１９８３年シャーリーマクレーンは待望アカデミー主演女優賞授賞で「私の芸歴はこの賞と同じくらい長いの」

今日の日記は、今お茶の間鑑賞しているアカデミー賞受賞式（１９７０年～１９９０年までの２１年間）を紹介した映画『アカデミー賞 グレイテスト モメント』（ジェフ・マーゴリス監督　１９９２年製作）のことです。添付した写真は、そのビデオ表紙です。
今年の第８３回アカデミー賞授賞式は、２月２７日（アメリカ現地時間）に行なわれいます。毎年、このアメリカハリウッド映画の祭典には、映画俳優や製作者たちの演技ではなく真実の悲喜こもごものドラマが演じられています。私は、２０年前以上のイベント（１９７０年～１９９０年までの２１年間）での感動する俳優たちの名スピーチを再度鑑賞したくなって、映画『アカデミー賞 グレイテスト モメント』（ジェフ・マーゴリス監督　１９９２年製作）を今お茶の間鑑賞しています。
この映画で、私が特に印象に残った主演男・女優賞を受賞した二人の俳優の言葉を紹介します。
・主演女優賞：第５６回（１９８３年）シャーリー・マクレーン（４８歳）「愛と追憶の日々」
『私の芸歴はこの賞と同じくらい長いの！（会場大爆笑）オスカーへの夢を、２６年間も見続けさせてくれて、ありがとう！』
・主演男優賞：第５２回（１９７９年）ダスティン・ホフマン（４２歳）「クレイマー・クレイマー」
『複雑です。僕は協会を批判してきた－ある理由から。仕事の機会を得られた事には深く感謝しています。ジャック・レモンに勝ったとは思わない。アル・パチーノやピーター・セラーズにも、ロバート・デュバルが負けたんじゃない！皆、同じ芸術を志す家族だ！映画俳優組合員は６万人、俳優労働組合には１０万人が加入している。ほとんどは仕事はなく、運のいいほんのひと握りの者が、脚本や監督の機会を手にする。演じることしか能がない役者バカは、タクシーを運転しながら修業するしかない。演技の向上を求め必死に努力する皆さん！全員が勝者です！この賞を分かち合いましょう！ありがとう！（映画では「チャイナ・シンドローム」で同賞ノミネートしたジャック・レモンが拍手するシーンを映す）』
この映画で、積年の夢が適ったシャーリー・マクレーンは、それまでアカデミー賞で何度もノミネートや候補に挙げられていながら、受賞できなかった女優です。彼女のように、やっと受賞できた女優はまだ良いほうで、その賞にまったく見放された多くの俳優たちがいるのです。ハリウッドを代表する映画スターのダスティン・ホフマンの話『映画俳優組合員は６万人、俳優労働組合には１０万人加入』には、私はとても驚きました。だから、彼の『全員が勝者です！この賞を分かち合いましょう』会場での訴えには、私は深く感動しました。
今年の主演女優賞は、『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマン（２９歳）が受賞しています。彼女は初ノミネートで初受賞したとても幸運な女優です。私生活でも二世誕生が待たれているハッピーな人生です。でも、彼女にはダスティン・ホフマンの言葉『演じることしか能がない役者バカは、タクシーを運転しながら修業するしかない。』を肝に銘じて、これからも謙虚な俳優生活をしてほしいと願っています。