リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

ソウルフード

2020-07-22 05:30:50 | オヤジの日記

最近、我が家の昼メシは、ほとんど焼きそばである。

 

子どもたちの在宅ワークが始まるまでは、夫婦2人の昼メシだから、適当な残りものを食っていた。

しかし、4人分となると適当であったとしても、ボリューム感が欲しい。そこで、焼きそばを出したら、「美味美味美味」と絶賛された。

それから、ほぼ毎日昼は焼きそばだ。

麺は太麺オンリー。私はむかしからラーメンも太麺派だ。焼きそばには、肉は入れない。だって、肉を入れたら、肉焼きそばになってしまうから。主役が焼きそばではなくなってしまう。

具材は、モヤシとキャベツとニラ。この3つは、決して主役になろうとしない。脇役に徹している。偉い子たちだ。

毎日、ソース焼きそばでは飽きるので、ソースは変える。焼きそばソース以外では、オイスターを使ったり、お好みソース、中濃ソースプラスオイスターソース、鶏ガラと塩、トマトソース、煮干しを煮込んだ出汁、キムチ納豆などで焼き焼きすると味が変わって大変美味。それぞれ、好みでカツオ粉をかけたり、マヨネーズ、青のり、卵黄をかけると、さらに美味。

食材にお金がかかっていないから、コストパフォーマンスはコストコ。

 

焼きそばは、我が家のソウルフードだ。

ソウルフードで思い出したが、何年か前のツィッターで、「ラーメン二郎のラーメンは、やっぱりうまいな。ラーメンは俺のソウルフードだ」というツィートがあった。

それにたいして、「バカヤロー、ラーメンはソウルの食べ物じゃない。立派な日本食だ」というコメントが何件も寄せられたという。

ソウル違い。

たとえ冗談だとしても程度が低い。

以前、テクニカルイラストの達人・アホのイナバ君に、君のソウルフードは何? と聞いたことがあった。

「ああ、サムギョプサルですね。あれなら毎日でも食べられます。いや、毎日は無理かな。1ヶ月に2回は食べてもオーケーですね。オーケー牧場。韓国料理は本当にうまい」

同じソウル違いでも、イナバ君の場合は、ホンワカしている。

 

ソウルと言えば「ソウルから来た娘」。

2年前に、ソウルから来た娘がいた。その当時29歳だった。

名前を「ユナ」と言った。娘の大親友だ。7歳年上。

ユナちゃんは、子どもの頃から日本が大好きで、韓国ドラマやKPOPには見向きもせず、日本文化に傾倒した。

ユナちゃんは、アイドルグループの嵐が特に大好きで、嵐の歌の歌詞を理解したいために、日本語を独学で習得し始めた。

11歳のときだ。

インターネットで日本のサイトを開き、読み書きを勉強した。会話に関してはYouTubeで勉強した。

高校3年で、会話読み書きは通用するレベルになった。

そのとき、ツィッターの世界で我が娘と出会った。娘は、KPOPにハマりかけていた頃だった。KPOPの情報を少しでも取り入れたいと思って、日本語を自在に操るユナちゃんにアピールした。

「私、KPOP嫌いなんだよね」と最初は拒否されたが、娘が12歳のときから、メール付き合いが始まった。基本、会話は日本語だが、娘が勉強中に難しいハングルの表現に出くわしたときは、ユナちゃんが丁寧に教えてくれた。

優秀な人が教えると習得も早い。娘は大学1年ごろになると、ハングルが、そこそこ操れるようになった。

そこで、娘はソウル留学計画を立てた。

大学3年の後期だ。

留学する前に、娘はユナちゃんに頼まれた。

「うちの両親は、筋金入りの反日なの。日本のことを話すとすぐに機嫌が悪くなるの。でも、夏帆みたいないい子が日本にたくさんいるってわかったら、少しは心を開くかもしれない。お願い協力して」

ユナちゃんの夢は、日本で働くことだった。それを知っていた娘は「わかったぞなもし」と快く快諾して諾諾した。

 

ユナちゃんの家に行っても、最初は、ご両親からまったく無視された。しかし、人間には根気と婚期が必要だ。婚期を逃しても人生の流れが少し変わるだけだが、根気がなくなると「あー、俺の人生なんか、どうでもいい!」と自暴自棄になる。それは、よくない。

娘は婚期根気よくユナちゃんのご両親にハングル語で話しかけた。

すると、ご両親の反日は直らなかったが、留学が終わるころには「夏帆はいい子だよ。この子は信用できる」と言ってくれるまでになった。

そのあと、ユナちゃんはジワジワとご両親を懐柔し、2年前に日本で働くことを許してもらった。

 

そのユナちゃんが、日曜日の夕方、我が家にやってきた。

ただ、いつもと景色が違った。隣に未確認生物がいたのだ。その生物は、ネクタイを締めてお土産らしきものを持っていたのだ。

生物学的には、人間に近い。もしかしたら、男かもしれない。

ユナちゃんが言った。

「ねえ、お父さん、この人が前から言っていた彼氏だよ。連れてきたよー」

ユナちゃん、嬉しそうだね。

「お父さんお母さんご家族の皆様、はじめまして」未確認生物が日本語を喋った。

なんか、固そうなやつだな。つまんねえな。でも、顔はいい。「男梅」のような顔をしていたのだ。これが「カールおじさん」だったら、袋ごと潰してやったのに。

年齢は、ユナちゃんより2歳下。30歳だという。老けてますねえ。

馴れ初めは、とっくに聞いていたので、その話はパス。

 

ちょうど晩メシの時間だった。普段なら、私の手料理を振る舞うのだが、振るのも舞うのも面倒くさかったので、出来合いの弁当を食うことにした。オープンな食事は危険だと判断。

ガスト弁当だ。娘とユナちゃんと男梅に買ってきてもらうことにした。

私だけが、マヨコーンピザ。他の5人はハンバーグ系の弁当だった。

食っている間の話題は、ユナちゃんと男梅が勤めている病院のことだった。シビアな話を聞かされたので、生々しくて割愛。

 

最後に、みんなのソウルフードは何? という話が出た。

私は焼きそば。娘はラーメン。息子は唐揚げ。ヨメは、ケンタッキーフライドチキン、ユナちゃんはおでん。

そして、男梅は「辛ラーメン」と答えた

 

 

それって、ボケたの? 狙っているの?

 

 



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