1010 Radio

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世界的な経済危機克服に向けて

2008-10-13 | ラジオ
アメリカが抱える債務が10兆ドルを超え、ニューヨークの中心にある有名
な表示板ではもう示せないほどに、天文学的な数字にまでその数は達し
てしまった。
これに関してロシアの声の政治評論委員は、次の様にコメントしている。
この債務額を示す時計をイメージした表示板は、アメリカ国民がそのもて
る資金によって、生活していけるかどうか知るために1989年に造られたも
ので、現在この時計はアメリカのみならず、世界全体で生じている極めて
深刻な金融経済危機を記録している。

こうした危機からの脱出策を模索するために、ワシントンにはこの週末G7
の財務大臣や、中央銀行総裁が集まる。
またワシントンではIMFと世界銀行の年次会合も開かれる。
こちらにはクドリン財務相を団長とする、ロシア代表団が出席する。
その一方で専門家の大多数は恐らくワシントンでは、世界的な金融危機克
服のための万能薬の様なものを見つけることなど、到底出来ないだろうとい
った悲観的な見方に傾きつつある。
様々な国々の間での格差が余りにも大きいからだ。
これに付いてはアメリカのポールソン財務長官も触れている。

しかし世界共同体は一つにまとまった、そして調整のなった努力を通じての
み、現在の金融経済危機を処理できると言う点ではコンセンサスが一致す
る。
多くの専門家たちは今の状況の中で、牽引車の役割を果たしうるのは、また
果たしていくのは、いわゆるBRICsと言われる新興発展国、つまりブラジル、
ロシア、インド。中国といった国々であろうと言われる。
これに関連して指摘しておきたいことは、あらゆる困難があるにしてもロシア
はGDP、工業生産そして農業生産の伸びのレベルを下げるつもりはないとい
うことだ。

IMFの報告書の予測によると自国の経済にしっかり蓄えがあることから、ロシ
アは大きな損失を被ることなく、アメリカ発の世界金融危機の傷跡を克服出来
るだろうということだ。
またロシアは現在作られた状況から抜け出す道の模索に、積極的に尽力する
考えだ。

先日フランで演説に立ったメドヴェージェフ大統領は、5つの項目からなる危機
脱出プランを提案した。
このメドヴェージェフ大統領が提案した主な骨子は、世界の金融機構の構造を
変え安定を保証する新しい機構を作りだすというものだ。
新しいこうした提案、つまりこれは世界共同体全体は、もう言ってみればアメ
リカ時間でこれからも生活し、アメリカの政治家や銀行家や起業家のエゴイズ
ムや浪費に左右されるべきでは無いと言うことだ。

10月9日、プーチン首相はロシア議会下院国家会議の会派代表者との、会合の
席上、ウォールストリートに対する信頼は永遠に崩れ去ったと述べている。

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10月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル