ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

さらにここモントクレアでは、

2008年08月14日 | ひとりごと
リスがネコをおちょくる。
(写真のリスくん、真冬にどこからかゲットしたベーグルをかじってます。横に張った枝の中央、見えるかなあ)
わたし達に付いてきてくれた(無理矢理連れてこられたと彼女は思てる、きっと)三毛猫は、
こちらにやって来た当初、毎日のようにおちょくられていた。
あの愛らしい容姿からは想像もつかないような鋭い声でギギッと鳴く彼ら。
それまで聞いたことのない声に興味津々の三毛嬢は、しっぽをクルクル回して声の主を探す。
そして目が合う……。
巧みに声と動作で誘導して、ネコが追っかけたくてどうしようもないモードになると、
一気にそばの木をスルスルと上り、素早く振り向いてギギッ!
たまらなくなったネコは真似して木を駆け上がる。
そして、ネコの前足がリスのしっぽに届く寸前、
くるりと180度回転して、顔と顔をはち合わせ。おお~なんだかハリウッドっぽい。
その瞬間のネコのビビり度は気の毒なほどなのである。
というか、ネコの世界では多分、そういう展開は想定されていない、とわたしは思う。
仰天して固まっている三毛嬢のすぐ横を、ギギッ!(バ~カ!)と一声かけながらスルスルと降りて行くリス。
そして高さ2メートルぐらいの位置で、ようやくハッと我に返った三毛嬢は、
世にも哀しげな声でニャーンと鳴くのであった。

な~んて余裕かましてたら、
わたし達もしっかりおちょくられていた。
秋晴れの週末、裏庭でバーベキューを楽しんでいると、サラダボールに入れたはずのないナッツ……?
よくよく見ると、中身がすっかり食い尽くされた残骸ナッツ。
まあまあリスちゃん、いたずらね~なんてなこと言うて笑てるところに、ポチャンと小さな音が。
あらまあ、今度はワインにダイブ……なぬ?

下界のヒト達、そこで少しマジになって上を見上げる。
すると、まさにサラダとワインの真上の、いかにも狙たんやで~という位置の電線や木の枝にすまし顔のリスが!
まったく、どんな性格しとんねん!
けど、あの高さからワイングラスに命中させる技能、
多分ヤツはオリンピック級の技を持つスーパーリスに違いない、などと感心してしまう。

とにかく、声を大にして言える。
容姿に惑わされたり誤摩化されたりすることなかれ。
ま、ネコがリスのこと、愛らしいとは思てへんと思うけど……。