まさるのビジネス雑記帳

勉強ノート代わりに書いています。

独創性ある会社風土とは

2007-02-05 00:15:06 | 企業一般

企業社会で、創造性・独創性が重要だと叫ばれています。

しかし、相変わらず日本の既存の大企業では、Creativity/Originalityを潰す風土があります。経営者が、独創性を発揮しろと言いながら、これを潰す風土を作っているのではないでしょうか。

Creativeにするには、どうすれば良いでしょう。何かの本に「FLOSS」と書いていました。

F=failure first(失敗から次のヒントを見いだす)

L=Left hand(異質な視点で物事を考える)

O=Out there(現場に出よう)

S=Sloppy(いい加減になれ)

S=Stupid(自分はバカだと思って謙虚に人の話を聞く)

また、AppleSteeve Jobsは、Stanford大学の卒業式での講演で、Stay hungry and stay foolishと言っています。

経営者は、自分の行動は忘れて、口では「創造性が重要、独創力を発揮、チャレンジだ、イノベーションだ」とかなんとか言っていますが、日本の大企業に入れば、その会社独特の企業文化があります。画一的な社員教育も行います。また、中には「xx会社マンとしてふさわしい行動を行え」とか「我が社の伝統はxxである」「これが我が社のValueである」とか言います。知らず知らずの間に金太郎飴型人間を製造しています。私はそういった言葉を聞くと寒気を覚えます。勿論社会人としての常識は身につける必要はありますが。

まあ、企業Valueとして、他の会社でも共通の価値観ならまだましなのですが。例えばトヨタは、「物づくりは人づくり」と言っています。GEではGE Valueとして、以下を言っています。

(1) 情熱をもって顧客の成功に尽くす

(2) 優秀さを追求し、官僚主義を許さない

(3) 世界中の優れた知的資産を重んじ、これをもたらす人材を尊重

(4) 変化をチャンスと捉える

(5) 顧客中心の、分かりやすくシンプルなビジョンの打ち出す

日本は、まだまだ会社中心主義の狭量の世界です。会社の為、組織を守るとかという意識が刷り込まれると、会社優先、ときには外部に嘘をついて、消費期限切れの牛乳を使ってシュークリームを作って販売して利益を出そうとするという事が起こります。

会社の新規案件でも、10人中5人が賛成するようなことは手遅れ、7-8人が賛成するなら止めた方がよい。2-3人が良いという間にやるべきだと思うのですが。

大企業では独創的アイデアがでてきても、会議をすれば潰されます。それに対してお金を出してくれない、つまり結局出来ないとなります。失敗したら、やはり人事の処遇ではマイナスです。やる気も失います。500億円、1000億円の事をやろうとするのでは無いですね。20億円、30億円ぐらいの話です。業績の良い大会社は、こんな程度で会社は潰れません。Riskに向かってチャレンジしないことが、将来その会社の最大のリスクですね。


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