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アメリカ、デフォルト回避は不可能か(1)

2013-10-30 | ラジオ
アメリカ史上初めてデフォルトが寸前で食い止められた期間に、作業停止となっていた国家機関の損失額が、専門家らによって試算された。
ホワイトハウスは損失額は100億ドルに達したと発表しているが、証券市場のプレーヤー、金融の専門家たちは、この期間、投資家たちは国債へのアクセスが出来なかったため、損失額は挙げられた数値よりもずっと大きかったと指摘している。
いずれにせよアメリカ経済の被った損失は小さいものではなかった。しかもこうした事態は以前にもあった。

現在の共和党の支持率は1992年以来、史上最低レベルまで落ち込んでいる。にも関わらず、共和党はなぜこれを必要としたのだろうか。 
アメリカでは共和党議員の二人が後ろ指を指されている。億万長者の兄弟のチャールズ・コーク氏とデヴィッド・コーク氏の二人は、オバマ大統領の展開する健康保険改革に反対するキャンペーンに、数百万ドルを投入したことで知らている。
改革は、より若く健康なアメリカ市民が健康保険を購入することで、健康保険が買えない貧困層向けの支出の一部を負担することを想定したものだ。
たしかにこんな健康な人が、健康保険を使う可能性は低いのだが。共和党議員たちはコーク兄弟も含め、この医療改革は社会を社会主義の方向へと、ゆっくりと動かしていく要素があると捉えている。

グローバル化問題調査センターの所長を務めるマイケル・チョスドフスキー教授は、先日終焉を迎えたばかりの対立にある個人的な要因は、大きな意味を持たないとの見方を示している。
共和党議員らは原則的に、社会問題の解決に費やす国家支出を増やすことに反対しているが、特にこの事態にあって、さらに対抗姿勢を弱めていない。
チョスドフスキー教授は、次のように語っている。
「もちろんコーク兄弟のように、議会の作業に首を突っ込むことのできるロビイストたちはいる。ですが今展開されている予算論議に付いて言うならば、これは構造上の原因があると言わなければならない。
アメリカは今破綻の瀬戸際にある。将来の連邦政府は存亡の危機にさらされている。今の事態は、2008年の危機のときよりも国の債務が7割も増えているというものなのだ」
教授は、このように発言している。

アメリカ、デフォルト回避は不可能か(2)へ続く

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