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ロシアの国家安全保障戦略をメドヴェージェフ大統領か承認

2009-06-07 | ラジオ
2020年までのロシアの国家安全保障戦略案が、大統領によって
承認された。
ロシア外務省報道官はこれを受けて臨んだ記者会見の中で、今
日国際社会は新たな脅威に対し脆弱であるが、このロシアの国家
安全保障戦略は、それに対抗するための必要不可欠な手段を盛り
込んだものであることを明らかにしている。
ロシア政府は現在ある安全保障メカニズムに付いて、グローバルな
ものも地域的なものも、完全とはおよそ言い難い状態であると捉え
ている。

未だに武力行使も厭わないという政策を続けている国も在り、その
明らかな例が、昨年2008年8月に起きたグルジアの南オセチア軍
事侵攻と言えるだろう。
こうした背景のなかでロシアを抑制しようとする政策も、再び現れな
いとも限らない。
今回、大統領の承認を得た戦略は、この国の外交政策に厳格に遵
守したもので、今日の世界の特徴を的確に反映しており、国家安全
保障の強化のために必要な、現実的な課題を掲げるものだ。

この戦略に付いて世界経済国際関係大学・国際安全保障センター
所長は、次の様な評価を与えている。
「このなかでは国家安全保障の目的が、非常に明確に語りつくられ
ている。
国が順調に発展し領土保全、国の主権が維持されるように書かれて
おり、ここから軍事的課題も情報エネルギー、外交分野の課題も発
生するよう組み立てられている。
ロシアが今後起こり得る紛争において、攻撃を撃退し国益を守る力
があるということは、力の抑止のための地球規模的な核戦争などを
はじめとする、紛争を未然に防ぐ能力があるということだ。
文書では幾つかの箇所で、非常に明確にロシアの国益が互恵的に
語り付けられており(何か変な表現)、対等の原則に基づき核兵器を
削減して、大量破壊兵器の不拡散を行うことが明記されている」
世界経済国際関係大学・国際安全保障センター所長は、この様に述
べている。

このロシアの国家安全保障戦略によって、ロシアが共通して認めら
れる法的基準を遵守し、全ての国にとって信頼性の高い平等な安全
保障を行うことを原則に、国際関係の体制を組みなおすため邁進し
ていくことが明確化された。

外務省報道官は、この戦略はCISとの関係を拡大させていくことに、
最も優先的な条件が置かれていると述べている。
これと同時にロシアは集団全保障戦機構を、違法な麻薬密輸対策な
ど地域的な脅威に対抗するための、国家間を結ぶ主要な手段である
と捉えている。
また欧州連合との結びつきを強化することにも、重点を置く一方でNA
TOがロシアの国境に接近して、軍事インフラを東方拡大していること
に付いて、ロシア外務省は受け入れ難いことと、名指しでそれを非難
した。

この報道官の記者会見によって、ロシアの外交路線が従来の路線を
継続するものであり、解離性が高く予見可能な性格なものであること
が、はっきり示されたことになる。

5月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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