
https://dot.asahi.com/aera/2017052600095.html …
引用はじめ:
「私は、貧困問題が、日本の一番の問題だと思っている」
前川さんは辞任後、二つの夜間中学校の先生、子どもの貧困・中退対策として、土曜日に学習支援を行う団体の先生として、三つのボランティア活動をしている。
最近、子どもたちに、因数分解をわかりやすく教えるため、『とってもやさしい数学』という学習参考書も買った。
おかしいと思っても、口に出せない空気が広がっている。
安定した高い支持率を誇る安倍政権が、内閣人事局を通じて、省庁幹部600人の人事権を握っている。
民主党政権時代に、政治主導で具体化が進み、安倍政権発足後の14年に、設置された組織だ。
それこそが「官邸の強さ」だと、前川さんは言う。
「かつては、大臣が了解といえば大丈夫だったのですが、今は非常に細かく審査されます。
たとえば、昨年のある審議会の委員を決めたとき、官邸からはね返された。
理由を聞くと、安保法案に反対する学者の会に入っていた、というのが理由だった」
人事権を官邸が握っている以上、忖度が働く。
これは、前川氏の言葉です。
この言葉には、本当に救われました。
これまでずっと、「知らない」「記憶にない」「お答えできない」「調べるつもりはない」というような言葉ばかり聞かされてきたこと、
そのような応答に対して、怒りはするものの、そんな答え方は通用しないと、国会を止めて態度を質すこともできない有様を見てきたことで、
すっかり萎えてしまってたんですね、心が。
だからこの、渡辺さんの、『「あったものをなかったものにできない」からもらった勇気』という記事のタイトルを読んだとき、そうだ、その通りだ!と、思わず胸を押さえました。
前川氏の言葉に、わたしは勇気をもらった。
大人だけでなく、学生も、子どもたちも、勇気をもらった。
しみじみとそう思います。
前川前文部科学省事務次官が、説明会や研修を経て、ボランティア活動に参加しておられるNPO法人キッズドアの運営者、渡辺由美子さんのブログから、一部引用させていただきます。
「あったものをなかったものにできない」からもらった勇気
【キッズドア 渡辺由美子 オフィシャルブログ】2017年5月27日
http://kidsdoor.tokyo/yumiko.watanabe/2017/05/27/「あったものをなかったものにできない%E3%80%82」から/
引用はじめ:
前川前文部科学省事務次官が、加計学園をめぐる文書で、記者会見をされた。
様々な憶測が流れていて、何が真実か見えづらい。
実は、前川氏は、文部科学省をお辞めになった後、私が運営するNPO法人キッズドアで、低所得の子どもたちのために、ボランティアをしてくださっていた。
素性を明かさずに、一般の学生や社会人と同じように、HPからボランティア説明会に申し込み、その後、ボランティア活動にも参加してくださっていた。
私は、現場のスタッフから、「この方はもしかしたら、前文部科学省事務次官ではないか」という報告は受けていたが、
私が多忙で時間が合わず、また、特になんのご連絡もなくご参加されるということは、特別扱いを好まない方なのだろう、という推測の元、私自身は、実はまだ一度も、直接現場でお目にかかったことがない。
担当スタッフに聞くと、説明会や研修でも、非常に熱心な態度で、ボランティア活動でも、生徒たちに一生懸命に教えてくださっているそうだ。
「登録しているボランティアの中で唯一、2017年度全ての学習会に参加すると、○をつけてくださっていて、本当に頼りになるいい人です」
と、担当スタッフは、今回の騒動を、大変心配している。
年間20回の活動に、必ず参加すると意思表明し、実際に現場に足を運ぶことは、生半可な思いではできない。
今回の騒動で、「ご迷惑をおかけするから、しばらく伺えなくなります」と、わざわざご連絡くださるような誠実な方であることは、間違いがない。
なんで、前川氏が記者会見をされたのか?
今、改めて、1時間あまりの会見を全て見ながら、そして、私が集められる様々な情報を、重ねて考えてみた。
これは、私の推察であり、希望なのかもしれないが、彼は、日本という国の教育を司る、省庁のトップを経験した者として、正しい大人のあるべき姿を見せてくれたのではないだろうか?
ー中略ー
自分たちの都合のいいように、事実を捻じ曲げる。
大人は嘘をつく。
自分を守るためには、嘘をついてもいい。正直者はバカを見る。
子どもの頃から、こんなことを見せられて、「正義」や「勇気」のタネを持った日本の子どもたちは、本当に、本当にがっかりしている。
何を信じればいいのか、本当にわからない。
小さなうちから、本音と建前を使い分け、空気を読むことに神経を尖らせなければならない社会を作っているのは、私たち大人だ。
「あったものをなかったものにはできない」
前川氏が、自分には何の得もなく、逆に大きなリスクがあり、さらに自分の家族やお世話になった大臣や副大臣、文部科学省の後輩たちに、迷惑をかけると分かった上で、それでもこの記者会見をしたのは、
「正義はある」
ということを、子どもたちに見せたかったのではないだろうか?
ー中略ー
国は、「国にお金がないから」という。
お金がないのに96億円、土地も合わせれば136億円もの税金を投じて、新たに逼迫したニーズを見られない獣医学部を作るお金を、給付型奨学金に回したほうがいいのではないだろうか?
ー中略ー
「あったものをなかったものにはできない」
前川氏の記者会見は、このような税金の使い道について、もう一度、国民がしっかりと考える機会を作ってくれた。
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以下↓は、『AERA』の記事からの引用です。
前川喜平はウソつきか?
インタビューで答えた、“総理と加計の関係”
【AERA】2017年5月27日
https://dot.asahi.com/aera/2017052600095.html …
引用はじめ:
「私は、貧困問題が、日本の一番の問題だと思っている」
前川さんは辞任後、二つの夜間中学校の先生、子どもの貧困・中退対策として、土曜日に学習支援を行う団体の先生として、三つのボランティア活動をしている。
最近、子どもたちに、因数分解をわかりやすく教えるため、『とってもやさしい数学』という学習参考書も買った。
おかしいと思っても、口に出せない空気が広がっている。
安定した高い支持率を誇る安倍政権が、内閣人事局を通じて、省庁幹部600人の人事権を握っている。
民主党政権時代に、政治主導で具体化が進み、安倍政権発足後の14年に、設置された組織だ。
それこそが「官邸の強さ」だと、前川さんは言う。
「かつては、大臣が了解といえば大丈夫だったのですが、今は非常に細かく審査されます。
たとえば、昨年のある審議会の委員を決めたとき、官邸からはね返された。
理由を聞くと、安保法案に反対する学者の会に入っていた、というのが理由だった」
人事権を官邸が握っている以上、忖度が働く。