●ウクライナの燃料エネルギー相が、ガス問題を話し合うため
にモスクワを訪れる。
ウクライナは今、ロシア側と早急にガス問題の解決を図る必
要性を痛感し始めている。
ロシアのガスプロム社は来年1月1日から、ウクライナ向けの
ガス、1000立方メートル当たりの販売価格を50$から、ヨーロ
ッパ市場価格に近い230$に引き上げようとしている。
これに対しウクライナは対抗措置を取らない代わりに、ガス価
格の段階的な引き上げを主張しており、ウクライナ大統領は
ロシア海軍による、海軍基地の使用料を引き上げるつもりは無
いとした。
またロシア・ウクライナの両大統領は、このガス問題を政治問
題化するつもりは無いとした。
●ロシアの産業エネルギー相は、ウクライナ首相がロシアからウ
クライナを経由して、ヨーロッパに輸出されている天然ガスの15
%を、ウクライナが獲得する権利を有していると発言したことに
付いて、これを厳しく批判した。
●ロシアはベラルーシに対し、1000立方メートルおよそ47$の価
格で天然ガスを供給する。ガスプロム社はガス価格を決定する
に当たり、ロシアとベラルーシが連邦国家を形成している事実
も考慮に入れたとコメントした。
●ハバロフスクでは中国での化学工場爆破で、アムール川に流
れてきた水の汚染に関する非常事態宣言が解除された。
●中東で新たな紛争が起きている。レバノンとイスラエルの国境
地域で、レバノン側からイスラエル領内へ数十発のミサイルが
打ち込まれた。この攻撃でイスラエルでは、5人が軽症を負っ
ている。攻撃を行ったのはイスラム系過激派勢力ヒズボラと見
られている。またイスラエルではガザ地区から同様のミサイル
攻撃を受け、この攻撃ではイスラエル軍が報復攻撃として、戦
闘員たちの集会場所されている、ガザ市内の2つの建物にヘリ
コプターからミサイルを打ち込んだ。
●ロシアとシリアはシリアでの石油精製工場ならびに、石油化学
工場施設の共同建設に関する合意を結んだ。
●イラクのフセイン元大統領の弁護団が、フセイン被告とその他
の被告が拷問を受けたとされる件で、医療検査の実施を求めて
いる。フセイン被告は最近の公判で、アメリカ側からひどい拷問
を受けたと主張しているが、アメリカ側はこれを否定している。
●イラクのバグダッド西側で、2機の戦闘ヘリコプターが空中衝突
事故を起こしたと、アメリカ軍司令部が伝えた。この事故で2人の
乗員が死亡した。
●日本の日経新聞が実施した世論調査では、回答者の77%がイ
ラクから自衛隊を撤退させるべきだと答えていることが判った。