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レバノンの政治危機の打開に建設的な可能性を持つロシア

2007-11-30 | ラジオ
現在モスクワではレバノンの反シリア派の有力指導者ハリリ氏が、国内分裂の
危機性をも孕んだ、レバノンの危機的状況と、その打開法に付いて話し合いを
行なっている。
ハリリ氏のモスクワ訪問は、レバノンの新大統領選挙を前に行なわれたもので
このことはレバノンが、今回の問題解決に向けてロシアが建設的な貢献を行な
う力を持っていると考えていることを物語っている。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
現在のレバノンでの危機は、1970年代から80年代にかけての、激しい内戦に端
を発している。AX
しかし内戦の後レバノンでは、幾つかの問題が解決へと動き始め、様々な勢力
の間で焦点が見出されたかのように思われた。
しかしここ数年に亘ってテロが発生するようになり、2006年にイスラエルに軍事
侵攻して以来、レバノンでは再び国内での対立が深まっていった。
レバノンは自力で内戦問題を解決できるだろうと考えられているが、しかし対立
する各勢力の影には、余りにも多くの外からの力が動いている。

シリアとイランは憲法上イスラム系シーア派とスンニ派を通じて、レバノンの国内
政治に対する影響力を持っている。
一方アメリカやフランスなどのキリスト教グループから、大統領が選ばれることは
すでに保障されている。
レバノンの国内政治の危機的状況は、まさに次期大統領をめぐって(?)いるのだ。

11月末にぱラフード大統領の任期が切れる。そして順調に行った場合は国全体
の合意に基づいて、新たな大統領が選出されることになっている。
新大統領は全ての宗派によって承認されなければならない。
シーア派組織ヒズボラそしてシリアやイランの支援を受けている、キリスト教系政
党は選挙プロセスを阻止しようと試みている。
これに関連して議会の首位を占めるハリリ派の政党連合は、大統領に議会の多
数派の代表を選ぶ用意があることを表明している。

そして国内での両立を回避するためハリリ氏は、ロシアが仲裁が務まることを要
求している。
レバノンの危機めぐってロシアは、どのうよな役割を果たすことが出来るのだろう
か。
これに付いてロシアのエキスパートは、次のように語っている。
「ロシアはレバノンの国内状況における、一定の仲介役となることが出来るだろう。
そしてまさにレバノンの各政治勢力の、ロシアにそのような役割を示しているのだ
と思う。レバノンは自国の利益を獲得するために動いている、アメリカやフランスと
異なり、レバノンの国内状況にはそれほど関心が無い、第三国を介入させようとし
ている」

レバノンの国内外の全ての関係国と正常な関係を築き、その国々に影響を与えて
いくことが出来るのがロシアだけなのだ。
そしてレバノンの政治家達は、まさにこの点に望みをかけているのだ。

11月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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