●マレーシアのクアラルンプールで開幕した、初の東アジアサミ
ットに出席したプーチン大統領は、ロシアはアジアで一方的な
利益を得ようと目指していないとした。
今回の東アジアサミットにはASEANと日本、中国、韓国、イン
ド、オーストラリア、ニュージーランド合わせて16カ国の首脳が
参加。今回の会議ではアジア太平洋地域の新たな国際機関、
東アジア共同体の構築を目指す事が宣言された。
●ロシアと中国は、中国の化学工場爆発事故による、有毒物質
の河川流入に対処するため協力を続けていく構えである事を、
マレーシアでプーチン大統領と中国の温家宝首相との会談後、
記者団に対し明らかにした。
●アメリカ国防総省は来年、イラクとアフガニスタンで利用する軍
事費用として、800億$から1000億$を予算に計上するよう求め
る構え。アメリカ議会のデータによると、アメリカ軍がアフガニス
タンやイラクで行った軍事作戦や経済復興、要人の護衛などに
使われた予算は合計すると3000億$を上回っている。一方アメ
リカ国防総省は、自国内でイラクでの軍事作戦に反対する勢力
や、反戦運動グループの監視活動を行っていることを、アメリカ
のABC-TVがアメリカ国防総省から入手した文書で明らかにな
った。
そのなかでアメリカ全土では、この10ヵ月の間に見られた1500
件以上の反戦活動と疑われる出来事が列挙されている。
アメリカ国防総省による反戦活動家の監視は、ベトナム戦争時
代に広く行われたものだが、専門家はそれが新しい状況下で再
び息を吹き返したと見ている。
アメリカ東アジア軍事戦略と日米安保体制―付・ 国防総省第四次東アジア戦略報告社会評論社 このアイテムの詳細を見る |
●ウクライナ平和維持部隊の、イラクからの最終的な撤退が12月
20日から始まることを、ウクライナ軍参謀総長が明らかにした。
●イラン政府は濃縮ウラン製造プロセスを、ロシアで実施すると言
う問題に付いて、話し合いが行われることを歓迎している。
●アメリカCIAがテロ容疑者を誘拐し、不法にヨーロッパ各国に移
送した情報に付いて、捜査を実施している欧州会議特別委員会
委員長は、この情報は事実に則したものであるとの見解を示した。
一方で委員長は欧州連合加盟国が、この行為に加担したか否か
についてはまだ判らないとした。
●ルーマニアに置かれるアメリカ軍基地には、およそ1500人の兵士
が配置されることを、アメリカのライス国務長官が明らかにした。
観測筋はアメリカが東欧に軍事基地を置くことで、この地域の状勢
はさらに複雑化すると指摘している。
●ロシア上院連邦会議で、来年2006年度予算案が可決された。
●ロシアのガスプロム社がドイツで主催したセミナーのなかで、ドイツ
のグロス経済相が、ドイツはロシアとのエネルギー分野での協力を
広げていくとの意向を明らかにした。
●ロシア極東の軍港都市ウラジオストクでは、ロシア太平洋艦隊の部
隊がおよそ3ヶ月に渡る遠洋航海を終えて帰還した。
●モスクワにある国立歴史博物館で、この一年間にロシア国民が達成
した業績を称える、Russia of the year賞の第二回表彰式が行われる。