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ロシアの若者、日本のサイバー文化に夢中

2012-01-23 | ラジオ
インターネットは私たちの生活と密接に繋がっている。これがなくては仕事も娯楽も成立しない。インターネット文化は各国により特徴があり意味合いが異なる。
日本のインターネットユーザーは1億人といわれているが、日本における仮想空間はどのようなものなのだろうか。現実空間と仮想空間の落差は大きいのだろうか。
こうしたロシア人の問いに答えてくれるのは、最近、モスクワの書店に並ぶようになった「現実空間と仮想空間における日本人」という本だ。

ロシアでは日本のサイバー文化はまだよく知られていないため、この本は大変な注目を集めた。
「現実空間と仮想空間における日本人」の執筆者エレーナ・カタソノワさんのインタビューを、ここで聞いていただきたい。
「サイバー文化は、ここ20年で広がった新しい現象だ。インターネットによりなされた文化のグローバル化の下サイバー文化は拡大した。
現代ではインターネットは現代人の生活に非常に深く浸透している。携帯電話でさえ仮想空間への入り口となる。
日本ではサイバー文化が大変発達しており、すでに美学が確立しつつある。日本のサイバー文化の特徴として挙げられるのは、ハイテクノロジーと人間の心の温かみの結合だ。
すでに最新技術により生み出された芸術ジャンルが登場している。
例えばケータイ小説などがある。ケータイ小説は携帯電話の画面で読むことができる小説だ。さらに携帯映画というジャンルも現れている。携帯映画は携帯電話のカメラで撮影された作品で、その作品の優劣を競うコンクールも行われている」
カタソノワさんの意見だ。

多くの専門家たちはポップカルチャーは将来、サイバー空間と密接に繋がるようになるだろうと予測している。
日本は他の国に先駆け、最先端の技術と大衆文化を調和させ、新しいハイテク文化を商品に取り込んでいる。このような文化コンテンツは世界中で広く需要がある。
アニメ、漫画、映画およびコンピューターゲームといった日本の文化コンテンツは、技術の輸出以上に多くの顧客を抱えている。

ロシアでは日本のサイバー文化の愛好家は年々増加している。
これに付いてカタソノワさんは次のように語っている。
「驚くべきことにロシアの若者は日本で起きている文化現象に精通している。ロシア国内で日本のポップカルチャーのフェステバルが開催されると、多くの参加者や観客が集まる。
昨年、初の全ロシアコスプレコンテストが開催され、約100人がエントリーした。
ゴシック&ロリータフェスティバルはすでに恒例となっており、インターネットショップでは、コスプレに必要なアクセサリーを購入することができる。
アニメフェスティバルはロシアの様々な都市で開催されており、その枠内ではコスプレショーや写真コンテスト、コスプレ指導、格闘技選手権といったイベントが行われている。
こうした日本の流行や一見風変わりな扮装は、年々着実にロシアの中に浸透しているのだ。
コスプレの人気は、今のところは単なる流行に過ぎず、一過性のものに終わるかもしれないが、こうした流行は、日本への興味を育み、両国間の若者がお互いを理解するための良いきっかけになると考えている」
カタソノワさんの発言だ。

毎年、秋にロシアの多くの都市では、色鮮やかな衣装とカツラを身に着けた、コスプレショーの参加者たちが通りを埋め尽くしている。通りすがりの人々は、コスプレイヤーたちを見て微笑んでいる。こんなふうに日本のサイバー文化はロシア人たちに確かに受け入れられている。

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