1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

地下核実験を計画しているとして、北朝鮮を非難するアメリカ

2006-08-23 | ラジオ
アメリカはCIAが北朝鮮北東部の核施設で、不審な動きを見せている貨物
自動車を発見したが、これは北朝鮮が核実験の準備を行っていることを物
語っている、という未確認情報を発表した。
ホワイトハウスではこの情報に付いてのコメントを避ける一方で、国際社会
に対しては北朝鮮で準備されつつある、地下核実験を未然に防ぐために警
戒を強めるよう呼びかけている。
CIA 失敗の研究

文藝春秋

このアイテムの詳細を見る

北朝鮮の核が実際に、どの様な状態にあるのかを特定することが出来る者
は居ないだろう。しかし多くの学者らは北朝鮮の核開発の発展レベルは、ま
だかなり低いものであり、それをことさらに誇張する必要は無いとの見方を
示している。
しかし北朝鮮を世界の安定と安全を脅かそうとする、悪の枢軸国のリストに
含めるアメリカの発言は、恐らく北朝鮮をめぐって新たな騒動を起こし注目を
集めると言う狙いを持ったものだろう。
そして最近アメリカ政府がテロリストへの資金援助を目的に、$紙幣の偽造
を行っているとして、北朝鮮を非難したことも偶然ではないだろう。

ホワイトハウスのスノー報道官は、北朝鮮が交渉のテーブルに戻ろうとしない
のは、テロ組織を支援する為の$紙幣の偽造を行う可能性を残しておくためだ
と表明している。アメリカは北朝鮮を、経済的に厳しい状況に追い込もうと、根
拠の無い経済的な制裁を導入しており、当然ながら、これによりアメリカ、北朝
鮮関係はさらに悪化し、6ヵ国協議をより困難なものにしている。
ご承知のようにアメリカは、北朝鮮の核問題をめぐる6ヵ国協議を再開する必要
性に付いて、これまでに何度も表明している。しかし実際にアメリカは、こうした
プロセスに関心を持っているのだろうか。逆にアメリカは、北朝鮮をより困難な
状況に落としいれ協議の再開を妨げ、さらにこれを北朝鮮のせいだとしている
ように思えてならない。
つまり今回、アメリカが発表した核実験に関する報道も、他でもないこれを目的
としたものではないだろうか。

一方これに関連してロシア外務省は、こうした情報を流すことは非建設的なこと
だと指摘している。またロシア外務省は、こうした情報は外国のマスコミに定期
的に現れているものだとし、しかし我々の手元には、この情報を確認する証拠
は何も無いと指摘している。
さらにロシア外務省は朝鮮半島情勢の正常化を目指すなら、こうした情報を広
めることは非建設的であり、全ての疑問は交渉の場で解決されるべきだと強調
している。

8月19日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル