今日の日記は、今久しぶりにお茶の間鑑賞している映画『K-19』(2002年製作 キャスリン・ビグロー監督 ハリソン・フォード リーアム・ニーソン主演)のことです。
この映画は、2008年に製作された『ハート・ロッカー』( 第82回・2010年アカデミー賞で9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞の6部門で受賞した作品)のキャスリン・ビグロー監督の前作です。添付した写真は、映画で主演したハリソン・フォード(左)と演技指導するキャスリン・ビグロー監督(右)です。
この映画は、1961年にアメリカとソ連の冷戦時代に起こった実話に基づいて作られた作品です。ソビエト連邦海軍は、極秘に開発した新型原子力潜水艦K-19のボレーニン艦長(リーアム・ニーソン)を更迭し、職務指向の高いボストリコフ大佐(ハリソン・フォード)を新艦長に任命します。しかし、部下の安全を願うリーアム・ニーソン副長と国家に自分を捧げるハリソン・フォード艦長の対立は次第に強くなっていきます。
そして、7月4日K-19は全世界を巻き込みかねない大惨事に襲われます。艦の後部動力・原子炉の配管パイプに小さなひび割れが発生し、冷却水が漏れ始めたのです。このまま原子炉の冷却水が漏れ続けると、炉心が過熱・溶融(1,000℃以上で)すれば、熱核爆発(1.4メガトン級)し搭載している核ミサイル弾も核爆発(ヒロシマ以上の威力)します。しかも、この艦はNATO基地の目前に潜水しており、アメリカが報復の核ミサイルをロシアに発射するのは必定。
このような核兵器を使った第三次世界大戦に発展する人類破滅の極限状態で、艦長以下乗組員の死闘が描かれています。これを描くキャスリン・ビグロー監督の演出手腕は、とても素晴らしいです。女性とは思えない冷静沈着の適切な表現で、放射能汚染の恐ろしさ(防護服でなく気休めのケミカルコート着用の10分間で作業員が嘔吐・皮膚が爛れる)と、それを死を覚悟して防ぐ(搭載している30tの真水を炉心に注入するパイプ敷設)乗組員たちの戦いに、つよく胸を打たれる冷戦映画の名作です。また、真の英雄とは何か?問いかけている女性が創った『男の映画』です。
この映画を、政府や東京電力の首脳が東日本大震災の前に事前に鑑賞していたら、福島第一原子力発電所での放射能流失防止の戦いは、まったく違ったものになっていたでしょう。
今からでも遅くないですから、首脳たちにこの映画『K-19』是非観てほしいと、私は思っています。
この映画は、2008年に製作された『ハート・ロッカー』( 第82回・2010年アカデミー賞で9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞の6部門で受賞した作品)のキャスリン・ビグロー監督の前作です。添付した写真は、映画で主演したハリソン・フォード(左)と演技指導するキャスリン・ビグロー監督(右)です。
この映画は、1961年にアメリカとソ連の冷戦時代に起こった実話に基づいて作られた作品です。ソビエト連邦海軍は、極秘に開発した新型原子力潜水艦K-19のボレーニン艦長(リーアム・ニーソン)を更迭し、職務指向の高いボストリコフ大佐(ハリソン・フォード)を新艦長に任命します。しかし、部下の安全を願うリーアム・ニーソン副長と国家に自分を捧げるハリソン・フォード艦長の対立は次第に強くなっていきます。
そして、7月4日K-19は全世界を巻き込みかねない大惨事に襲われます。艦の後部動力・原子炉の配管パイプに小さなひび割れが発生し、冷却水が漏れ始めたのです。このまま原子炉の冷却水が漏れ続けると、炉心が過熱・溶融(1,000℃以上で)すれば、熱核爆発(1.4メガトン級)し搭載している核ミサイル弾も核爆発(ヒロシマ以上の威力)します。しかも、この艦はNATO基地の目前に潜水しており、アメリカが報復の核ミサイルをロシアに発射するのは必定。
このような核兵器を使った第三次世界大戦に発展する人類破滅の極限状態で、艦長以下乗組員の死闘が描かれています。これを描くキャスリン・ビグロー監督の演出手腕は、とても素晴らしいです。女性とは思えない冷静沈着の適切な表現で、放射能汚染の恐ろしさ(防護服でなく気休めのケミカルコート着用の10分間で作業員が嘔吐・皮膚が爛れる)と、それを死を覚悟して防ぐ(搭載している30tの真水を炉心に注入するパイプ敷設)乗組員たちの戦いに、つよく胸を打たれる冷戦映画の名作です。また、真の英雄とは何か?問いかけている女性が創った『男の映画』です。
この映画を、政府や東京電力の首脳が東日本大震災の前に事前に鑑賞していたら、福島第一原子力発電所での放射能流失防止の戦いは、まったく違ったものになっていたでしょう。
今からでも遅くないですから、首脳たちにこの映画『K-19』是非観てほしいと、私は思っています。