ラジオ・タイランド(4月30日放送)

●バンコク都庁は今年の洪水対策準備を進めている。今年はここ30年で雨による
　降水量が最も多くなっているため、バンコク都庁では洪水の被害が深刻化すると
　の懸念から、河川の水位の監視を強めているほか洪水対策の特別準備を進め
　ている。
　バンコクはここ1週間にわたりに、連日のように雷や強風を伴う厳しい雨に見舞わ
　れてており、バンコク都知事は去年各地域で、多くの被害が報告されていることを
　明らかにしている。
　気象庁では来週バンコクでの降水確立を30%から60%と予想しており、速やかな
　洪水対策が求められている。
　今年の雨期の雨量は、昨年の同じ時期の雨量を遥かに上回っており、住民に洪水
　に注意するよう呼びかけている。

●商務大臣は政府が、米の輸出を支援する方針であることを発表した。
　商務大臣は政府は世界市場に向けた900万トンの米の輸出で、国内の輸出業者を
　支援すると共に、米の輸出量を制限しない方針だと発表した。
　これはこの2ヶ月で米の国際価格が急騰しており、米の輸出国であるインドやベトナ
　ムが不作を理由に、米の輸出を制限を実施したこともあり供給の不足と、さらなる価
　格の上昇が懸念されている。
　タイが輸出の制限に踏み切れば、混乱が拡大する恐れがあり、商務大臣はこれは
　世界的な食糧不足の問題を軽減するために、輸出の制限をしない考えを承認した
　としている。

　また昨日の閣議で政府の備蓄米210万トンの、市場放出が決定した。
　市場の価格より約15%ほど安く販売し、高値の続く米の価格の引き下げを図るのが
　目的されている。
　米の価格の高騰は主要な輸出国の不作と、高い石油価格のほか、バイオ燃料用
　作物への転作などの原因が積み重なったものと見られている。

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●工業省はサトウキビの買付け価格の値上げを決定した。
　工業省は農民支援の為、サトウキビ買付け価格を値上げし、サトウキビからのバイ
　オ燃料生産を促進させる方針。
　工業大臣は昨日の閣議で、政府のサトウキビ買付け価格を1トンに付き800バーツ
　にし14%の価格引き上げを合意したと発表した。
　この承認はサトウキビ農家が、燃料や人件費、肥料などの生産コストの高騰を理由
　に買取価格値上げを求めており、政府がそれに応じたものだ。

●政府はバンコク地下鉄の運賃を、今年の年末まで据え置くことを承認した。
　バンコクの地下鉄を運営するバンコク・メトロ社は、政府との契約に基づき2年に一
　度の運賃改正が認められており、今年1月からの運賃値上げ実施を求めていた。
　しかし消費物価の高騰による国民の負担を考え、政府は地下鉄運賃の値上げを年
　末まで据え置き、運賃の値上げは2009年1月から実施することを承認したと政府報
　道官が発表した。
　
　また身長120cm以下の子どもの運賃割引や、(?)子どもの運賃とお年寄りの運賃を無
　料にするよう、政府はバンコク・メトロ社に検討を指示した。
　政府は障害者の運賃も無料にするよう求めている。
　地下鉄の1日平均利用者数は、現在9万人から20万人となっておりバンコク・メトロ社
　では赤字経営が続いている。

●タイ政府官公庁は、タイ官公庁2008の参加者を募集している。
　
※(?)は聴き取れず