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グルジア政府に新たな挑発行為を示唆するアメリカの支援

2009-01-16 | ラジオ
アメリカとグルジアは、戦略的パートナー関係に関する協定に署名を行
った。
これは主にアメリカ・グルジア両国間の、長期的な展望での協力に付
いて方向付けるものだ。
この協定によるとアメリカ・グルジア間の協力は、両国の国益に基づい
たものとなっている。
またその一連の優先課題としてヨーロッパやユーラシア大陸の政治的、
経済的、軍事的構造へのグルジアの完全なる統合や軍隊の近代化、
グルジアの国防力の強化、カフカス地方の一連の共和国の領土保全
が挙げられている。

この協定への署名をアメリカの国務次官補は、この事を改めて確認した。
国務次官補によると昨年2008年8月に、サーカシビリ政権のグルジアが
南オセチアを侵攻した後、自国の独立を宣言しているアブハジアや南オ
セチアの独立を、アメリカが今後認めることはないとしている。
両共和国がグルジアの服従の下に戻るということが、グルジアの目的だ。
国務次官補によるとこの目的を達成するための努力は、二つの方向性か
ら実現されていくだろう。

その一つ目とはアブハジアと南オセチアの、独立承認に関する決定を下
すのを考え直すようロシアを説得すること。
そして二つ目としては国務次官補が言うところの、さらにアブハジアや南
オセチアにとって魅力的にならねばならなかった、グルジア自体を変える
ことに関係している。

これに関連してCIS諸国研究所所長は、この様なアプローチは先ず第一に
カフカスにおいて地位を固めようとするアメリカの意図や、昨年のグルジア
の南オセチア侵攻において、グルジアに味方したアメリカ政府やNATOのパ
ートナー諸国の誘導によって行われたと考え、さらに次の様に述べている。
「この誘導は一方で多かれ少なかれ、あからさまなものであった。しかし他
方ではベールに包まれていた部分もあった。
今日、西側諸国がロシアはすでに、ロシアで決定されたと考えているところ
の、この一連の問題に付いて新たに検討するように関心を抱いている事は
明らかである。
この一連の問題というのは、まさに南オセチアやアブハジアの地位に関する
問題なのである」
CIS諸国研究所所長は、この様に述べている。

グルジア政府の公式見解ではグルジアとアメリカとの、戦略的パートナー関
係に関する協定調印は、新たな挑発行為を奨励するかのように受け入れら
れた。
1月9日、南オセチアの国防省は国境地帯におけるグルジア軍と軍事技術の
(?)を規定した。
それより少し前には南オセチアの情報出版に関する政府委員会が、南オセチ
ア政府がロシアの軍事規定領や、南オセチアの軍事機構に対する、
グルジア側の挑発行為の準備に関する情報を持っていることを明らかにして
いる。

尚グルジアの公式筋は、この情報に関するコメントを差し控えた。

(?)は聴き取れず

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廣瀬 陽子
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1月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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