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イラク戦争とベトナム戦争を比較するブッシュ大統領

2007-10-06 | ラジオ
外国の戦争に参加した退役軍人の会で、アメリカのブッシュ大統領は声明
を表し、ベトナム戦争時、ベトナムからのアメリカ軍撤退で、ベトナムの一般
市民に多数の犠牲者を出してしまった。ということを正当化する理由として、
自分が大統領である限り、アメリカ軍はイラクから撤退するつもりは無いと述
べた。

これに関連しロシアの声の政治評論委員は、次のように述べている。
先ずはベトナム戦争で、アメリカ軍が本当に多くの犠牲者を招く結果となった
禁止された兵器を使用したにも関わらず、そしてその結果アメリカ軍はベトナ
ムから退去を余儀なくされたのだということを、ブッシュ大統領に思い出して
もらわなければならない。
ベトナム国民は自由と独立の為に戦った。そしてこの勝利によって1年後には
ベトナムは団結し、自国の平和的な改革へ向けて着手することになった。

ではどうしてブッシュ大統領はアメリカ軍の撤退を、ベトナム国民へ弾圧は強
まっただけだったと考えたのだろうか。
このようなデータは、明らかにベトナム戦争のことを全く解っていないブッシュ大
統領に助言を与える人たちが、どんな犠牲を払ってもイラクに留まるというブッ
シュ大統領の気分を、満足させるためだけに急いで用意されたものなのだ。
それにも関わらずアメリカでは、全ての人がこのようには考えてはいないようだ。
ブッシュ大統領のスピーチには、退役軍人の会に出席していた、民社党員やイ
ラクとベトナムを比較するのは明らかに不適切だ、と考える沢山のアナリストの
側から否定的な声も挙がった。
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例えばかつて大統領候補であったジョン・ケリー上院議員は、もしブッシュ大統
領が本当にベトナム戦争の教訓を考慮に入れようとしているのなら、今すぐに
でも政策を変更すべきだと述べている。
もしブッシュ大統領が現状を打開する、最後のチャンスを失いたくないのであれ
ば、イラクからの撤退を有するべきことが必要なのだ。

アメリカがこの現状で、本当に絶望的結末を迎えないためには、そうするしかな
いのだ。
率直な意見を言わせていただけるのなら、さもないとアメリカ軍はベトナム戦争
の時と同じような、本当に絶望的な状況に陥り、まさに1975年の春のように、ベ
トナムから撤退することになるのだ。
そしてこれはまだ起こってはいない事ではあるが、すぐ起こる可能性は充分ある。

2008年の年末までにブッシュ大統領が、現実から退陣する2008年年の末まで
に、これは充分起こり得るのだ。
ケリー上院議員は、イラク戦争とベトナム戦争を比較した、ブッシュ大統領への発
言にも反対している。

ベトナムの代表は、アメリカからの干渉に対抗する戦争は、ベトナム国民にとって
正義の戦いで、終結でもベトナムにその傷跡を残し、それは現代ですら色あせる
ことは無いと述べ、またベトナム戦争が私達の記憶に、まだしっかりと残っている
と強調した、
私達は平和へ慎重になる伝統を持った国民だが、過去を忘れること無く決定を下
すことで、私達は現在を大事にしていく決意を持ち、また今後他の国々との関係
が、さらに善いものとなっていくよう期待していると述べた。

ベトナム戦争のことを持ち出すのであれば、次のことだけは自信を持って言えるだ
ろう。
アメリカ軍がイラクから早く撤退すればそれほど、アメリカにとってもイラクにとって
も善いことなのだ。

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8月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル