昨今は、少し有名になると、女性歌手は「歌姫」という称号を得る。
女性が歌っているのだから、「姫」なんだと言われればそれまでだが、何となく「歌姫」の安売りのようにも思える。
外国でも、「DIVA」だらけなんだろうか。
よくわからないところだ。
私は、リスペクトする女性歌手を「歌姫」とは呼ばない。
「女王」と呼ぶ。
たとえば、「POPSの女王」は、安室奈美恵だ。
「R&Bの女王」が、MISIA。
「歌魂(うたたま)の女王」が、COCCOと元ちとせ。
「自作自演の女王」が、宇多田ヒカル。
この話を人にすると、「なんじゃ、そりゃ! 女王って、美空ひばりじゃ、あるまいし」と必ず馬鹿にされるのだが、歌手ご本人を冒涜しているわけではないから、いいだろう、と私は思っている。
ただ、呼び方を変えただけじゃないか、と言われたら、ごもっともです、と答えるしかないが。
先日、数年ぶりにCDショップに行ったら、「歌姫コーナー」というのがあった。
セリーヌ・ディオン、ホィットニー・ヒューストン、マドンナ、ビヨンセ、テイラー・スイフト、レディ・ガガなどの洋楽とともに、日本の歌手のコーナーもあった。
予想通り、宇多田ヒカル、安室奈美恵、MISIA、Superfly、倖田來未、中島美嘉、浜崎あゆみがあった。
だが、そのほかに、山口百恵、松田聖子、中森明菜、岩崎宏美、広瀬香美、綾戸智絵、中島みゆき、和田アキ子などがあった。
歌姫の大安売りだ。
クラス全員が百点を取ったら、百点のありがたみがない。
ただ、その中に本田美奈子の名前を見つけたときには、妙に納得してしまった。
亡くなったから言うわけではないが、命の火を燃やしながら、そして燃やし尽くして歌い続けた彼女こそ「歌姫」の称号にふさわしい歌手ではないか、と思ったのだ。
正直のところ本田美奈子さんのCDは、持っていないし、聴いたことがない。
しかし、以前、NHK教育テレビだったか、衛星放送だったかは忘れたが、「レ・ミゼラブル」というミュージカルを放映していたのをたまたま観たことがある。
テレビをザッピングしていて、偶然たどり着いたという状態だったから、いつでもチャンネルを変えることができるよう、右手にリモコンを握り締めながら、観た。
すぐにチャンネルを変えるつもりだったが、本田美奈子さんの演技に魅せられて、結局最後まで観てしまった。
それほど素晴らしい演技だった。
華奢な体で、声を振り絞り、時に感情を抑え、体全体を使って表現する姿には、「歌の神」が宿っているような気がした。
そのとき、ああ、この人は「ミュージカルの女王」だと思った(他のミュージカルは観たことないが)。
あるいは、この人こそ「歌姫」だ、と確信した。
その印象が強すぎたため、その印象を消さないためにも、私は歌手・本田美奈子の歌を真面目に聴いたことがない。
おそらく、これからも聴くことはないだろう。
ただ、一度しか聴かなくても、あれほど歌に圧倒されたのは、初めてである。
私は、そのときの感動を大事にしたいと思う。
本当の「歌姫」の存在を忘れないでいようと思う。
だから、安売りの「歌姫」は、私にはいらない。
女性が歌っているのだから、「姫」なんだと言われればそれまでだが、何となく「歌姫」の安売りのようにも思える。
外国でも、「DIVA」だらけなんだろうか。
よくわからないところだ。
私は、リスペクトする女性歌手を「歌姫」とは呼ばない。
「女王」と呼ぶ。
たとえば、「POPSの女王」は、安室奈美恵だ。
「R&Bの女王」が、MISIA。
「歌魂(うたたま)の女王」が、COCCOと元ちとせ。
「自作自演の女王」が、宇多田ヒカル。
この話を人にすると、「なんじゃ、そりゃ! 女王って、美空ひばりじゃ、あるまいし」と必ず馬鹿にされるのだが、歌手ご本人を冒涜しているわけではないから、いいだろう、と私は思っている。
ただ、呼び方を変えただけじゃないか、と言われたら、ごもっともです、と答えるしかないが。
先日、数年ぶりにCDショップに行ったら、「歌姫コーナー」というのがあった。
セリーヌ・ディオン、ホィットニー・ヒューストン、マドンナ、ビヨンセ、テイラー・スイフト、レディ・ガガなどの洋楽とともに、日本の歌手のコーナーもあった。
予想通り、宇多田ヒカル、安室奈美恵、MISIA、Superfly、倖田來未、中島美嘉、浜崎あゆみがあった。
だが、そのほかに、山口百恵、松田聖子、中森明菜、岩崎宏美、広瀬香美、綾戸智絵、中島みゆき、和田アキ子などがあった。
歌姫の大安売りだ。
クラス全員が百点を取ったら、百点のありがたみがない。
ただ、その中に本田美奈子の名前を見つけたときには、妙に納得してしまった。
亡くなったから言うわけではないが、命の火を燃やしながら、そして燃やし尽くして歌い続けた彼女こそ「歌姫」の称号にふさわしい歌手ではないか、と思ったのだ。
正直のところ本田美奈子さんのCDは、持っていないし、聴いたことがない。
しかし、以前、NHK教育テレビだったか、衛星放送だったかは忘れたが、「レ・ミゼラブル」というミュージカルを放映していたのをたまたま観たことがある。
テレビをザッピングしていて、偶然たどり着いたという状態だったから、いつでもチャンネルを変えることができるよう、右手にリモコンを握り締めながら、観た。
すぐにチャンネルを変えるつもりだったが、本田美奈子さんの演技に魅せられて、結局最後まで観てしまった。
それほど素晴らしい演技だった。
華奢な体で、声を振り絞り、時に感情を抑え、体全体を使って表現する姿には、「歌の神」が宿っているような気がした。
そのとき、ああ、この人は「ミュージカルの女王」だと思った(他のミュージカルは観たことないが)。
あるいは、この人こそ「歌姫」だ、と確信した。
その印象が強すぎたため、その印象を消さないためにも、私は歌手・本田美奈子の歌を真面目に聴いたことがない。
おそらく、これからも聴くことはないだろう。
ただ、一度しか聴かなくても、あれほど歌に圧倒されたのは、初めてである。
私は、そのときの感動を大事にしたいと思う。
本当の「歌姫」の存在を忘れないでいようと思う。
だから、安売りの「歌姫」は、私にはいらない。
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