リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

歌の下手な天使

2011-10-11 10:02:03 | オヤジの日記
我が家では、新垣結衣さんのことを「天使」と呼んでいる。

ヨメ、大学3年の息子、高校1年の娘、そして、私。
みんなガッキーが、好きだ。

時に、テレビ局の孫請けのような形で仕事を貰っているフリーランスの私は、打ち合わせで、ときどきテレビ局に行くことがある。

日本テレビとNHK、テレビ東京が多い。

2年以上前だったと思うが、汐留の日本テレビの廊下で新垣結衣さんとすれ違ったことがある。

私は目が悪いので、すれ違う寸前まで、まったく気付かなかった。
背の大きい女の人が歩いてくるな、と思っていたが、それがガッキーだとは思わなかった。

これほど簡単に天使と遭遇することなど、ありえない、と私の脳が想定していたのだと思う。
だから、まったく心が無防備だった。


しかし、すれ違ったとき、私の体の中で何かが震えた(そう感じた)。


そして、ほとんど反射的に、すれ違った女の人の顔を目で追っていた。


それが、ガッキーだと認識するまで、1秒以上の時を要した。
その間に、天使は私に後ろ姿を見せて、少しずつ遠ざかっていった。

マネージャーらしき女の人と、天使は「フフフ」と笑いながら遠ざかっていった。


天使の匂いだけが残った。


香水の匂いではない。
何とも表現しようのない四次元の匂いが、私の周りの空間に充満しているような気がした。

それは、オーラと言っていいものかもしれない。

そのとき、ああ、やっぱり新垣結衣は天使だったんだ、と思った。

そのことを家に帰って家族に話したとき、娘に「何だよ、ちっともわからないぞ! もっとわかりやすく説明しろよ」と怒られたのだが、どんな言葉を使っても、そのときの感覚を説明できないのである。

だって、オーラなんだから・・・・・。


2ヶ月ほど前、息子が「ブックオフで新垣結衣のファーストアルバムの中古を500円で売っていた」と喜びを露わにして、帰ってきた。

天使のアルバムを500円で買うか、と思ったが、買っちまったもんは、仕方がない。

家族揃って、天使の歌声に耳を澄ませた。


天使は、歌が上手とは言えなかった。


部屋を微妙な空気が流れていった。


そして、全曲を聴き終わったあと、娘が言った。

「柴咲コウの下手な歌は想像できない。
そして、ガッキーの上手い歌も想像できない。
だから、ガッキーは、これでいいのだ」


家族全員が、大きく頷いた。