天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

楽しみだったGW中国西域旅行が催行中止になったので井上靖氏が三番目に行きたいイスタンブール訪問を決意

2011-03-25 22:30:13 | 日記
今日の日記は、私が楽しみにしていたGW海外旅行の西域シルクロードの旅が東日本大震災の影響で、申し込み客の取り消しが相次いだ為、催行中止になったことです。
本日、旅行会社代理店から、私の申し込んだツアーの参加希望者が、私を含めて2名のみと激減したので、催行不可能になったと書面で連絡がありました。同封されていた代案のツアーも私は熟慮検討しましたが、日程の関係でその案を採用できませんでした。だから、私は今回のGW海外旅行の西域シルクロードの旅を断念しました。
奇しくも、今日は会社帰りにレンタル店から日本映画『敦煌』を借りてきて、お茶の間鑑賞しようと思っていたところでした。今、とても残念な思いをしています。
でも、今読んでいる井上靖と司馬遼太郎による対談集『西域をゆく』(文春文庫版)の中の「対談・西域への夢」で西域を深く愛した作家意井上靖氏が、私にとても印象に残る御自身の旅行先嗜好を述べておられます。以下に、その二人の会話を引用・掲載します。
・井上『あの当時の長安というのは、しゃれた都だったのでしょうね。詩があるし、城外に胡姫がいたし、世界一の都ですね。』
・司馬『二番が見つからないくらいの。・・なんていっても唐というのは、いかにも開放的な、世界帝国ですからね。その後の時代と比べてみても、唐は自信があったのでしょう。』
・井上『往古の都市で、いちばん行きたいところはどこかと問われれば、やはり私は長安ですね。二番目はベニスかな。』
・司馬『そうでしょうね。』
・井上『長安と全盛時代のベニスですね。その二つは、しゃれた都会だったと思います。むろん規模は、長安のほうが大きいし、ベニスは一つの都市に過ぎなかったけれども、しかし、いい都会だったでしょうね。三番目に行きたいのは、時代を選ばなければいけないけれども、イスタンブールです。』
・司馬『三つとも、異種文化が衝突しあう場所ですね。』
司馬さんとの対談で、井上さんは、海外で三番目に行きたい場所はイスタンブールと言っています。私は既に二箇所、長安(西安)とベニス(ベネチェア)には訪れています。ただ井上が行きたい街、三番目のイスタンブールには、まだ行っていません。だから、この井上さんの発言に啓発されて、何か私はイスタンブールを訪れたくなりました。
また、奇縁なことに、正月の南イタリア旅行の帰りの機内誌の表紙には、イスタンブールの世界遺産の建物が映っていました。(添付した写真を参照のこと)
何か、今では歴史の街・イスタンブールが、私を呼んでいたような気がしています。だから、中止になったシルクロードの旅の代わりに、お盆休みにトルコ旅行でイスタンブールを訪問しようと、私は決意をしました。
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