goo blog サービス終了のお知らせ 

ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ちらし寿司悲話

2010年07月14日 | 家族とわたし
Tが言った。
「かあさん、知ってた?ちらし寿司に刺身が混ざってるのあんねんで?!」

きたか……こういう日がいつかやってくるとは思てたけど、とうとうきたか……。

「あんな、今日な、友達がちらし寿司頼んでん。ほんで、チラッと見たら、刺身乗っとってん!有り得へんし!」
Tよ、それがマコトのちらし寿司なんよ。今までだまし続けてた母を許しておくれ~よよよよぉ~

家族のため、自分のために働き続けて早30年。主婦歴も同じく30年。子供達がちっこい時は、仕事と家事と育児で精一杯だった。
そこにプラス、することはするけど最低限のことだけ&できるだけ安くお腹をいっぱいにできるもの=料理、というトホホな母親のわたし……料理のレパートリーも内容も、おのずから決まってくる。

お米を三合炊き、インスタントの素を混ぜたらいいだけのちらし寿司は、今日はどないしても時間が無い!気力も無い!という日にうってつけのメニュー。
普通はその素に、もうちょっとなんだかんだと工夫したり、多分刺身とかを足したりするのだろうけど、わたしはいつも錦糸卵だけ。お客さんに出す時は、さすがに海老の甘煮を足したりしたけど……そんなのはよほどの特別なことなので記憶には無いのだろう。

「いや、実は、ちらし寿司っていうのは、刺身のネタが散らされてるからちらし寿司って言うねん(息子と目を合わさずにボソボソと言う母)」
「え?マジ?そうなん?いやぁ~、オレ、ずっとちらし寿司ってうちのちらし寿司みたいなやつかと思とった!」

許しておくれぇ~我が子よぉ~

というわけで、母は心に誓いました。この夏、本物のちらし寿司を食べさせようと。

でも、よかった……友人と行った先で発覚して……。

だって、もし、Tに日本人のガールフレンドができて、
そのガールフレンドの家に遊びに行かせてもらうことになって、
そこで、「じゃあT君、せっかくだから晩ご飯食べていらっしゃいよ」ってなことを言ってもらって、
その食卓に、こともあろうに本物のちらし寿司が出てきて、
それを見たTが、「これはなんという食べ物ですか?」などとアホな質問をして、
「あらあらT君、アメリカ生活が長過ぎちゃったのかしら。ほほほ、ちらし寿司ですよ」ってな答が返ってきて、
「えぇ~?!ちらし寿司にこんなお刺身が入ってましたっけ~?」などとスットボケタことを再び聞いたりして、
へ?と、周りに居る皆さんのひんしゅくを買うようなことにならずに済んだ。

さて、どんなちらし寿司を作ってあげようか。これはお勧め!というちらし寿司レシピをいろいろと調べてみよう!