ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

水を守り、土を守る。それがわたしたちの使命であることを、そろそろ本気で考えませんか?

2017年03月18日 | 世界とわたし
3月11日。
東北大震災が起こった日。
それがこのWater Walk for Lifeの最終日。
地球上にある国は全て、人の心でつながっていく。
命のもとである水を汚され、苦しめられている人たちの所に足を運び、非暴力の祈りを実践しながら歩き続ける純さんの、渾身の祈りに引き寄せられた人たちの、90マイルにも及ぶ行進が、この日終わりました。

インディアンポイント原発に向かいます。






歩いているわたしたちに向かって、手を振ってくれるドライバーさんや、クラクションを鳴らして共感の気持ちを伝えてくれるドライバーさんがいました。


ガソリンスタンドでトイレ休憩。


わんちゃんも参加。




インディアンポイント原発の入り口に近づいて来ました。


警官が10名ほどいます。


お祈りの前に、セージの煙で清めてくれるジャネットさん。


祈りが始まりました。




まずは純さんが、折り鶴を手に、ゲート前で祈ります。




警官たちにお祈りを捧げる純さん。


鴨下上人の祈り。




ゲートに向かう人を見守る祈り隊。




折り鶴が増えてきました。


池田上人も。




ものすごく寒い。


盲目の根ディアさんも、祈りに加わります。


みきちゃんがお世話役。


南無妙法蓮華経。














駆けつけてきてくださったシェリル・エンジェルさんの祈り。




南無妙法蓮華経を唱えることが苦手だったわたしが、気がついたら一緒に唱えていました。
そして、東北に、ノースダコタに、沖縄に、ラマポに、目の前で対峙している警官の人たちに思いを馳せていると、胸がジンジンと熱くなり、涙が湧き出てくるのでした。



祈りを終え、皆で警官の方々にお祈りを捧げ、そのあと円になって、タイラーさんの話、そしてシェリルさんとジャネットさんの歌を聴きながらダンスをしました。
























とにかく寒い!
けれども、これから行くところはもっと寒い!
のんちゃんとわたしは勝手がわからず、右往左往しながらも、とりあえず無事に、Water Ceremonyに間に合いました。



































波を立てるハドソン河に、握りしめたタバコを巻くはずが、あまりの寒さに凍っていて、近くまで行けません。




こんなに近いんだ、インディアンポイント原発…。


ああもう、本当に寒いったらありません!










マジで古いんだと、改めて実感。


やっとのやっとで、2020年に廃炉が決まったインディアンポイント原発。
でも、汚染はこれまでにずっと続いており、その被害は常に有耶無耶にされてきました。
どこの国の原発ムラも、同じような悪行をしてきているのですね。



祈りを軽く考えている人、祈るということがイマイチ理解できない人、祈りなんか何の役にも立たないと思っている人は多分、
自分の中に神さまがいることに、気づいていないのかもしれません。
自分の中の神さまはいつも、自分を生かしてくれる世界に感謝し、手を合わせています。
そうして、大きな力がもたらず暴力や理不尽な扱いを前にして、無力感を感じている自分に、こう伝えようとしています。

相手の言動に対する憎しみや怒りをまず横に置き、その相手のために祈りなさい。
相手のことを知り、相手のために祈り、どうぞよろしくお願いしますという柔らかな心根を生やし、実際に手のひらを合わせて心から祈りなさい。

そこに、少数派であってもいつの日か、大きな力を削ぐことができる時がやってくる。
良い水と良い土を守っていくことが、わたしたち大人の使命なのだからと。