ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

お茶のはなしと猫のご機嫌取り

2009年12月16日 | 家族とわたし
朝から家中を掃除して、ピアノの練習をして、式に参加したのにすっかり買うのを忘れていた旦那従妹への結婚のお祝いを買いに行きました。
日本の夫婦湯呑みと、かわいい茶筒、それからアメリカン好みのウーロン茶のセットです。湯呑みは完全包装しちゃったので写真無し。



モントクレアの町に、『ちゃまぐだお』という名のお茶専門店があります。
そこのオーナーは中国人の女性で、けれどもまだ一度も中国には行ったことがなく、変化が著しいあの国の、まだあの国らしさが残っているうちにぜひ行きたいと、熱く語ってくれました。
ウーロン茶を買うにあたり、あの面倒なお茶の入れ方をアメリカンに強要するのはいかがなものか?と尋ねると、
「あんなの全然しなくていいの!お茶っ葉入れて、熱いお湯を注いで、5分待って、ほんでもってはいどうぞ!でいいの」
「ええぇ~!?そんなぁ~!!台湾人の友人から、あれほど強~く教え込まれたあの方法は、いったいなんやったん……」



まず、この大きな器(茶海やったかいな?)にぜんぶ入れ、茶壺(急須のちっちゃいの)も湯呑みも全部、熱々のお湯を注ぎかけます。
んで、今度は茶壺にお茶の葉を入れ、ちょっと溢れるぐらいの湯を注ぎ、泡を押し出すように蓋をし、その1番茶をやっぱり茶海の中にジャーッとかけます。
これが洗茶。これをすることで、お茶の葉が摘まれてから精製されるまでの汚れを落とし、すべての物(湯呑みも茶壺もお茶の葉も)が同じ温度になります。
あとはもう、茶筒にお湯を注いでは飲み、また注いでは飲み、10回でも全然平気、楽しくわいわいといただくのです。

なので、そんなあっさりと、その手間をばっさり省いて普通に飲んでってニッコリ微笑みかけられても……。
でもまあ、簡単に飲めて美味しいのなら、それにこしたことはありません。
新婚夫婦仲良くふうふうしながら、楽しんでもらえたら嬉しいなあ。


ところで、3日半、寒い家の中(セントラルヒーティングを1階だけにして、しかも室内設定温度を15℃までに下げるつもり)に閉じ込められる家猫ショーティ。
彼女はもう、すでにイヤな予感に包まれまくっています。けれど、さすがの彼女も、まさか3日半も放っとかれるとは思っていないはず……。
餌の世話は、やはり顔馴染みのジム(前の家の大家さん)にお願いすることになりました。彼だとショーティも慣れているので助かります。
とりあえず、新しいくつろぎボックスと独り遊びができるおもちゃを買い、ちょいと高価なドライフードも奮発して持ち帰りました。
さっきから撫で撫で撫で撫でしまくっていると、「そんな~、やり過ぎたら明日からのギャップがおっきくなるやん。平常心平常心!」と旦那に注意されました。


さて、これからパッキングします。Tの卒業式のある日のヴァージニア州ブラックスバーグは、凍えるような寒さと雪という予報が出ているらしく、
旦那は先程から、「ボクのロングアンダーウェアどこ?見つからへん!」と大騒ぎしてます。
今夜はワインの量が少なかったからか、ピアノの練習もほんの1小節で終わり。「なんでぇ~!くそぉ~!わからぁ~ん!」のオンパレードでした。
まだ三日経ってませんけどね……。