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台湾南部地震での通信障害をめぐり

2007-01-04 | ラジオ
台北からの報道によると12月26日に台湾南部で、M6.7の規模の地震が発生
し死傷者が出ている。また建物の崩壊した地域では、捜索活動が続けられて
いる。これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
今回の地震の震源地は面積で台湾第二の都市で最大級の港を持つ、台湾南
部の恒春の沖合い97kmの地点であると確認されている。
また台湾海峡を隔てた中国の都市や、日本の沖縄でも揺れが認められた。
この地震の影響で海底ケーブルが損傷し、アジア全域において電話通信やイ
ンターネット環境が大幅に悪化するといった混乱が発生した。
これまでの情報によると太平洋の海底に敷かれた、4つのメイン通信ケーブル
が損傷した模様。
損傷部分を復旧するためには先ず、海底深くに敷かれたケーブルの損傷部分
を見つけ出し、そのケーブルを引き上げ船上で修理作業を行うことか必要にな
る。

またこの地震により中国、台湾、香港、韓国、マレーシア、ベトナムそれにシン
ガポールの電話通信とインターネット通信に障害が発生している。
特に香港ではインターネットがほぼ全面的に使用不可能な状態となり、国際電
話の通話も半分の回線が通話不能となっている。
東アジア地域の70%で何らかの通信障害が発生したとされ、海底ケーブルの脆
さが露呈された格好となった。
今回の地震で先ず被害を受けたのが銀行、通貨市場、貿易業務を始めとする経
済界だった。大企業はそうした問題が発生したことや、損害を出した事実を今の
ところ公にはしていない。
しかし非公式な信頼できる筋からの情報によると、すでに中国と台湾で外国の顧
客との連絡で問題が発生した模様だ。
また通信社も何らかの影響を受けたと見られている。
大企業や通信社であれば問題が発生したとしても、別の方法で通信手段を確保
することもできるだろう。しかし一般の人々はそうはいかない。

専門家らは今回の地震によって、現在通信システムの脆さと、それが経済全体に
及ぼす影響が露呈されたと指摘している。
しかし通信システムの故障は、自然災害のみによって発生する訳ではない。例え
ばそれを目的としたテロ活動が起こる可能性も考えられる。
中国の新聞は地震により、中国と世界を結ぶ通信ケーブルが損傷したことは、20
08年の北京オリンピックの主催者達にとっての警告となったと論じている。

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2006年12月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル



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